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2013年8月17日 (土)

エジプト衝突続く      ~ゆうてもええかな~

 エジプト各地で、ムルシ前大統領支持派のデモが発生し、暫定政権側と衝突している。多数の死者が出ていて、難しい情勢だ。
 『アラブの春』と呼ばれる一連の革命運動の中、2011年、エジプトは長らく続いたムバラク大統領独裁政権を倒し、翌年に大統領選挙実施までこぎ着けた。ムスリム同胞団を母体としたムルシ氏が選出されたが、イスラム寄りの施政に当初から不満を抱える市民がいて、今年、反ムルシ派の抗議行動を端緒にして混乱が続き、7月、政府軍によるムルシ大統領拘束と憲法停止処置、暫定政権樹立宣言によって、ムルシ氏は大統領権限を剥奪された。軍によるクーデターである。
 ムルシ派であるムスリム同胞団は黙っておらず、デモや座り込みなどの抗議行動を続けた。イスラム原理主義組織である彼らは、暫定政権、軍に抵抗する構えを見せた。今月14日、デモを続けたムルシ支持派に対して、軍は強制排除に踏み切り、多数の死者を出した。そのことに対する全土でのデモが起こっている。
 事態は深刻になっており、治安が悪化。EUでは対応の協議に入っている。アメリカは静観。そうだろう。アルジェリアでの人質事件に至る一連の事態も静観していた。オバマ政権は、海外の紛争への介入に消極的だ。
 内乱であって、他者が口出しすることではないが、『アラブの春』以降、エジプトの混乱は出口が見えない情勢だ。アラブ諸国にあって、特に都市部はイスラム色が比較的薄いため、イスラム原理主義による政権運営に対して不満を持つ国民が少なからず居たから、この対立は根深い。
 アラブ諸国混乱の火種となりかねず、静観は危険。EU主体になるだろうが、各国の連携が必要だ。

                       (仲)

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