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2018年1月13日 (土)

日韓合意新方針は誰がために      ~ゆうてもええかな~

 韓国の康京和外相が9日、2015年の日韓慰安婦合意に関する新方針を発表した。昨年12月27日、外相直属の検証チームが報告した検証結果を受けて政府の立場を表明した形だ。
 公表された方針を見ると、まず、日本政府が拠出した「和解・癒やし財団」への基金10億円を韓国政府の予算で充当し、この基金の今後の処理方法は日本政府と協議する。先の日韓合意は被害当事者たちの意思を反映せず、慰安婦問題を本当に解決することはできない。合意は公式なもので、再交渉は求めないが、日本政府の自発的で心がこもった謝罪を期待する。韓国政府は、歴史問題を解決するために努力する。大まかな要旨はこうなる。
 日韓両国が公式に合意した内容だから、合意内容の変更を求めるならば、日本との再交渉が必要になるはず。今回の方針は、韓国政府が検証して決めたことだから、韓国政府が実行する内容と、今後日本と交渉して修正する点の表明、という位置づけになるはず。そういう観点で見直すと、日本政府が問題を認めて謝罪してほしい、すでに支給した拠出金分は韓国政府も同額を出して、振り替え、日本の拠出金分は協議する、と言っているから、交渉はしないけど日韓合意に基づく解決はできないと日本側に投げたとも見える。
 韓国の市民団体からは、再交渉せず合意を破棄しないことに不満があると伝わってきている。日本側は合意に基づき解決済みと抗議している。火種は消えることなくくすぶっている。
 韓国政府の立場で考えると、合意で満足しない世論が、多数派かどうかは知らないが存在していて、しかし合意に至った以上外交カードとして使えなくなった。文大統領は合意再交渉を公約として当選しており、何もしないわけに行かない。世論と外交を考慮して、間接的な要求である新方針を出したのだろう。日本は拒否するが、言いたいことを言ったわけだ。
 これも、平昌オリンピック後、動きがあるかも知れない。北朝鮮やアメリカ、中国含む東アジア情勢が緊張に向くから、今の韓国政権は緊急度の高い課題を抱えたまま。長い目で見るべきか。
                                (仲)
 
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