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2013年8月31日 (土)

シリアへ軍事介入か      ~ゆうてもええかな~

 シリア情勢が緊迫している。アサド政権と反体制組織との衝突に、アメリカが介入しようとしていて、駆け引きが活発だ。
 シリアは一昨年、『アラブの春』と言われる一連の民主化デモを発端として、事実上の内戦状態に入っている。アサド政権側は、強固な軍備によって、反体制派を武力で鎮圧しようとし、反体制派は激しく抵抗した。もともと、イスラエルとの緊張状態やクルド人問題を抱えていたため、反体制派の背景は単一では無いようで、宗教的な一面もあるようだ。一方、アサド政権側はロシアと友好関係にあり、政府軍の武装もロシアから購入している。
 先週の8月21日、ダマスカスで化学兵器による攻撃を受けた市民から多数の死傷者が出た。使用兵器の特定はまだされていないが、国境なき医師団によると、被害者の症状は神経ガスによるものと断定している。国際社会はアサド政権を非難し、政権側は反体制組織が使用したと反論している。誰が、どのような目的で使用したか、その化学兵器をどこから入手したか分からないが、欧米はアサド政権が使用したとして、軍事介入の検討を始めた。
 国連は対応の結論が出せない。ロシアが、おそらく政権側の立場から介入に反対している。だから欧米は国連の判断を待たず介入を検討。ただ、イラク戦争開戦から泥沼に陥った際の反省があって、イギリス首相は軍事介入への不参加を決めた。アメリカも地中海の艦船からのミサイル攻撃に留まりそうで、そうなればアサド政権を倒すほどの打撃力はない。
 隣国イラクも不安定、トルコとの国境は封鎖。イスラエルとの緊張状態、国内の混乱。今回の介入がシリア情勢を良くするとは思えないが、解決策も見えない。アラブの春は、終わっていない。

                        (仲)

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2013年8月24日 (土)

TPP交渉の行方      ~ゆうてもええかな~

 TPPのブルネイ交渉会合が開かれていて、23日の閣僚会合の後、年内に結論を出すという目標を盛り込んだ共同声明を発表した。
 閣僚が共同で目標を出したことから、TPP交渉を政治判断で加速させる意図が見える。関税撤廃対象から除外する品目は交渉で結論を出すとしながら、アメリカ・オーストラリアは日本に対して交渉品目リストの提示が9月にずれ込むとしており、10月のAPECでの首脳級会議で大筋合意を目指すなら、日数があまりにも少なすぎる。交渉での合意を図るなら、年内は無理で、政治判断で決めますと言っているようなものだ。
 経済面から考えると、日本の状況は先が見えない。大手企業の業績は持ち直しつつあるが、個人消費が不透明だ。直近では猛暑でエアコンなどの家電や宅配を含む外食産業の好調さを受けて数値は改善しているものの、10月以降の見通しが立たない。そこへ消費税増税が確定すると、3月までの駆け込み需要から反転して、4月以降の景況悪化は必至で、住宅ローン減税など何らかの景気下支え策を打たないと、再浮上は難しい。アベノミクスが続くか頓挫するか、市場は注視している。
 安倍政権の成長戦略が実績を出すに至らない中で、国際的競争力が低下したままでの関税交渉なのだから、日本が持つ交渉カードはほとんど無いと言っていい。他の参加国の対米交渉カードも大差なく、米国主導で政治判断を迫る形でなければ、APECでの大筋合意などできない。
 日本は地力はあるはずだが。福島第一原発が収拾できないのも、悪条件の一つだと思うぞ。たぶん。

                       (仲)

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2013年8月17日 (土)

