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2010年12月25日 (土)

北方領土を踏みにじるな ~ゆうてもええかな~

 日本政府は、北方領土関係の情報収集に問題があったとして、22日、河野雅治駐ロシア大使を更迭した。そして、ロシアのメドベージェフ大頭領は24日、国営テレビのインタビューに対して、日本とは経済協力はするが、これは北方四島を手放すことにならない、という主旨の発言をした。11月の訪問に続き、改めて北方領土の実効支配を強化する意思を示したと言える。しかし日本政府は。この発言について、そのように、つまり返還拒否というように受け取っていない、としている。歯舞・色丹2島返還を明記した日ソ共同宣言がベースだ、と。
 何を寝ぼけたことを言っているのか、と思う。ロシアは、今なら北方四島を我がものにできるチャンスと、攻勢をかけてきている。事態は刻々と変わり、また、強権を持つ大国は、過去の約束を反故にして己に有利な論理で支配を拡大する力を行使することをためらわない。そこを押し返すのが外交の手腕であって、従来の説明を繰り返すだけなら、ロシアを押し戻す力にはなり得ない。
 ロシアが北方領土支配に動く理由は、種々あろうが、ごく単純に一つだけ例を挙げると、資源の確保にある。日本海、オホーツク海周辺の天然ガス田を開発したい。また、海底にはメタンハイドレートという、今後のエネルギー源として利用可能な資源も確認されている。これを開発して資源として活用するには、それがロシアのものだという根拠が要る。北方領土、いや、その周辺の海域を領有したい。ただ、掘削など、資源開発にかける金はできるだけ抑えたい。そこで、日本を利用して、共同経済プロジェクトなどと銘打って費用を出させ、資源を掘り当てたらその権益を我がものにする。簡単なことだ。つい最近も、日本と共同で作った極東パイプライン事業から、不正があったと理由を付けて日本商社を切って捨てている。
 もちろん、これは一面しか見ていないが、基本的な狙いは違わない。ロシアの権益拡大、それに日本の出資を活用。国内が停滞しているため、日本と共同で発展しましょう、なんて甘っちょろい考えでないことは間違いない。だから、我々は北方領土を踏みにじるような行動を許してはいけない。
 近くに、似た例があったろう。領土拡大、海底資源の支配に動き、尖閣諸島や南沙諸島を我が物顔で引っかき回して周辺国を恫喝する、中国。ここも、資源確保に躍起なのだ。
 原理原則だけ話して分かる相手ではないんだから、外交手腕というものを見せて欲しいが、菅政権では無理かな。

 当欄は、今回が今年最後となります。来年も気力があれば続けたいと思いますので、よろしくお願いします。
 皆様には、良いお年を。

                  (仲)

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