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2014年9月13日 (土)

iPS細胞の臨床手術      ~ゆうてもええかな~

 今週は何かと話題が多かった。錦織選手、日本人初の全米オープン準優勝。円安進行。北海道から西日本の広い範囲で局地的豪雨発生。福島第一原発事故関連の『吉田調書』の公開。その『吉田調書』を事前に入手して報道した朝日新聞の誤報についての取り消しと謝罪。そして、iPS細胞由来の組織の移植手術実施。
 その中で、世界的に注目を集めた手術の話をしよう。
 理化学研究所などのチームは12日、目の難病患者の皮膚から作製したiPS細胞を網膜の組織に変化させ、患者に移植する手術を実施し成功したと発表した。
 iPS細胞は、細胞に遺伝子を組み込んで、多くの細胞に分化する性質を持つ。今回の手術の場合、患者の腕から細胞を採取し、iPS細胞を作製し、網膜の組織を育て、シート状にした物を、患者の網膜の異常部に移植した。術後は良好だが、安全性の確認のため、4年程度の追跡調査と経過観察が必要だそうな。
 驚きなのは、ヒトiPS細胞の開発が2007年で、それから7年しか経たないのに、臨床、ヒトへの移植手術が行われたという、研究進行の速度である。実用化にはあと10年かかるというが、それでも信じられない速度で進行している。今回のチームは網膜だが、日本国内だけで、同時並行で、心筋やパーキンソン病など、複数のチームが種々の臓器の移植を目指して研究を進めている。夢の万能細胞と言われたiPS細胞が、自分の病気の治療に適用される日が、実際に来るかもしれない。
 夢が現実になる瞬間に立ち会えるなど、そうそう無いこと。素直に研究チームにエールを送りたい。

                        (仲)

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