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2010年10月 2日 (土)

検察特捜部の行く末    ~ゆうてもええかな~

 大阪地検特捜部の前田検事が、事件の証拠品となるフロッピーディスクの最終更新日を変えた、として、証拠隠滅(改ざん)容疑で、最高検察庁に逮捕された。さらに、当時、上司にあたる特捜部長と副部長が、証拠品の改ざんを知っていながら検事正など上司に報告しなかった、犯人隠避容疑で、最高検察庁に逮捕された。
 そもそもこの事件がなんだったか、覚えておられるであろうか。「郵便割引制度悪用事件」。障害者団体の発行物は、証明書があれば、通常の第三種郵便より安い「低料第三種郵便」として発送できる。これを悪用し、「凛の会」(後の白山会)や「健康フォーラム」という団体が、一般の会社からのダイレクトメール1000万通以上を、障害者団体の証明書でもって「低料第三種郵便」として発送し、通常料金との差額約37億円を免れた郵便法違反と、障害者団体の証明に厚生労働省発行の虚偽の証明書を使用した、虚偽公文書作成罪・虚偽公文書行使罪違反が問題になった事件である。このうち、郵便法違反では、ダイレクトメール作成企業の関係者に罰金刑が、「凛の会」発起人に起訴罪状について有罪判決が出ている。
 問題なのが、障害者団体である証明の偽造書類作成・行使に、厚労省の当時課長だった村木厚子さんが関与していたとして逮捕、起訴されたこと。裁判では、検察特捜部の提出した証拠に矛盾する点があるとして地裁公判で証拠採用せず、村木さんに無罪判決が出た。検察は控訴せず、村木さんが厚労省に戻った様子は、記憶に新しいところである。
 今回逮捕された前田検事は、村木さんを起訴した証拠であるフロッピーディスクの最終更新日を変えた。過失か故意か、いずれにしても検察の信用を一日にして失墜させた大失態である。地検特捜部は、政治家汚職、大型脱税、経済事件を独自に捜査している機関であり、大阪地検特捜部でもイトマン事件などを扱ってきた。反面、強引な捜査による冤罪も無くはないが、今回は強引を通り越して、証拠品のデータを書き換えていたことまで白日の下にさらされたのだから、大阪地検特捜部の存在意義さえ揺らいでいる。人員総入れ替え、さらには大阪地検特捜部取りつぶしも考えられる。
 闇の悪を倒すヒーロー、だったはずなのだが。堕ちたものだな。

                    (仲)

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