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2010年9月18日 (土)

白鵬の存在感    ~ゆうてもええかな~

 醜聞にまみれ、信用失墜してもがいている相撲界にあって、明るい話題で衆目を集めているのが、一人横綱 白鵬の土俵であろう。連勝を伸ばし、ついに千代の富士(現九重親方)の記録を越えて、昭和以降の記録で、双葉山に次ぐ2位となった。
 まさに横綱相撲で、取り口に危なげがない。足腰が安定していて、かつ柔軟な体で、投げ技がさえる。今のところ、白鵬に対抗できる力士がいない。大相撲を一人で支える大黒柱である。
 白鵬が下位から上がって、新三役になったころの姿を覚えている。決して大きい体ではなかった。今の日馬富士より少し肉がついているかな、という程度だった。しかし、土俵際の粘りや投げの鋭さがあって、有望な力士だった。大関はいける、と思ったが、体を鍛えて大きくして、横綱を張った。
 かつての千代の富士も、体格に恵まれた力士ではなかった。若手のうちは軽量で、肩の脱臼による休場が何度かあったと記憶している。そこで、筋肉を鍛えて固め、強い体を作って番付を上げ、昭和の大横綱になった。
 先日亡くなった、元横綱・初代若乃花(花田勝治氏)も、軽量ながら鍛えに鍛えた強靱な足腰で四つに組み、豪快な投げで一時代を築いた。さらに二子山部屋を興し、弟の貴ノ花をも、軽量の不利を猛稽古で克服させ、記憶に残る名大関に育てた。
 貴ノ花も引退後、三代目若乃花、貴乃花の兄弟横綱を育てた。貴乃花も、初優勝した貴花田時代の体躯は恵まれたものではなかった。元横綱・曙などの巨漢力士が台頭した時期で、対抗するために貴乃花も体を鍛えて作り、体を大きくした。今の貴乃花親方を見れば分かるだろう。他の親方衆に比べて細身で、巨漢力士に引けを取らなかった現役時代と大違い。現役時代、いかに苦心して体を作っていたか、ということだ。
 今、白鵬以外の力士の体を見て、鍛えて作り込んだ体が何人いるか。見られないから、白鵬の安定した存在感が揺るがない。出でよ、白鵬の対抗馬。それが相撲界を盛り上げる、一番の上策である。

                      (仲)

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