ロシアのウクライナ侵攻 ~ゆうてもええかな~
ロシアは24日、ウクライナに対する軍事侵攻に踏み切ったプーチン大統領はビデオ声明を出し、ウクライナ東部のドンバスで軍事作戦を開始すると表明した。軍事施設や空港などを叩いて制空権掌握したと発表し、東部のみならず、25日には北部から首都キエフに向けて侵攻。26日にはキエフで市街戦になっている。
現在進行形の軍事行動で、首都キエフに迫っているところを見ると、ウクライナの政権に迫る意図が見て取れる。2014年に親ロシア政権が倒れて親欧米派政権となって以来、ロシアは軍事的行動を始めた。クリミア半島での訓示行動の末に併合し、東部国境地帯の親ロシア派勢力への支援を続けた。
ウクライナ軍は抗戦しており、欧米各国は経済制裁を強化するも、ロシアの侵攻を止めるに至らなかった。プーチン大統領は、ウクライナ軍の武装解除を要求しており、首都を制圧し親欧米派のウクライナ政権を停戦交渉に引っ張り出し、ロシアに有利な条件での合意をまとめる、あるいは現政権を引きずり下ろすところまで行くのだろうと思われる。
アメリカは軍事衝突を避け、緊張が高まってきたロシア軍侵攻前から、NATO加盟国である国に派兵したものの、県政レベルに留まった。本気で軍事衝突に至れば大きな戦争になる。そうなれば被害は甚大になり、ロシアは欧州域への天然ガス供給を止め、世界経済にも大きなダメージを与えることになる。最終的には戦術核兵器を使用するのではないかとの予測もある。そういったことを踏まえ、最後の手段とも言える国際銀行間通信協会からの排除、即ちロシアでの輸出入時のドル決済をできなくするところまで踏み込むことにはNATO加盟国内での¥も賛否が分かれるところとなっている。つまり、踏み込むレベルに限界があるということである。
ロシアはロシア独自の価値観で踏み込んできているが、結果を想像すると、ウクライナ構内でウクライナ系とロシア系に分裂して深い溝ができ、紛争解決はほど遠い状態になるだろう。
(仲)