エジプト衝突続く      ~ゆうてもええかな~

 エジプト各地で、ムルシ前大統領支持派のデモが発生し、暫定政権側と衝突している。多数の死者が出ていて、難しい情勢だ。
 『アラブの春』と呼ばれる一連の革命運動の中、2011年、エジプトは長らく続いたムバラク大統領独裁政権を倒し、翌年に大統領選挙実施までこぎ着けた。ムスリム同胞団を母体としたムルシ氏が選出されたが、イスラム寄りの施政に当初から不満を抱える市民がいて、今年、反ムルシ派の抗議行動を端緒にして混乱が続き、7月、政府軍によるムルシ大統領拘束と憲法停止処置、暫定政権樹立宣言によって、ムルシ氏は大統領権限を剥奪された。軍によるクーデターである。
 ムルシ派であるムスリム同胞団は黙っておらず、デモや座り込みなどの抗議行動を続けた。イスラム原理主義組織である彼らは、暫定政権、軍に抵抗する構えを見せた。今月14日、デモを続けたムルシ支持派に対して、軍は強制排除に踏み切り、多数の死者を出した。そのことに対する全土でのデモが起こっている。
 事態は深刻になっており、治安が悪化。EUでは対応の協議に入っている。アメリカは静観。そうだろう。アルジェリアでの人質事件に至る一連の事態も静観していた。オバマ政権は、海外の紛争への介入に消極的だ。
 内乱であって、他者が口出しすることではないが、『アラブの春』以降、エジプトの混乱は出口が見えない情勢だ。アラブ諸国にあって、特に都市部はイスラム色が比較的薄いため、イスラム原理主義による政権運営に対して不満を持つ国民が少なからず居たから、この対立は根深い。
 アラブ諸国混乱の火種となりかねず、静観は危険。EU主体になるだろうが、各国の連携が必要だ。

                       (仲)

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2013年8月10日 (土)

みんな、本音は      ~ゆうてもええかな~

 みんなの党の内紛は、江田幹事長更迭に至り、修復不可能になった。渡辺代表は自分の言うことを聞かない者と組むとは思えず、野党再編のキーマンにはなり得ないと思っている。江田氏がどういう形で党を出るかに注目している。
 参院選での野党惨敗を受け、再編の動きはあるものの、みんなそれぞれの本音を抱えて、まとまらない。民主党は主に消費税が足かせとなって政権に対する対抗力が急落。維新の会は橋下共同代表が引っ張らないなら単なる保守小規模政党だし、みんなの党は分裂含み、社民党は見る影無し。共産党は野党再編には絡まないから、自民党に対抗できる勢力が作れるとは、とても思えない。
 安倍政権の屋台骨を支えているのが、アベノミクスだけと言っていい。株価、為替相場水準を維持できなければ、差損を埋める体力は企業にはまだ無い。その点を踏み外さないためにも、野党が機能すべきなのだが。自民党を出て政界再編に動く議員が居れば、状況は変わると思う。
 隣国は、別の期待から再編を待っている。中国も韓国も、日本経済の回復を好ましいとは思っていない。経済危機が顕在化しつつある中国、ウォン高で経済が停滞している韓国。どちらも安倍政権とのパイプが無くて、関係修復は至難。自国を有利にするには、日本を叩いてアベノミクスにブレーキをかけるのが手っ取り早い。
 国内外、みんな余裕が無くて、本音を隠しきれない。我を押し通すと、信用を失うよ。誰とは言わないけど。

                        (仲)

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2013年8月 3日 (土)

酷暑と原発稼働      ~ゆうてもええかな~

 西日本では猛暑、ところにより経験したことがない豪雨に見舞われ、東北・北陸でも梅雨前線がもたらす豪雨で被害が出た。8月に入って全国で梅雨が明け、これから夏本番の暑さを迎える。
 節電の呼びかけはあるが、クーラーの使用をためらって熱中症になったり体調を崩したりしては本末転倒。私も体調と相談しながら電気を使っている。今のところ、関西での電力需給は間に合っているようだ。
 関西電力では、今の日本で唯一、原発での発電を行っている。大飯原発3、4号機で、この3号機は9月2日に運転を停止して定期点検に入ることが決まった。4号機も、9月中旬までに定期点検のため停止する。
 点検後の再稼働には、原子力規制委員会の認可が必要だが、敷地内の断層が活断層かどうかの結論が出ておらず、国内の他の原発も含めて、年内の再稼働は難しい状況だ。
 電力会社は、原発再稼働が無ければ値上げの構えだ。原油価格はすでに燃料調整費に組み込まれて上げているから、値上げ分は原発と火力発電の運転コストの差額、つまりは赤字の穴埋めである。原油価格上昇分の転嫁は、理解できなくはないが、発電方法の選択は経営判断だから、その結果の価格転嫁は、納得したくない。
 直近の福島第一原発での汚染水漏洩を見れば、東電が事故処理能力に欠けているのは明確で、他の電力会社の対処能力もほぼ同じと見ている。これだけ高リスクの方法に固執する経営陣が解任されないのが、一般企業で働く私には、不思議でならない。電力不足で景気悪化なんて、勘弁して欲しい。

                        (仲)

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