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2017年8月 5日 (土)

景気は良くても懐淋し      ~ゆうてもええかな~

 厚生労働省が4日、6月の毎月勤労統計調査の速報値を発表した。実質賃金が前縁同月に比べて0.8%減で、3ヶ月ぶりのマイナスになった。実質賃金は、現金給与総額の伸びから物価変動の影響を差し引いた数値だから、マイナスになるのは、賃金が減ったか、物価が上がったか、その両方、のどれかになる。
 厚労省の分析では、手取り賃金のうち、夏のボーナス減額の影響としている。基本給は下がっていないぞということらしいが、懐に残る賃金が減っているのに変わりない。
 世間では景気がいいらしい。最新の4-6月期GDP予想では、年率換算で2.6%増加の見込みだという。内訳は、輸出は電子機器部品が一段落して鈍化の傾向で、国内の消費は、設備投資と家電が押し上げている。家電は、夏がきちんと暑いと夏物家電の買替え需要があるから、季節変動を多分に含んでいる。問題は、設備投資だ。
 生産設備でも、省力化や無人化の設備の伸びが大きい。中小企業や地方では人手不足が深刻で、求人をかけても埋まらない。人手が少ない分を設備で埋めよう、無人化、自動化の設備を導入しようという動きで、機器の導入が進んでいる。
 機器の導入できない介護の分野での人手不足は深刻で、辞めた職員の穴を埋められずに倒産するケースが増えている。高賃金で募集をかけることができたとしても、人が集まらないようだ。オリンピックを含む都心再開発需要、公共投資や災害復興需要があって、潤う分野とそうでない分野の格差が開いている。好景気の恩恵を受ける人とそうでない人に分けられ、その手にする賃金の平均が下がっている。これは生活者の実感と合致すると思う。
 働き方改革で自民党と連合がもめてるが、儲けている大企業じゃなくて。好景気でも値下げ要求を受ける下請け孫請け、福祉など人手が必要な分野の懐は、淋しい。
 
                           (仲)
 
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