« 2012年2月 | トップページ | 2012年4月 »

2012年3月24日 (土)

原発再稼働論議     ~ゆうてもええかな~

 定期点検後の原発を再稼働について、様々な意見が出されている。稼働させるか否か、リスク面から考えてみる。未だ政府のエネルギー政策の見直しが進んでいないので、現在の政府政策を前提とする。
 まず、稼働させない場合のリスク。一つは、電力供給不足による停電、あるいは停電を回避するための節電。夏場の節電・停電で、企業活動が制限される。特に首都圏では記憶に新しいだろう。もう一つは、電気料金。発電時の運転コストだけ考えれば、火力発電の方が割高で、しかも中東情勢次第で、燃料価格が変動する。その他に、法人税と燃料税の税収減があるか。
 次に、再稼働した場合のリスク。平常運転時は予測可能だろうが、問題は、緊急時のリスクである。地震の揺れと津波への対処は見直したようだが、先の事故のように冷却水の循環が止まったときのための予備電源を整備した、というくらいしか伝わらず、冷却水が漏れる事態の想定の有無、放射性物質漏出の予防についての説明が出てこない、反対意見の大半は、放射能漏れの不安から。現実を見たからなおさらで、事故周辺地域の住民が被った不利益は、あまりにも大きい。
 続いて、稼働の有無にかかわらないリスク。テロの標的となるリスクは跳ね上がったと思った方がいい。火薬でも、下手すれば核爆弾と同様の事態になりうることが分かってしまった。
 もう一つ。放射性廃棄物処理の問題がある。使用済み核燃料は、青森県六ヶ所村の施設で処理する予定だが、たびたびの事故で稼働が遅れ、当面は各原発で保管せざるを得ない。地元自治体は、発電所に加えて中間保管施設を抱えているようなものだ。
 さて、再稼働は是か非か。政府がエネルギー政策の方針を決めずに地元に説明、というのは、無理があると思いますけどねえ。

             (仲)

              戻る

2012年3月17日 (土)

経済成長の見込みは     ~ゆうてもええかな~

 彼岸に入ってようやく、九州と四国から春一番の便りが届いた。季節が移る足音が聞こえるようだが、春一番が毎年吹くとは限らない。
 気象庁の基準では、地域によって若干異なるようだが、『立春から春分の日までの間に』『日本海の低気圧に向かって吹く』『10分間の平均風速が秒速8m以上の南寄りの風』を始めて観測し、かつ『前日より気温が上がった』日に、春一番と発表する。基準を満足しないと、その年は春一番の観測がなかったことになる。例えば、昨年は関東で春一番を観測したが、南九州では観測されていない。気圧配置や低気圧の勢力など、条件次第で国内でもばらつきが出る。
 さて。世間は春闘の季節。今週、大手製造業の回答が出てきたが、こちらは不景気風が吹き荒れている。特に大幅赤字決算見込みの電機業界は、定期昇給凍結で交渉継続するケースもあって、一時金は前年割れが続出。これから回答が出る業界にも影響が及ぶのではないかと懸念されている。
 さらなる不安要素は、原油高。イラン情勢によっては、価格上昇から供給不安まで考えられる。それでなくてもこの冬は、低温状態が続き、燃料需要が例年以上に膨らんだ。生産原価に輸送コスト、両面で経済力を削られるから、厳しい。そこへ東電は企業向け電気料金値上げを打ち出している。夏場の電力供給が厳しくなれば、製造業には大打撃。稼働をどの程度確保できるか、現時点では読めない。
 不況風の吹き方は、業界や地域によって様々。移動型情報端末のように好調な業界もある。再生エネルギーや新規エネルギー開発の伸張も期待したい。追い風の分野を掴まえて伸ばす、それを企業は生き残りを賭けてやっている。ただ、数年で輸出にも国内消費にも寄与できなければ、震災復興需要だけで国内総生産の成長を支えるのは苦しいだろう。
 消費税増税の条件に経済成長を盛り込む云々の話をちまちまこねくり回している政治家を、いつ誰がどうやって判断するんだろう、と思って見ている。春一番が吹かなくても春は来るが、不景気風を静めて2年後に日本経済は成長するとは限らない。増税と景気対策、議論の順番が逆だと思うのは、私だけ?

