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2017年10月 7日 (土)

日産無資格検査の問題点      ~ゆうてもええかな~

 日産自動車は先月29日、国内工場での軽自動車を除く車両生産で、完成車検査に不備があったことがわかったと発表した。この時点で完成車両の登録を止めたが、その後、2014年から無資格の検査員が完成検査をして、資格がある検査員のハンコを押して合格とし、出荷していたことが分かった。日産自動車はリコールを届け出て、日産販売の車種、および日産の工場で製造し他社に供給した車種、合わせて38車種116万台を対象に再検査を行う。
 まず、基本的な問題点。完成した車の検査は、国の手続きを代行して完成検査を行う。検査員は、各社基準で認定することになっており、日産でも基準があって検査員を認定している。それに加え、検査員を支援する役割の『補助検査員』がいる。それ自体は問題ではない。認定検査員が検査するときに手伝うことは支障ない。
 問題は、補助検査員単独で検査をしたことだ。おそらく、検査するに足る技量があったのだろうが、できたとしても、認定されていない検査員が完成検査をしていい決まりではない。決まりを守らず出荷された自動車は安全だという根拠がない。
 工場内では様々な検査がある。材料の受け入れ検査、組み立て途中の工程内検査。チェックシートで確認するだけの検査があるし、検査機器を使うなど合否判定を技量が必要な検査、法的もしくは公的に取り決めがある検査がある。完成検査は国の手続き代行だから、国に断り無く検査員の決まりを変えてはいけない。そういう認識が薄れたのではないか。工程内検査と同じ感覚で。
 さらに根深い問題として、少子高齢化がある。ベテランが定年で減り、若い社員の採用が少なくなれば、技術や資格を持つ人の不足、決まり事の伝承の断絶が起こる。今後も続く問題で、日産に限らず製造業のどこでも同じ問題を多かれ少なかれ抱えているはず。
 検査できる力量がある人が検査する。検査資格認定を決めたら認定者の検査結果が有効である。国際基準で求められていることだ。製造業の信頼に関わることですぞ。
 
                             (仲)
 
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