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2018年4月14日 (土)

シリア攻撃、トランプ政権の選択      ~ゆうてもええかな~

 アメリカはフランス、イギリスと共同で、シリアへのミサイル攻撃に踏み切った。内戦が続くシリアでアサド政権が7日、ダマスカス近郊への反政府側への攻撃で化学兵器を使用したと断定し、首都ダマスカス近郊の化学・生物兵器関連施設、中部ホムス西郊の化学兵器貯蔵施設、ホムスの化学兵器の装備貯蔵施設の3カ所を、地中海東部の駆逐艦からミサイルで攻撃したと主張している。
 アメリカは昨年4月にも、アサド政権軍がシリア北西部で化学兵器を使用したとして、シリア中部の政権軍基地に巡航ミサイルを発射しており、2度目の攻撃となる。アサド政権の後ろ盾であるロシアとイランは化学兵器使用の証拠が無いとしてアメリカの攻撃を激しく非難し、対立が深まっている。
 ロシアと欧米諸国は、イギリスでロシア元情報機関員らが神経剤で襲撃された事件以降、外交官の追放合戦に発展するまでに、対立が激化している。ただ欧州各国は、エネルギーをロシアに頼っていることもあり、足並みがそろっているとは言いがたいが、険悪化していることは事実。今回の攻撃がアメリカ単独ではなく、英仏が参加したのは、アメリカの取り込みだろう。
 トランプ政権は、今回の攻撃も単発で終了させる見込み。次の軍事行動の計画があるとは思えず、やる時はやるよ、という姿勢を国内国外に示したに過ぎない。外交での解決は考えていない。外交はトランプ政権の苦手分野だ。
 ロシアは、強硬手段には強硬な態度で臨む傾向があるが、今回の攻撃に乗って報復に出るとは考えにくい。ミサイル攻撃が違法だと主張することでアサド政権側を擁護する口実になる。むしろ、トランプ政権側の方が、展開米軍を維持する結果となり、中期的な財政面の影響を抱えることになる。在外米軍縮小を公言しているが、個々の情勢を見ると、ロシアとの緊張が高くなるうちは、手を引くことはできまい。
 トランプ政権の方針が刻々と動くのは、苦悩ゆえか、勝機を見たからか。傍目には分からない。
 
                              (仲)
 
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