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2011年8月20日 (土)

円高だねえ     ~ゆうてもええかな~

 お盆が過ぎたとたんに、前線が南下して、猛暑が収まった。大雨被害にはお見舞い申し上げるが、ほっと胸をなで下ろした人は、圧倒的に多い。気温が下がったため、電力需要が下がり、停電対応を回避できそうだから。できそう、というのは、まだ残暑のぶり返しがあって需要が増えるかもしれない。逆に、発電所などの故障停止で、電力供給量が下がる怖れもある。何があるか分からないから、心の準備だけはした方がいい。あっという間に秋が過ぎ、今度は冬場の電力需要増加の心配をしなければならない。
 お盆前後から心配な声が飛び交っているのが、円高水準が過去最高レベルになっていることだ。このドル安を嫌気して、株価も下げている。
 円高になったのは、別に日本がどうにかなったからではなく、アメリカの経済の先行き不安で、投資家がドルを持つより円に買い換えた方が安全だ、という雰囲気でドル売りが進んでいる。金融商品は不安だから金に投資が向いていて、今、金の相場が高騰している。
 金と同じような信用が円にあるなら、妥当な動きなのだろうが、投機資金が移動しているだけで、円、即ち日本経済・財政状況があちこち痛手を負っているのは、懸命に経済を支えているにいる日本人が一番良く知っている。このまま、経済状態を反映しない円高が続けば、国内の製造業はさらに痛手を受け、震災倒産だけでなく、円高倒産が増えるか、事業維持のための海外流出が加速することは間違いない。
 考えられるもっと悪い状況は、米経済危機の再来、第二のリーマンショックが起こることである。ドルの代わりの基軸通貨がない以上、同じく経済危機を抱えるユーロ圏も含めて、主要国の同時介入でその場をしのぎ、中長期対応を考えるしかない。
 といって、個人レベルでなにかできることって、無いんだよなあ。政府日銀に支えてもらいたいのだけど、たぶん、来週は総理大臣が替わっているかもしれない、というタイミングでの危機だけに、日銀と役人に当座を支えてもらわざるを得ない。さて、乗り切れるか。

                       (仲)

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2011年8月 6日 (土)

ヒロシマから発信したけど    ~ゆうてもええかな~

 8月6日。66年目の『原爆の日』を迎えた。今年は、原爆犠牲者の慰霊・平和祈念に加えて、3月に発生した福島第一原発事故に関連して、広島市長の挨拶に政府のエネルギー政策の転換を求める、菅総理も『原発に依存しない社会を目指して』いくことを明言した。
 いいんだけどね。方向性としては反対ではないんだけど、平和祈念式典の場で、菅総理がそのことを述べることに、違和感を覚えたのは、私だけだろうか。
 あれ、と思ったのは、2点。一つ目は、原爆犠牲者の慰霊の場で、原発依存からの脱却について言及して、そちらの方に注目を集めたこと。平和祈念式典では、アメリカの公使など66ヶ国の代表が参列しており、それらの国々に、そして全世界に向けて、核兵器廃棄、軍縮について訴え、行動することの方が意味があると思う。日本は原発を見直しますということを、ヒロシマから発信する必要があるだろうか。言及はあってもいいが、原発が主眼と受け取られるようなメッセージを発信することが、適当と思えない。
 もう一点。原発に依存しない社会を目指すことは大事なんだけどねえ。まさに今、原発で被爆し、又は間接的に原発から出た放射性物質の被害を受けた人たちに対して、政府はどう対応して、救済をしていくつもりか、全く示していないのに、その先の、原発依存低減の話をされても、絵空事としか思えないのだ。
 二次補正予算は成立したが、大震災の本格的復興に必要な予算、原発被害者や避難者の補償に必要な予算、もう具体的に金額を出していかなければならない案件があって、三次補正予算を編成することになっているが、今国会の会期は8月末まで。会期を再延長するか、臨時国会を召集しないと、三次補正予算は審議すらなされず、通常国会での来年度予算編成まで、政府は震災復興と原発事故対応に関してカネを出せない事態になる可能性が高い。先行きの方針も要るが、目先のカネに困っている自治体はどうすればいいのだ。
 総理のヒロシマからの発信には、見栄しか伝わらない。課題山積なんだから、汗をかいてほしい。

                     (仲)

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