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2016年1月30日 (土)

日銀マイナス金利の効果      ~ゆうてもええかな~

 日銀は29日、2月中旬以降新たに金融機関から預け入れられる当座預金の金利を、0.1%からマイナス0.1%にすると発表した。金融機関は日銀に預金すると、手数料を払うことになる。
 EUではすでに導入しているが、日本でマイナス金利は初めて。背景には今までの金融緩和策で期待した効果が出ていないことがある。
 日銀はデフレ脱却を目指し、緩やかなインフレに誘導する対策を取ってきた。国債の買い入れなどで、市場にお金を流通させたが、金融機関の貸し出しが増えず、当座預金という形で日銀に戻っている。その資金を金融機関が貸し出しに回すことを促す目的で、マイナス金利の導入を決めた。
 年明けの金融市場の乱高下、原油安による物価上昇率の低下が見られ、資金を市場に投入する方策の限界を感じているとの指摘がある。投入した資金を貸し出しに回すには、企業や個人向けローンの金利を下げて借りやすい環境を作ることになる。設備投資や住宅などの購入を後押しできれば、市場に資金が流れ、日銀が目標とする年2%の物価上昇率に誘導できると目論んでいる。
 実際はどうだろう。企業の設備投資は上昇傾向だが、国内消費も輸出も相応に伸びているとは言えず、円安での差益が大きい。中国向け輸出が厳しい状態で、設備投資をして製造して、販売量が伸びずに停滞しているのが現状ではないか。
 仮に貸出金利が下がったとして、企業の借り入れ意欲が上向かなければ借り手が無いわけで、資金が市場に流れることにつながらない。マイナス金利は一つの策だが、経済成長が無ければ、解決にはならないだろうと思うが、どうか。

                         (仲)

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2016年1月23日 (土)

カツだけじゃない横流し      ~ゆうてもええかな~

 大手カレーチェーンから出た廃棄カツを横流しした件で、愛知県の産業廃棄物処理業者に捜査が入っている。先週すでに報道されていたが、まだ続報が止まない。コンビニやスーパーから請け負った廃棄食品も横流ししていたことが分かっている。
 横流しされたカツが店舗で販売、あるいは揚げて総菜や弁当に入れる形で、一部が市場に出回っていることが確認されていた。産廃処理業者と流通先の業者が、産業廃棄物処理法違反の容疑で捜索を受ける一方、行政は食品を扱う産廃業者に立ち入り検査をするなど、影響が広がっている。
 企業が出す産業廃棄物は、法律では自社で処理するのが原則だが、専門の設備と技術を持つ産廃処理業者に委託することができる。その場合、マニフェスト(管理票)を発行して、処理業者が処分を完了したことを排出業者が管理する。今回の場合、処理業者が転売目的でマニフェストにウソの記載をしていた。
 この業者は、廃棄食品を堆肥にリサイクルすることが売り文句だった。CO2排出削減を望む排出企業には有効だが、今回の問題は、企業のコンプライアンスの問題になる。違法な処理業者に産廃処理を委託することは法令違反で、排出する企業にも責任が及ぶ場合があるから、産廃処理業者を変更する動きになる。過去に不法投棄などで業者が摘発された際も大きな事件になったが、今回は消費者の口に入っているから、深刻だ。
 消費者には、食品の出所を探るすべはなく、信用して買うしかないのだ。健康被害が出なければいいが。

                         (仲)

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2016年1月16日 (土)

スキーバス転落と管理体制      ~ゆうてもええかな~

 15日未明、軽井沢町の国道で、スキーツアー客を乗せた大型バスが道路からはみ出し、対向車線を越えて道路脇の斜面に転落した。乗客12名、運転手2名の14名が亡くなる惨事となった。
 原因調査が進んでおり、運行会社に家宅捜索が入ったり、国土交通省の調査が公表されたりしている。どうやら、管理体制の不備があるようだ。
 まず、運行設定。東京を夜11時ごろに出発して、斑尾のホテル前に7時半到着とある。高速道路を走れば、途中休憩を挟むにしても、8時間もかからない。出発時間と到着時間の設定があって、途中で時間がかかる設定にしている。高速道路ではなく一般道を走る設定で、ただし、予定では現地、長野と群馬の県境を越える碓氷峠付近は、カーブが多く道幅が狭いため、高速道路をを経由する予定だった。ところが実際は国道18号バイパスの峠付近で、事故が発生している。
 状況から、バス運行会社は、定時発車と定時到着、コストを重視し、運転手の勤務、運行、安全面の管理体制がおろそかになっていた可能性がある。碓氷峠を越える道を高速道で設定したとして、一般道を走ったら到着がたぶん遅れる。運転手は急ぎたくなるだろう。運行予定から外れた場合の管理体制が無いか、機能していなかったか。変更連絡ができない理由はハード面では考えにくく、会社と運転手の、管理する側される側の体制の問題ではないか。
 国内で、携帯の電波が届かない場所は限られている。大型バスでの事故が何度も起きているが、運転手任せで運行させることが続くなら、再発は防げないだろう。きっと。

                         (仲)

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2016年1月 9日 (土)

年初の株安円高原油安      ~ゆうてもええかな~

 年明け、日経平均株価が下がり続けている。為替相場も円高に振れた。
 きっかけは中国が発表した製造業関係の指標が予想より悪かったため、4日の中国株式市場が値下がりしたこと。今月から株価の上下が激しくなった場合の取引停止措置が導入されたが、初日に5%の取引一時停止ラインまで値下がりし、再開後も売り注文が集中して、7%の取引打ち切り幅まで値下がりした。株価が下落したとき、取引停止になる前に売り注文が殺到したことも影響した。7日に再度、取引打ち切りになり、当局はこの取引停止措置の実施を当面見合わせるとした。
 製造業の先行き懸念から、中国経済の減速を懸念して日本、アメリカでも株安になった。原油消費低下を見込んだニューヨーク原油先物取引でも売り注文が出て、先物価格が下がっている。
 人民元への不安から円を買う動きが出て、円高に振れている。これをアベノミクスの限界と報じるところもあるが、他国の影響が大きいだろう、サウジアラビアとイランの対立、シリア情勢からEUの状況まで、不安要素は尽きない。
 日本は参院選、ひょっとすると衆院とのダブル選挙の可能性が出ている。アメリカは大統領選の年。日米共に、経済状況の悪化は政権へのダメージに直結する。
 中国頼みも限界があろうし、製造業が牽引できるかどうか分からない。選挙前のバラマキは一時的で、技術的に、サービス面でもいかに付加価値を加えることができるか、それを継続する技術レベルと体力があるか、といったところが焦点になるのではないか。
 今年が良い年になるよう願いたいものだ。

                          (仲)

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