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2015年10月10日 (土)

世界記憶遺産の意義      ~ゆうてもええかな~

 ユネスコが登録する世界記憶遺産について、今年分の登録が明らかになった。中国から申請があったいわゆる南京記録が登録されたことで、日中政府の応酬があった。
 ここで基本的なことを確認しておきたい。まず、世界記憶遺産は、世界遺産とは異なる。
 世界遺産とは、文化遺産、自然遺産、両者の複合遺産であって、遺跡や景観などの不動産を対象とする。登録は関係国政府出席の会議で審議される。また、不動産以外の文化、慣習などを保護するため、無形文化遺産を登録する。『和食』はここに登録されていて、登録は政府間委員会が評価、決定する。これらは条約に基づいて、各国が保護義務を負う。
 世界記憶遺産は、歴史的記録の保存を目的として、文書、絵画、音楽や画像などを、ユネスコの諮問委員会で審議し、ユネスコ事務総長が決定する。その基準は、後世にその記録を残すかどうかであって、文書であれば、その内容が史実かどうかを審議するのではない。歴史上の記録なんて、その時代の権力者や勢力に都合のいい物だけ残すものだから、歴史的事実を検証できるように保存し共有化するため選定する。記録そのものの正当性にお墨付きをつけるわけではないし、保護活動に関する条約が無く、登録されても各国に保護の義務はない。
 登録されることで広く知られる効果があるだろうが、政府が政治目的で利用することより、研究者に広く見てもらい、歴史に迫る事実を明らかにしてもらうことを願う。
 京都・東寺の古文書が登録されているが、自分には読めない。研究者の皆さん、解析と解説をお願いします。

                        (仲)

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