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2015年12月26日 (土)

原子力、バイオマス      ~ゆうてもええかな~

 福井地裁が24日、高浜原発3、4号機運転差し止めの仮処分を取り消した。関西電力の異議申し立てが通り、仮処分申請をした地域住民は高裁に抗告する。
 以前にも触れたことがあるが、原子力発電は運転コストは低いものの、高レベル放射性廃棄物の処理は見通しが立たず、実質、発電所が廃棄物保管場所となっていること、老朽化による廃炉費用、施設維持費を考えると高くつく。税金でまかなう分があって電力会社が全部負担しないから、運転コストに含まれないだけだ。
 来年4月からの家庭向け電力小売りの自由化に向けて、参入が活発化している。ガス会社や大手チェーン店が、太陽光発電やバイオマスといった再生可能エネルギーでの供給体制を立ち上げている。
 バイオマスエネルギーは、基本的には植物由来である。木材であったり、農業・食品・建築の廃材などから、ガスやエタノールを抽出して燃料とする。エネルギーにできる比率が低いためコスト高だが、化石燃料と違って、二酸化炭素を吸収した植物を利用するため、二酸化炭素排出が抑えられるとされている。
 電力は貯めておけないから、現行の発電所は最大電力を想定して建てられている。理想でいえば、火力、水力、風力、太陽光など小規模発電を消費地の近くに建て、使用量に従って発電量を調整するのが望ましい。だから多様な発電形態から複数供給できる方が効率が良い。そんな開発なら、予算がふくらんでも容認できると思う。

 本年最後の更新です。ここまでお読み下さってありがとうございました。来年は1月9日頃から再開します。来年が良い年でありますように。

                         (仲)

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2015年12月19日 (土)

深刻PM2.5      ~ゆうてもええかな~

 19日、中国の北京などでPM2.5の汚染レベルが継続するとして、4段階で最高の『赤色警報』を発令した。深刻な状態が72時間継続するときに発令され、22日までの間、学校の休校、工場の操業停止措置がとられる。北京市内では自家用車の使用制限で、週明けの通勤に影響すると見られている。
 先頃、COP21で地球温暖化対策が話し合われたが、国内の環境汚染に関しては自国での対応が迫られる。経済成長の過程で必須の課題となる問題だ。その時代で、スモッグとか光化学スモッグとか酸性雨とか、表面化する問題の違いはあれど。
 PM2.5は、微粒子であるが故に、空中に浮遊した物は簡単には落ちてこなくて、風に乗って拡散する。でも発生源が無くならないと、いったんきれいになってもまた発生する。一般論でなくて実例だ。北京で国際会議やスポーツ大会があると、工場や車を止めて、期間中だけ青空が見えるようにできる。
 環境汚染は、経済成長のツケであって、費用をかけて改善しないと悪化するばかり。発生源は工場や火力発電所のばい煙、自動車排ガスが主なところだろうから、排出しないよう処理装置をつけねばならぬ。装置をつけたら、メンテナンスも。その分、コストアップになる。そのコストを、必要経費として払えるか、容認できずに排出を続けるか。後者なら、警報での操業停止で抑えなければ、市民の生活が成り立たない。
 環境問題は、建前論だけでは負担が大きい。関連装置のビジネスチャンス、事業拡大と考えなければ続かない。国家レベル、党が旗を振らないとできないことだけど。

                         (仲)

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2015年12月12日 (土)

軽減税率で参院選へ      ~ゆうてもええかな~

 消費税が10%に上がる。これはもう決まっている。その引き上げを据え置く軽減税率の品目で、自民公明両党は12日合意した。食品全般が対象で、外食は含まない。これによる税収減の額は1兆円規模となる。
 軽減税率導入は公明党の公約で、消費税を引き上げるが生活に必要な品目は引き上げない。財源の目処が立たない自民党は難色を示し、交渉を重ねていた。12月に入り態度が軟化したのは、首相・政府サイドの意向が強かったからだ。
 消費税引き上げは、低所得者層からも税収を見込むから、政府、与党は無策ではいられない。税控除などでの対応もあるが、TPP対策で農水産系にいい顔したい自民は生鮮食品の軽減税率導入は同意したが、公明党は品目拡大を主張した。このままでは、来年夏の参院選前に自公間の溝ができる。あわよくば参院選で与党の議席数を増やしたい首相サイドが、自民党を動かした。
 自民では、加工食品に範囲を広げることに異論があった。ファストフードなど、店内で食べれば外食だが、テイクアウトは加工食品販売扱いになるのか、という線引きがしづらいから。でも、松茸とか高級食材でも食品なら8%。立ち食いそばは10%。不公平感は否めない。
 不公平がある場合、解消するか、国民合意で納得させるかのどちらか。自民は、先に公約した公明に譲る形で合意した。これ即ち、選挙協力のために公明に貸しを作ったわけで、国民合意でもなんでもない。
 税制大綱を作って、次の通常国会で議論することになるが、自公合意を揺さぶる力がある野党はどこだろう。思い当たらないのが、現状だな。

                           (仲)

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2015年12月 5日 (土)

ノーベル賞授賞式      ~ゆうてもええかな~

 日本時間11日、ストックホルムで今年のノーベル賞授賞式が行われる。医学生理学賞受賞の物理学賞受賞の大村特別栄誉教授、物理学賞受賞の梶田教授が現地に向かっている。
 梶田氏は、宇宙素粒子観測装置『スーパーカミオカンデ』での素粒子ニュートリノ実験から、ニュートリノに重さがあることを証明した。ニュートリノは他の粒子と反応しにくく、宇宙から飛んできたニュートリノはほぼ地球をも通り抜けてしまう。梶田氏がニュートリノに重さがあることを証明して、現在の研究の流れを作った。
 なぜ『物質』が存在するのか。理論上、自然界に『物質』があれば、反対の性質をもつ『反物質』があって、これが合わさればエネルギーを出して消える。現に素粒子であるクオーク、ニュートリノには『物質と反物質』が確認されている。地球に限らず宇宙には『物質』がたくさんあるから『反物質』がどこかにあるとか、『物質』が多くなる理屈があるとか、そこが分かると『物質』が存在する仕組みが分かるはず。その研究に寄与した功績が評価された。
 大村氏は、感染症である河川盲目症の原因となる線虫を殺す効果がある物質を土壌から発見し、抗寄生虫薬の開発に寄与した。自然界の微生物が作り出す物資から薬品を作り出す研究は、古くはペニシリンの発見から続く手法であるが、発見までの労力の大きさは途方もない。ただ、発見に至れば病気治療には絶大な効果をもたらす。
 研究費や労力が膨大で、政府の補助無く打ち切られがちだが、30年、40年後の研究者を育成する支援は、惜しんではならない。日本が、ではなく、すべての人が恩恵を受けるのだから。

                          (仲)

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