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2012年2月24日 (金)

運転見合わせも一年     ~ゆうてもええかな~

 先週の続きを書く。
 東北新幹線は復旧しているし、在来線も運転しているが、それは内陸の話。海岸沿いを走る路線は、運転見合わせがずらりと並んでいる。列記してみる。2012年2月24日現在の情報。
 福島第一原発事故による影響で、JR常磐線の広野-原ノ町間、再開見通し立たず。
 ここから北は地震と津波の影響で、常磐線相馬-亘理間、再開見通し立たず。
 仙台を越え、仙石線高城町-矢本、及び石巻線石巻-女川間、共に運転見合わせ(3月一部再開予定)。
 気仙沼線柳津から、気仙沼・三陸鉄道を挟んで釜石・宮古まで、さらに三陸鉄道小本-陸中野田間、再開見通し立たず。
 八戸線久慈-種市間、運転見合わせ(3月一部再開予定)。
 地図で見ていただければ、惨状を認識していただけると思う。これだけ広範囲の鉄道が1年も動いていないのだ。
 被災地域を復旧させるには、道路が必要不可欠だ。そして、復旧がなったとして、生活基盤を回復させるには、鉄道の寄与が大きい。特に通学の学生、病院通いのお年寄りにとっては、通学・通院の足がなければ、地元に戻るのは難しい。代替バスがあればいいが、所要時間も運行時間の信頼性も、鉄道の方が便利なのは確かだ。
 三陸鉄道の区間を特に心配している。バスなら、道路は一部を除いて国や自治体が復旧させるが、鉄道は民間企業が鉄路を復旧させなければならない。補助はあるだろうが、経営に大きな負担がのしかかる。復旧へ向けての経営努力が必要なのだ。その地道な活動は、HPで見ることができる。
 線路が地盤ごと流されたり、橋脚や高架橋が損傷したりと、復旧には莫大な困難を伴う箇所が多いが、その他のインフラと共に、一刻も早い復旧を願っている。大阪で、阪神淡路大震災からの復興を見てきた者として、人ごとと見過ごしてはいけないと思う。

                  (仲)

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2012年2月20日 (月)

新幹線も一年      ~ゆうてもええかな~

 何を書こうか、困っている。書きたい問題はあるのだが、何も決まらず時間が過ぎているので、すでに書いたことの繰り返しになる。具体的にやるとか止めるとか決めてくれれば、筆も進むのだが。
 そういうわけで、過去を振り返ってみることにする。
 私の部屋の押し入れに、1年前の新聞がある。2011年3月11日から1週間分の某全国紙朝刊、大阪版。11日の朝刊の一面トップは、菅首相(当時)の外国人献金の疑いについて。そして、紙面の多くを割いて組まれた、九州新幹線の記事。3月12日に全線開業し、山陽新幹線に乗り入れ、鹿児島・大阪間直通運転開始。経済効果への期待が踊っていた。
 しかし。12日の朝刊は、東日本大震災の大見出しで、紙面は特別編成。ずたずたになった鉄道状況は大きく報じられ、九州新幹線の記事は13行だけ。開業セレモニーを中止して予定通り運行開始する、とだけ報じていた。
 大震災関連は改めて触れるとして、九州新幹線は、新大阪以東の乗り入れは叶わなかったが、1年近く経って九州地区の乗客数は増えている。今年3月のダイヤ改正では新大阪・鹿児島中央直行列車を増便する。ただし、旅行客の流れは関西・中国方面から九州へ向かう方が多く、九州から関西方面への需要掘り起こしはこれからのようだ。
 静かなスタートだったが、西日本の幹線として認知されたようだ。東北新幹線も、2010年12月に新青森まで全線開通後、大震災でダメージを負ったが、一応通常運行になっている。営業しているところへ遊びに行くことに、遠慮は要らないと思う。この週末は大雪だったが、やがて桜の便りも届くだろう。九州から東北・北海道まで、桜前線は一ヶ月以上かけて北上する。改めて、春を探しに出かけるのもいいじゃないか。
 痛みを背負った人たちを忘れないのも肝心だけど、活動しないと日本が元気にならない。人がいなけりゃ、鉄道も、観光地も、町も村も、国も、廃れてしまう。人が作った物を生かすも殺すも、人なのだから。

                    (仲)

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2012年2月12日 (日)

