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2017年11月25日 (土)

減反廃止でコメ高く      ~ゆうてもええかな~

 来年度から、国の減反政策が廃止され、生産調整に伴う交付金が支給されなくなる。コメ産地ではこれを見越して、高く売れるブランド米や、引き続き補助が続く飼料米や小麦生産などに転換されている。そのあおりで、業務用米が不足し、値上がりしている。
 今に始まったことではなくて、今年の作付け時にはすでに分かっていたはず。業務用米には、おにぎりやスーパー等で販売される弁当や寿司などの米飯加工、外食産業に卸される米飯がある。この業務用米の、卸業者への卸価格が、ここ3年で1.4倍になっている。
 一方、おにぎりなど、消費者が購入する米飯加工品の価格は大きく変動していない。コンビニなどは、具材を高級にするなどして高値をつける商品をそろえることで調整を図っているが、スーパーの総菜コーナーに並ぶおにぎりは、鮭や昆布など一般的な具材が並び、価格も100円前後。値上げすると、高値感が出て売れないのでは、と小売業側が受け入れないケースが多い。学校給食の米飯も、値上げしづらい。
 大手業者なら、コメ本体の値上がりを、配送費や玄米で購入して自家精米するなどコストダウンで小売り価格を維持している。中小加工業者は、卸価格の上昇分を転化できず、苦しい経営が続く。
 生産業者からすると、加工用米に向く粘りの少ない品種は、減反廃止によって生産量が増加すると価格が下がる怖れがあるから、高値で売れるブランド米への転作が進む。あるいは、補助が続く飼料米への転作も増加した。業務用米への回帰の動きはなく、減反政策での休耕地で生産を復活させない限り、増量は見込めない。すなわち、高値水準が続くことになる。
 外国産米が入り込む余地がここにある。主食確保という食糧安定供給は政府の役目だが、経済で見れば、用途と価格によって棲み分けるのは自然の成り行き。コメだけ特別に価格維持したいなら、そこを工夫するのは政府の役目だ。食費がかさむのは嫌だから、知恵を出してくれ。
                            (仲)
 
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