                (仲)

                 戻る

2012年3月10日 (土)

この日は祈ろう-大震災から1年-     ~ゆうてもええかな~

 3月11日。未曾有の大震災から1年が経つ。一万五千人以上の死者を出し、三千人を越える人たちの行方が分からっていない。
 この一年で、できたこともある。まだできていないこともある。余震もまだ続いている。一年前におこった事を過去のこととして語るには、まだ早すぎる。
 この一年でできなかった事について、あれこれ考えてみた。そして、直面する課題の多くが、途方もなく資金と人の力を必要とするものであることを改めて思い知った。例えば、がれき処理。現地に山積みで、全体の一割も処理できていないと聞く。被災地の自治体だけで処分できる量の二十~三十年分のがれきが、雪に覆われて処理を待っている。日本全国で広く受け入れを、と呼びかけても、東京都など数県が応じているだけ。でも、受け入れない自治体を批判できるだろうか。口で言うのは簡単だが、受け入れ態勢ができていない、あるいは不安を取り除けない現状で、押しつけがましいことを言っていいのだろうか。被災地の痛みを理解した上でもなお、逡巡せざるを得ない。
 おそらく、不安の最も大きな元凶は、福島第一原発事故、そこから飛散した放射性物質だろう。ここでも、放射性物質を含んだがれきの処置に困っている。中間貯蔵施設の設置計画説明が地元であったようだが、これも地元の不安を取り除く情報を出して進めなければならない。最終処分の場所は全く決まっていない。量的にも、期間的にも、見積もった数値に国は責任を持たないと、ただお願いするだけでは不安は取り除くことはできない。
 今後なすべきこととして、不安を取り除くことが重要なのだと思う。不安とは、主に二点。二度と同じような災害を被らないか、それと、現状よりさらに悪い状態にならないか。その上での復旧、復興ではなかろうか。時間はかかる。被災地への支援は、まだまだ必要だ。
 3月11日。この日だけは、被害を受けた方のために、祈ろう。明くる日から、何ができるのかを整理して考えるために。そして、また歩き出すために。

                     (仲)

                      戻る

2012年3月 3日 (土)

5日間だけ極秘の会談     ~ゆうてもええかな~

 野田首相についてはすでに、おおよそこの程度だろうと見切りをつけていたが、自民党総裁がここまで力のない人だと思わなかった。
 先月25日に、野田首相と谷垣自民党総裁が都内で極秘裏に会談した、内容は消費税増税への協力要請だったが折り合わなかった、という内容の情報がマスコミに流れた。極秘会談したとされる日の5日後、3月1日のことである。
 ここでは、与党第一党と野党第一党の党首同士が会談した、そのこと自体についての批判は避ける。談合政治や密室政治は望ましくないという建前は横に置いて、ここでは、たった5日後に極秘情報がばれて、極秘でも何でもなくなってしまったことに注目したい。つまり、情報漏洩を抑えることができない両党首が情けない、と思っているわけだ。
 結果として、話し合いで消費税増税を含む法案を通す代わりに解散、という一手はたぶん打てなくなった。谷垣総裁は社会保障と税の一体改革に反対し続けるしか選択肢が無く、事態を打開できない総裁の求心力がさらに低下し、自民党の次の総裁候補争いが加速するだろう。
 野田首相側も痛い。消費税増税に反対する小沢氏らが造反しても法案を通すため、公明党や自民党の協力を得る状態にしておきたかったが、これで自民党が話し合いに応じる見込みが薄くなった。小沢氏を納得させることが重要になるが、すかさず小沢氏は、消費税増税反対をぶち上げて、おいそれとは協力しないぞ、という態度を示している。消費税にご執心の野田首相、3月に入ってなお、増税関連の法案を国会に提出する前に、与野党協議を働きかけているのは、小沢氏の扱いに困っているからだろう。民主党が割れて、法案も出せず、では、内閣不信任案というカードが重みを増してくる。
 もともと、官僚が絵を描いた無理筋の増税案。情報管理もできないようでは、国会を動かせない。分かってるでしょ。総理。総裁。

                    (仲)

                     戻る

« 2012年2月 | トップページ | 2012年4月 »