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2016年10月29日 (土)

核兵器禁止条約、難解な反対      ~ゆうてもええかな~

 国連総会第1委員会は27日、核兵器を法的に禁止する「核兵器禁止条約」について来年から交渉を始めるとの決議を、賛成多数で採択した。年内の本会議で採択されれば、来年、核兵器を禁止する法的措置を交渉する会議が行われる。
 日本はこの委員会採択の際、反対に回った。アメリカ・ロシア・イギリス・フランスなどの核保有大国が反対したのは既定路線だが、唯一の戦争被爆国である日本が反対したことで、被爆者や反核団体の反発を買っている。
 当たり前に考えると、分かりにくい。核兵器廃絶は最終到達地点として、日本などが提案した核兵器廃絶議案も採択されている。こちらでは将来的な核廃絶を目指す内容で、一気に禁止に向けた議論を行う立場ではない、というのが、核兵器禁止条約に反対した理由だという。
 そもそも、核兵器禁止条約を提案したのは、メキシコやオーストリアなどの核兵器を持たない国で、放棄しようとしない核保有国と対立関係にあった。決議に反対したことで、日本はアメリカ側の立場にいることを明確にし、核廃絶に積極的ではない印象を与えた。実質その通りなのだろう。
 アジアでの軍事バランスは、米ロに中国が加わって動いている。アメリカは負担増となる対立を避けたいから、軍事バランスが揺らぐことはしたくない。日本にも同盟国として歩調を合わせるよう強く求めたことは想像できる。
 それは、核兵器と核でない兵器を包括的に考えると言っているように見える。核兵器廃絶を訴えてきた人達には、日本は戦争被爆国の立場での発信より、安全保障政策に重きを置くように映っただろう。
 反対も賛成もひっくるめて、議論すればいい。策を考え続けることが、唯一の突破口になるのではないか。

                          (仲)

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