« ヤマトとアートの選択      ~ゆうてもええかな~ | トップページ | 米シリアをいきなり攻撃      ~ゆうてもええかな~ »

2017年4月 1日 (土)

イギリスEU離脱通知      ~ゆうてもええかな~

 イギリスのメイ首相は先月29日、EUに対して正式に離脱通知を行った。2年以内に妥結へ向けイギリスとEUの交渉が始まるが、すでに利害が衝突している。
 イギリスは離脱のための交渉と、離脱後のEUとの通商交渉を並行して行いたいとしているが、EU側は離脱交渉を先行させ、目処が付いた時点で通商交渉を行う構えで、イギリスの要求を突き放した形になる。
 離脱交渉には、イギリス在住のEU加盟国民とEU域内在住のイギリス人の権利の保障が最重要課題で、次いでイギリスのEU予算分担金や事業費の支払いがある。権利保障は、イギリス離脱の最大の要因である移民問題と関連する。イギリス経済ではEU域内からの移民が低賃金労働力となっていて、経済界では懸念の声が高い。もちろん、企業主要スタッフとして働くEU加盟国民の帰国も含め、労働力の流出があれば経済にダメージを与える。
 イギリスが通商交渉を急ぐのは、EUとの自由貿易協定締結が必要だから。交渉が決裂すれば、イギリスとEUの間で関税が課せられることがあり得る。単純にそれだけで、イギリス経済とイギリスとの交易国に負担がかかる。経済界は早期妥結を望む声が大きい。
 ただ、今年はフランス、ドイツ、イタリアで選挙が控えていて、自国保護主義がどこまで勢力を強めるか不透明で、EU側の現政権はイギリス有利の離脱交渉は認めない。政治的には自国保護主義とグローバル化の対立、経済的には負担リスク回避の両面で交渉が進む。
 自国保護主義ではアメリカが先行して政権を取り、メリットとダメージが次第に明確になってくる。自国民の雇用を守ることは、他国の労働力と頭脳を受け入れるメリットが減少するわけで、それが許容できるかどうか。2年という期間は、結論を出すには短い。

                         (仲)

                          戻る

« ヤマトとアートの選択      ~ゆうてもええかな~ | トップページ | 米シリアをいきなり攻撃      ~ゆうてもええかな~ »