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2014年9月27日 (土)

電力自由化への布石      ~ゆうてもええかな~

 27日の御嶽山噴火では、多くの被害者が出ているようだが、これを書いている27日夜の時点では、詳しい状況の把握ができていない。明朝以降、さらに情報が入るだろう。
 さて。関西電力が宮城県に石炭火力発電所の建設を決めた。電力は首都圏に販売する。2016年の電力小売り全面自由化を見据えて、首都圏に東京電力より安い価格で電力を販売するべく、自前の発電設備建設が必要と判断した。
 首都圏向けには、中部電力と中国電力も、関連企業と共同で火力発電所建設を計画しているし、逆に東京電力は、中部・関西エリアの家電量販店舗向けの電力販売を計画している。
 背景には、2016年の電力自由化、それと原子力発電所の再稼働が進まない現実があるのではないか。
 26日、関電社長の定例会見で、福井県に現存する原発の使用済み核燃料について、福井県の求めもあって、中間貯蔵施設を関西地域の発電所敷地内に置く検討を始めていると明らかにした。場所は明確にしていないが、核燃料が輸送できる港があって、地震に耐える地盤がある場所が候補だとしている。
 原発が動かない以上、地元にとっては雇用も利益も生まない、核燃料などの貯蔵庫でしかなく、リスクを受け入れ続ける理由がない。電力の消費地近くで貯蔵を、と求める福井県を説得する材料は乏しく、実現可能かどうかはともかく、検討する姿勢を示す必要があった。
 ただ、関西の港近くは、南海トラフ地震の際の津波危険区域が多く、天災発生時の安全性確保のためのコストも必要だ。電力自由化で生き残りを狙うための布石の一つだろう。
 ただ、電力が安くなるのは企業向けが先。一般向けは、後回しだろうな。

                        (仲)

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2014年9月20日 (土)

スコットランド独立は否決      ~ゆうてもええかな~

 18日、イギリスからスコットランド独立の賛否を問う住民投票が行われた。結果は独立賛成45%、反対55%。独立は否決されたが、状況は拮抗していると見るべきだろう。事前の世論調査で独立賛成派が上回ったとする報道があり、キャメロン首相による自治権の委譲という懐柔、銀行のロンドン移転といった警告もあったようだ。
 イギリスは、ロンドンを含む南部イングランド、西部ウェールズ、北半分のスコットランド、及び北アイルランドによる連合王国である。それぞれの政府で独立派が居る。今回のスコットランド独立の住民投票にまでこぎ着けたのは、北海油田の経営権を握れば経済的に立ちゆくという判断、それと、イギリス政府 キャメロン首相の、意識を住民に問うのは良いことだといった意図の発言に表れる、独立できるわけがないという楽観があった。
 結果は上記の通りだが、接戦になってしまったことで、次の動きを活性化した。イギリスではウェールズが動き出している。また、スペインではバスク地方、カタルーニャ地方が、イタリアでは北部連合に、独立の機運がくすぶっている。
 中東地域は紛争地帯で、国境は直線的に強引に引かれている。住民基準で国境線の引き治しを望む声は大きい。
 もう一つ、注目すべき地域が、中国のウィグル自治区、内モンゴル自治区である。この分離独立は中国政府が絶対に認めず、武力を投入した強硬手段で、独立運動を阻止してきた経緯がある。
 EUの思惑、国連の枠組みなど、実際スコットランドが独立したら問題点は多いが、接戦にまで持ち込んだ住民の意思を示したという点で、注目すべき結果であると思う。国家は、小さな単位で自治、独立する流れになるか。中央政府が実権を集中し維持するか。自分は、前者が現状意識の趨勢と思うが、いかが。

                       (仲)

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2014年9月13日 (土)

iPS細胞の臨床手術      ~ゆうてもええかな~

 今週は何かと話題が多かった。錦織選手、日本人初の全米オープン準優勝。円安進行。北海道から西日本の広い範囲で局地的豪雨発生。福島第一原発事故関連の『吉田調書』の公開。その『吉田調書』を事前に入手して報道した朝日新聞の誤報についての取り消しと謝罪。そして、iPS細胞由来の組織の移植手術実施。
 その中で、世界的に注目を集めた手術の話をしよう。
 理化学研究所などのチームは12日、目の難病患者の皮膚から作製したiPS細胞を網膜の組織に変化させ、患者に移植する手術を実施し成功したと発表した。
 iPS細胞は、細胞に遺伝子を組み込んで、多くの細胞に分化する性質を持つ。今回の手術の場合、患者の腕から細胞を採取し、iPS細胞を作製し、網膜の組織を育て、シート状にした物を、患者の網膜の異常部に移植した。術後は良好だが、安全性の確認のため、4年程度の追跡調査と経過観察が必要だそうな。
 驚きなのは、ヒトiPS細胞の開発が2007年で、それから7年しか経たないのに、臨床、ヒトへの移植手術が行われたという、研究進行の速度である。実用化にはあと10年かかるというが、それでも信じられない速度で進行している。今回のチームは網膜だが、日本国内だけで、同時並行で、心筋やパーキンソン病など、複数のチームが種々の臓器の移植を目指して研究を進めている。夢の万能細胞と言われたiPS細胞が、自分の病気の治療に適用される日が、実際に来るかもしれない。
 夢が現実になる瞬間に立ち会えるなど、そうそう無いこと。素直に研究チームにエールを送りたい。

                        (仲)

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2014年9月 6日 (土)

朝日新聞のお詫び      ~ゆうてもええかな~

 今週のニュースは、安倍内閣改造とデング熱感染拡大が主な話題となっている。デング熱感染が疑われる場所が、代々木公園から新宿公園、さらにそれ以外の場所での可能性もあるということで、さらに拡散するかもしれない。蚊がウィルスを運んでいるから、蚊に刺されないように虫除けスプレーなどでの自衛が有効のようだ。
 人ごとのように書いているが、自分が住む関西は、大気の状態が不安定。蚊もおちおち飛んでいられない天気が続いている。
 そういうわけで、自分が気になっている話を書く。朝日新聞が8月5日にいわゆる慰安婦に関する報道の検証を掲載し、当該の記事の取り消しをした。報道してから32年後の取り消し、そして記事取り消しはしたが謝罪無し、ということを中心に厳しい批判にさらされている。
 朝日新聞連載の池上彰氏のコラムで、8月末掲載分で、記事取り消しについて批判する内容の原稿が届き、朝日はこのコラムを掲載しなかった。その問題が表面化し、9月4日にお詫びとコラム掲載、6日に改めて経緯の説明と謝罪記事を掲載している。
 週刊誌とも広告掲載でもめたりで、相当疲弊しているのか。池上氏のコラム連載が続くかどうかは不透明だ(毎月最終金曜日に掲載予定)。
 それと、池上氏のコラム関連のお詫びでごたごたしている場合ではなくて、慰安婦記事取り消しについてのお詫びが、まだない。記事を取り消します、で事態を収束させることができるか。報道機関として信頼を回復できるか。
 会社としてのお詫びの仕方って、すごく難しいけどね。どうするか、見届けさせていただきます。

                        (仲)

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