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2017年10月14日 (土)

神戸製鋼データ改ざん拡大      ~ゆうてもええかな~

 前回、日産の問題を書いたばかりだが、今回の件は同列で語れない規模の問題に拡大する可能性があるので、整理しておく。
 神戸製鋼所は8日、アルミニウムや銅製品の一部で強度や寸法などを偽って出荷していたと発表した。この時点では、国内の生産拠点と子会社から出荷した分で、出荷先は200社程度だったが、13日の会見では、中国・マレーシア・タイのグループ会社を含む16の製品でデータ改ざんなどの不正があり、出荷先は国内外500社にのぼると公表した。まだ調査は完了しておらず、影響拡大が懸念されている。
 日産のケースとの決定的な違いは、神鋼の製品は素材に近いものということだ。日産は途中の工程内検査は、公的規定ではないが実施しており、完成品検査の問題だから、販売先の追跡が可能で、影響範囲が推定できる。
 神鋼はアルミや鋼材、金属管で、飲料缶から自動車や新幹線、航空機やミサイルの部品に使われている。自動車で見ると、自動車の部品は下請け孫請けといった委託先で加工したり、部品の形で購入したりするから、全車種のどこに神鋼製の素材が使われているか調査するのに時間がかかる。追跡先が広範囲になっている。
 不正の内容も、顧客の要求を満たさず性能データを改ざんして出荷したケースから、検査も試験も行っていないケースまであり、ミスとか従来からの慣例の類いではなく、組織ぐるみで意図的に性能データを書いて出荷していいと考えていたことになる。
 自動車部品など顧客がリコールすることになれば、当然、神鋼に補償請求するだろう。本気で立て直すなら、影響範囲を調査して補償等の対応をすること、関連会社含め全生産拠点の検査部門を見直して、合格しない製品は出荷しない体制にすることが必須だ。信頼はコンプライアンス遵守と検査コストをかけないと、得られませんよ。
 
                          (仲)
 
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