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2014年10月 4日 (土)

香港大規模デモの行く先      ~ゆうてもええかな~

 御嶽山噴火の被害がここまで大きいとは思わなかったし、さらに台風18号の接近で土石流の発生が懸念されている。今年は自然災害で右往左往している感があり、被害を広げないよう警戒されたい。
 そちらの話を掘り下げるつもりだったが、香港の大規模デモが1週間経って、先の展開が見通せない状況になりつつあるので、状況を整理する。
 そもそも、香港はイギリスの植民地だった。1997年、香港が中国に返還される際、香港は自由経済を維持する特別行政区になり、中国の共産党支配に完全移行しない、一国二制度になった。
 先週、中国政府は香港トップである香港行政長官を選ぶために、2017年から、選挙制度を導入すると発表した。選挙はできるが、立候補者は中国政府が認めた人物に限る。それでは自由選挙でなく、行政長官に親中派を据えることに替わりはないと、反対のデモが発生したのが膨れあがった。この17年、香港の人達は、中国に飲み込まれることを怖れていたから、きっかけさえあれば、これくらいの騒動が起きる下地はあった。
 警察が催涙弾で強制排除しようとしたことで火に油を注ぎ、民主化デモ隊はより強硬になった。ここへ来て、反デモ隊勢力がデモを起こして衝突しているが、反デモ隊組織は、中国政権下で利権を得ている層か、正面から手を出せない中国政府が裏で集めた連中か、どちらかだろう。どちらにしても、反デモ隊が出たため、民主化デモ隊は行政・政権側との対話的解決ムードが消え、対決姿勢がより鮮明になった。
 中国政府は、自由選挙を認めると、内陸地でも認めろと声が上がるから、デモ隊の要求は飲めない。また、台湾政府との関係にも影響するから引けない。しかし、香港で武力行使をすると、経済拠点である香港にダメージを与える、即ち、中国経済の失速を意味する。対応を間違うと、習金平体制が傾くことになる。
 だから、しばらく静観せざるを得ない。思った以上に中国政府は困っている。

                        (仲)

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