原発事故は続いている     ~ゆうてもええかな~

 この冬、節電をされているだろうか。関西では、電力供給が逼迫したのは、九州電力の火力発電所が止まった1日だけで、家庭には緊急節電要請はない。他地域でも同じ程度のようだ。
 だから今は、電力の需給より、電気料金値上げの方に注目が集まっている。原発が止まって、火力発電を多く使うから燃料代がかさむ、だから値上げする、というのは、安易に過ぎる。原発の扱いに金がもっとかかるから原資が欲しいと、正直に言えばいい。批判を覚悟で。
 昨年12月に、この欄で、野田首相による福島原発冷温停止宣言に対して、収束状態とは思えないと書いた。その後、直近で2号機炉心の温度計の一つが70℃を越える値を示している。この温度計の測定誤差が20℃あるというから、数値が80℃を越えたら、誤差を含むと100℃を越えている可能性がある。だから冷却水の投入量を増やして温度を下げようとしている。
 この温度計の数値、三ヶ所のうちの一ヶ所だけが高く、残り二つは50℃以下の安定状態だから、温度計の故障も考えられるという報道もあるが、何をか況んや。その温度計の数値を元に、冷温停止状態を宣言したのだ。故障だとしたら、宣言の前提が崩れる。高温を示す温度計に異常があるかどうかは、校正しなければ分からない。しかし炉心内には入れず、温度計の交換もできない。ならば、その温度計の数値を否定することはできない。低温を示す二つの温度計の数値を信じ、高温の一つを信じないというのは、恣意的な判断が含まれるわけで、理論的に正しくない。もちろん、高温を示す方の数値も、絶対値が信頼できるとも言えない。ここで分かることは、何か異常があって、それは炉心内の温度上昇か、計測機器の故障かのどちらかだ、ということだ。測定数値の検証ができない状態で、数値そのものを論ずるのは無益だ。
 間違いなく言えるのは、炉心の詳しい状況は誰にも分からない、ということだけだ。まだ、原発事故は収束していない。核反応が安定していると断言できない。
 冷却水と同時に、費用も投入している。この先いつまで続くか分からない。その資金調達と、料金値上げ。あえて節電を気にせずバンバン電気を使うか、意地になってとことん節電して、支払う電気代を抑えるか。私なら、どうするかな。ささやかでも、抵抗したい。

                      (仲)

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2012年2月 4日 (土)

製造業赤字決算予測続く     ~ゆうてもええかな~

 12月期末時点での決算と通気予想が出てきた。電機・自動車メーカーの落ち込みが目立つ。
 電機メーカーではソニーに続き、パナソニックも史上最悪の赤字決算を見込んでいる。NECとシャープも赤字に沈み、残る大手も大幅な減益となっている。自動車メーカーではマツダが赤字、トヨタは減益。
 今期は大きなマイナス要因がいくつもあった。3月の東日本大震災、計画停電、タイの洪水被害による製造工場被害、部品製造ライン被災による減産。EU金融危機に歴史的円高。これらは企業レベルで対応できるレベルを超えていた。
 具体的に見ると、電機メーカーで大きく足を引っ張ったのは、テレビである。昨年、地デジ化以降需要が一巡して、テレビ販売は一息ついた状態になってしまった。3D対応や高画質化など、付加価値でさらに買い換え需要を掘り起こしたかったところだが、安い海外メーカーとの値引き合戦になってしまった。
 また、テレビにも言えることだが、IT関連で、特に下半期、大震災後の復興需要で巻き返しを、と目論んでいたところが、復旧さえ遅々として進まず、浮上できなかった。電機メーカー各社、次の儲け頭を模索することになろう。
 自動車も被災によって生産が絞られてしまったのが痛かった。さらにここへ来て、ユーロ安から欧州車の販売が伸びているという。こちらは電気自動車の開発合戦が今後の課題になるか。大震災復興需要を見込むのは難しい。中古車の需要が吸収しているように思う。
 製造業すべてが沈んでいるわけではないが、トータルではマイナスが大きい。そうなると、法人税の税収が減るし、製造業の海外流出傾向が続かざるを得ない。税収が減るから増税? そんな安易なことで日本の国の屋台骨は支えられまい。
 震災復興と円高対策とデフレ対策は、政府の皆さんでてこ入れできるはずなんだけど、ねえ。

                   (仲)

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