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2016年6月25日 (土)

英離脱ショック      ~ゆうてもええかな~

 イギリスの国民投票で、EU離脱支持が上回った結果を受けて、24日は全世界的に株価が下落した。パニック的な売り注文が殺到したためであり、比較的安定と言われる金相場が上昇。為替相場ではポンド・ユーロが下げて、円高に流れた。
 週明けの市場がどう動くか分からないが、イギリスでのキャメロン首相辞意表明後の体制が明確でない。実際にEU離脱の手続きに入るまでに時間がかかり、離脱の際の問題、例えばイギリスとEU各国との貿易協定締結など、困難に直面した場合にEU残留派の声が強くなる可能性もある。一方でEU加盟国でのさらなる離脱の動き、さらにイギリス国内での分離独立運動の高まりなど、状況が流動化しているため、市場の混乱がおさまるかどうか不透明になっている。
 日本では参院選がスタートし、争点の一つが経済問題であるわけだが、EU経済がリスクを抱えたことで、世界経済全体に波及している状況が見え、経済の下振れを支える施策が出せるかで、有権者の投票行動が変わるだろう。また、選挙後、夏以降も経済問題が優先課題となるだろう。アベノミクスは、経済成長による税収増が前提にあり、消費税増税を再度延期してもなお企業業績が落ち込めば、安倍政権の支持率低下は必至。安保法制や憲法改正論議を持ち出す土台が崩れる。
 イギリス国民は、EUに残留するメリットより、移民政策など、国家の意志の上位にEUの規定があって縛られることへの反発に対して、若干多くの票を入れた。それはEUそのものの否定を数字で示したわけで、このショックは尾を引く怖れがある。経済情勢は、一気に危うい局面となったといえる。

                         (仲)

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2016年6月18日 (土)

英EU離脱を問う国民投票の行方      ~ゆうてもええかな~

 16日、イギリス下院議員のコックス氏が銃で撃たれ死亡した。23日に迫った、イギリスのEU離脱の是非を問う国民投票を前にして、EU残留を訴える議員が殺害されたことで、イギリス国内に衝撃が走った。
 EU離脱を支持する人は、主に移民問題を争点としている。EU域内は人の移動が基本的に自由で、東欧諸国から仕事を求めてドイツやフランス、イギリスに移る事例が増えている。当然、失業率が上がり、社会保障費用が増える。移民を制限すべしとの声が、離脱派を後押ししている。
 一方、EU残留派は、経済面での安定継続を訴える。離脱した場合、イギリスとEU各国との貿易には関税がかかることとなり、経済成長の鈍化を予測している。現に、EU離脱派優位との世論調査結果が公表された今週、ポンド安、ユーロ安に振れて、株価を下げている。
 そのせめぎ合いの最中に、事件が起こった。コックス氏はシリア難民受け入れ拡大を提案するなど人権派として活動していて、国民投票ではEU残留を訴えていた。事件を受け、18日まで残留派、離脱派共に運動を中止したが、マスコミではコックス氏の活動が報道されるし、犯人の動機や背後関係は明らかにされていないが、言論を暴力で封鎖した形だから、離脱派は犯人、あるいは排斥主義と同一視されかねず、国民投票の結果に影響を与えると見られている。
 投票の結果、EU離脱となった場合、政治的にも経済的にも不安定となり、世界同時株安、金融市場の流動化もありうる。アメリカは利上げ判断を先延ばしし、日銀も対応協議に入っている。来週の結果は、如何に。

                          (仲)

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2016年6月11日 (土)

ニホニウム      ~ゆうてもええかな~

 国際純正・応用化学連合(IUPAC)は8日、理化学研究所のチームが発見した原子番号113の元素名の案をニホニウムとすると公表した。115番元素をモスコビウム、117番元素をテネシン、118番元素をオガネソンとする案を公表した。5ヶ月の意見募集ののち、決定される。
 日本の研究チームが発見して命名権を得たのは初めてで、国名、地名、研究者名から命名することが多く、理化学研究所のチームは元素名案に国名を入れた。
 元素は、原子番号1番の水素から118番までが発見されている。ただし93番以降は自然界には存在しない。113番のニホニウム(案)は亜鉛とビスマスを核融合させることで合成した。
 研究チームのリーダーである森田教授は、記者会見で、日常生活には役立たないと言った。まさにその通りで、この発見がすぐに人間社会に影響するものではない。しかし、核融合によって元素を合成する過程は、宇宙誕生後の元素の成り立ちを知る手がかりになるもの。周期表を見ると、先に発見されていた原子番号114番、116番を含めて、7つめの周期がすべて埋まったことになる。次の8つめの周期は、まだ発見されていないが、存在を提唱する科学者がいて、森田教授も合成を目指していることを明らかにした。
 ニホニウム(案)は、合成後0.002秒で核分裂を起こして別の元素に変わってしまうという。それを合成して、存在すると立証できる技術力は、科学技術の進歩の証ではないか。
 周期表は長らく、103番までしかなかった。報告はあったが、104番から109番が命名されたのが1997年。理科の教科書って、ずいぶん変わっているんだろうな。

                          (仲)

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2016年6月 4日 (土)

18歳以上の参院選      ~ゆうてもええかな~

 今週の閣議で、この夏の参院選が、今月22日公示、7月10日投開票となった。選挙権年齢を18歳以上に引き下げる改正公職選挙法が、今月19日に施行されるため、今回の参院選は18歳以上の人が投票できることになる。
 高校で授業に取り入れたり、自治体による広報活動を展開されているし、マスコミでも取り上げているけど、選挙権を得ることになる若い人達には、情報が伝わっているだろうか。
 投票を呼びかける立場の選挙管理委員会、あるいは政党の広報活動は、施行前だからか、目立った活動を見ない。高校での教育や大学での事例を報道で見ているが、報道、テレビやラジオに新聞といったマスメディアから積極的に情報を得る世代ではないから、情報の伝え方に工夫が必要だろう。
 逆に我々世代は、ネットやSNSでの情報拡散に疎く、そちらでどのような情報戦が繰り広げられているのかが見えない。4月に成立した法改正では、同じ自治体のなかであれば、最寄りの『共通投票所』で投票が可能になるなど、投票についての新たな規定が、この参院選で適用されるが、詳細の内容は自治体によって対応が異なるようで、結局は選挙公報や選管のホームページを見に行かないと正確なところは分からないのではないか。それらの広報を見る習慣が無い人達に伝えるすべは、あるのだろうか。
 せっかくだから、若い人達に一票を投じて欲しい。投票するしないは権利だけど、制度を変えたことを対象となる人達に権利があることを知らせるのは、制度を変えた世代の責任だと思うが、いかが。

                          (仲)

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