« 2013年1月 | トップページ | 2013年3月 »

2013年2月23日 (土)

TPP交渉参加へ      ~ゆうてもええかな~

 昨年末の安倍首相就任後初めてとなる日米首脳会談が日本時間の23日行われ、当初予定になかったオバマ大統領との共同会見に臨んだ。注目されていたTPP交渉への参加について、すべての品目を交渉対象とするものの、全品目関税撤廃の約束を事前に求めるものではない、という内容で合意した。
 安倍首相の成果とする報道があるが、実際はどうだろう。当初、首相就任後の初外遊先をアメリカにする意向で、1月の首脳会談を申し込んだが、アメリカは日程を理由に断った。オバマ大統領側の思惑は、TPP交渉参加という手土産があるなら1月に会うが、就任挨拶だけなら後にしてくれ、ということらしい。それで2月も下旬になってから仕切り直してもなお、当初アメリカ側は共同記者会見を設定しなかった。手土産無しだとこの扱いだよ、とクギを刺したのではないか。それほど、オバマ大統領にとってのメリットを求めていた。得点稼ぎになりふり構わず、余裕のなさが感じられる。
 そこへ、安倍首相が行って、話をするうち、TPP交渉に引き込めそうな空気を感じ取って、すりあわせをして、共同声明を出した。手土産をもらったアメリカ側が改めて歓迎した形だ。
 安倍首相が『聖域の存在確認』を引き出したとされるが、アメリカは非課税品目を認めたわけではない。事前に約束しなくても良いけど、交渉はするよ、と言っているわけで、強く押せば日本は引くだろうと思っているとすれば、譲歩でも何でもない。TPP交渉がタフなものになるだけだ。
 国内でも、いや、自民党内でも、TPP交渉参加、関税撤廃に反対する農林族などの勢力がいて、党内の意見集約も難航する。夏には参議院選を控えているので、混乱が長引くと、他党に攻撃材料を与える。明日からが大変だな。安倍首相。

                      (仲)

                       戻る

2013年2月16日 (土)

G20と春闘      ~ゆうてもええかな~

 今週は、大きな事件事故が相次いだ。北朝鮮核実験強行、山陽電鉄踏切脱線事故、グアム無差別殺傷、隕石落下。衝撃続きで、やりきれない。
 大きなニュースに埋もれがちだが、日本経済が動いている。14日、安倍政権の緊急課題である大型補正予算案が衆議院を通過した。ねじれ状態の参議院での審議に入る。公共事業に偏り過ぎとの声があって、景気対策としての実効性は未知数だが、いわゆるアベノミクスを市場が好感しているなら、悪い話ではない。
 この数日は、15日からのG20の出方待ちで、為替相場も株式も様子見状態。円安独歩の感があって、自国通貨安誘導が広がると、市場は荒れ模様になるから、G20の結果を受けて週明けの市場がどう動くかが問題になる。
 昨年末からの円安株高で、日本の景気が一息ついた感があって、ただしそれは安倍政権の経済政策への期待感からで、実質の景気下支えの材料は、これから。インフレ目標の設定のおかげか、機械、装置類が持ち直し気配で、設備投資が動き始めたようなのは明るい材料。そこで円安基調を維持して3月決算を迎えれば、景気動向が業績数値として実感できるだろう。だからここで、G20で円安誘導と批判されて市場が円売りを控えると、冷や水を浴びる形になる。
 業績が確定しないこの段階で、自動車などの労組の賃上げ要求が出た。今年の春闘はベースアップは無理と見て、定期昇給と一時金アップを狙う。個人消費拡大のために労組に頑張ってもらいたいが、経営立て直しを図る企業側との戦い。暖かい春を迎えたいものだ。

                       (仲)

                        戻る

2013年2月 9日 (土)

レーダー照射も、PM2.5も      ~ゆうてもええかな~

 中国の根本的な問題から、様々な事案が起こっているのだと思う。
 日本は5日、中国戦艦が尖閣諸島付近の公海上で先月、自衛隊艦船やへりに照準用のレーダーを照射していたと発表した。照射は、発射ボタンを押す一歩手前の行為だ。
 中国は8日になって、事実とは異なる、監視用レーダーだと発表した。他にもごちゃごちゃ言っているが、気にしなくていい。1日以上経って、照準を合わせたことを無かったことにした、そこがポイント。中国共産党指導部が指示したことなら、日本の発表直後に否定する。反論に時間がかかったのは、照準用レーダー照射は事実で、どう対応するか考えていた、困っていたことの表れだ。事実と認めると、中国軍が挑発したことになり、国際世論に言い訳ができなくなる。だから、無かったことにした。
 尖閣諸島、南シナ海に出ようとしているのは、中国内陸の開発が行き詰まっているから。高度成長を維持するため、海洋権益を欲している。中国は資源輸入大国になっている。
 PM2.5の問題。パーティクルマテリアル(粒子状物質)2.5μm以下の物の総称。自動車排ガスやばい煙に含まれる粒子、または浮遊ガスが紫外線による反応で発生する粒子。黄砂や火山灰由来の物もある。肺がんやぜんそくの病因となり、日本の環境基準は、1日平均値35μg/m3 以下(1年平均値15μg/m3 以下)。北京では、400μg/m3 以上を連日観測している。
 高度成長を維持するため、中国は大気汚染対策を積極導入していない。対策費がコストを押し上げ、競争力を失って景気が減速することを怖れているのだ。
 海洋進出、大気汚染。中国は、先進国が通った道、高度成長には不可避と主張する。しかし本当は、成長鈍化で失業者が増え、中国共産党への不満が爆発するのを怖れている。政策で抑えるか、武力で制圧するか。どっちにしても、周辺国に迷惑をばらまくのは止めて欲しい。
                        (仲)

                         戻る

2013年2月 2日 (土)

オリンピック代表にも暴力      ~ゆうてもええかな~

 体罰と呼ぶべきでないと考えるから、暴力と書いた。
 三週間前に、高校の部活動での暴行事件について書いたばかりだが、その後も他校での事例が報道され、さらに広がるかと思って見ていた。そうしたら、オリンピック女子柔道代表の監督とコーチが、暴力行為やパワーハラスメントを受けた選手に告発されていたことが分かった。園田監督は辞任した。
 いい大人相手に、暴力をふるって指導と呼ぶなど、思い違いも甚だしい。いや、子供相手ならいいというわけではなくて、子供は暴力をふるわれても大人の指導者相手に逆らうのは難しいだろうが、世界トップクラスの選手なら抗議の一つもできそうなものだ。それなのに、指導者に文句を言えず、15人揃って告発文を出すまで選手を追い詰めてなお、指導と言うのはおかしくないか。
 思いが相手に伝わらなくて手が出てしまった、と言う。日本代表選手の指導者だろうが、学校の指導者だろうが、そう言った時点で、指導者としての資質に問題があると思うべきだ。手を出すこと以上に効果的な指導ができないのだから、それを必要な体罰と認める指導者、指導させる連盟、学校、教育委員会といった組織は、指導方針を考え直す機会と捉えた方がいい。
 スポーツに限らず、指導する人は、その方法を体験に頼りがちだ。自分が指導を受けた体験、過去の指導で成功した体験。実際の指導で成果が上がらないとき、体験に基づく指導を強化するのではなく、指導法を見直すことができる資質を備えていることが望ましいと思うが、如何。

                       (仲)

                        戻る

« 2013年1月 | トップページ | 2013年3月 »