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2010年7月31日 (土)

氷河特急脱線と日本の脱線    ~ゆううてもええかな~

 先週23日、スイスの高地を走る観光列車『氷河特急』6両編成の脱線事故があり、後部車両に乗っていた日本人観光客1人が死亡し42人が負傷した。その2日後には、脱線の原因を特定しないまま現場付近を徐行することで運転再開を決めた。
 そして、30日、スイスの公共交通事故調査局は、暫定的な調査結果を出した。時速35キロ制限のカーブから55キロ制限の直線に入ったとき、運転士は最後尾の車両が直線に入ってから加速する既定であるところを、2両目が直線に入ったところで加速したため、速度オーバーで後部車両がカーブを曲がりきれずに脱線したとして、運転士の人為的ミスであった、とした。正式な調査結果報告は数週間かかる見込みであるという。
 スイスは高山鉄道の先進国であり、死者が出る重大な事故を起こしたことに衝撃を受けたが、不可解なのは、原因も分からない事故2日後に、もう運転を再開していること、そして事故調査局が1週間で暫定的とはいえ事故原因を公表したことである。鉄道会社も人為的ミスがあったと認めていて、2日後の運転再開に関しては、路盤などが復旧し安全を確認できたから、と言うが、原因不明のまま運行再開するのは是としていいのか。徐行しているから安全です、運転士の速度違反だったことを認めます。それでは、徐行区間と定めても運転士が忘れて速度違反を犯す怖れはないのか。再発防止の面で不充分だと思うから、私が近々乗る予定があっても、原因と対策が確定するまで乗りたくない。
 この事故の前日、つまり22日未明には、日本でも脱線事故があった。山陽新幹線トンネル内での作業車衝突、脱線事故で、被害者はいないが、午後2時頃まで新大阪-姫路間が不通になった。これも、作業車の速度超過による事故で、作業車といえど、運転手は日常的に制限速度オーバーで運転しているのではないかと思うと、非常に怖い。
 大阪に住む私の脳裏に、5年前の福知山線脱線事故の記憶が生々しく残っている。遅れ回復のために制限速度を超えてカーブに入って脱線、マンションにつっこんだ。その惨状を知っているから、何より安全第一であれと願う。

                     (仲)

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2010年7月24日 (土)

ペットボトルの行く先は    ~ゆうてもええかな~

 梅雨が明けたら、一気に暑くなった。最高気温が35℃を超える猛暑日が続き、群馬や岐阜では40℃近くまで上がっている。体温ラインを超えた酷暑にあっては、節電も環境問題も大事だが、我慢して熱中症になっては元も子もない。体力が落ちている方は老若男女問わず、屋内でも我慢せず、エアコンなり扇風機なりで対策を取ることをおすすめする。もちろん、水分補給も忘れずに。
 そういうわけで、冷蔵庫の中にはペットボトルに入った飲料を常備されている家庭は多かろう。飲めば、ペットボトルはゴミになる。自治体によっては、資源ゴミとして回収しているところもあるだろう。分別回収するからには、リサイクルしているのだろうと思うと、今のところはそうとは限らない。
 もう一度溶かしてペットボトルを作るのが理想的だが、そう簡単にはいかない。不純物が混ざった物は使えない。不純物というのは、底にわずかに残った飲料とか、パッケージ・ふたのプラスチック。これを完全に取り除かないと、ボトルにしたときの強度が落ちる。ボトル以外なら、繊維状にして、衣服や幟、看板にすることも可能だが、分別の手間、輸送費、原料にするための加工に必要なエネルギーと設備を考えると、コストが合わない。だから、リサイクルが定着しない。
 仕方がないから燃やしてしまおう、ということになってしまうが、ただ焼却炉で燃やすだけでは芸がないので、一部は加工して火力発電所の燃料として使われている。今のところ、もっとも手っ取り早い有効活用法である。きちんと分別されたペットボトルなら、ダイオキシンの発生が少ない高温炉で燃やす限り、有害ガス発生の心配はほとんど無いと言っていい。
 二酸化炭素は出るが、布地などに再利用するにしても、加工するときに熱、電気を使うなら、二酸化炭素は出る。第二次大戦前のようなリサイクル社会に戻れば、二酸化炭素の排出量はぐっと減るが、ペットボトル無しの生活ができるか。無理ならば、落としどころを見つけて折り合うしかない。使用済み燃料の後始末に困る原子力発電に頼るより、よほど生物に優しいと思っている。

                      (仲)

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2010年7月17日 (土)

ねじれてズレて    ~ゆうてもええかな~

 参議院議員選挙の結果、民主・国民新党の与党は過半数を大きく割り込んで、菅政権は苦しい国会運営を強いられることになった。野党は、自民党が一人区で議席を伸ばしたのと、みんなの党の躍進が目立った。
 今すぐ連立の組み替えはなさそうなので、いわゆる『ねじれ国会』となるようだ。参議院での統一会派調整で少しごちゃごちゃしているようだが、5人以上にするためのパートナー探しの域を出ていない。
 菅総理が抱えているねじれは、国会だけではない。普天間基地問題の、日米合意と沖縄県民の民意とのねじれに決着をつけなければならない。参院選の争点としなかったのは、日米合意に近い線、辺野古移転の修正案で進めたいからだろう。自民党政権のように、県内移転で地元を説得するも反対圧力強く着工できずに凍結状態、となりそうな気がする。県内移転を強行すれば、菅政権への大きな逆風になる。
 そもそも、民主党が抱えているねじれを解消できておらず、9月の代表選に誰が出てどういう体制になるのかが見えない。小沢氏に近いグループと反するグループが結束できず、衆議院の300議席がなければ、いつ割れて政界再編に入ってもおかしくない。小沢氏は、自民党を含めた大連立をあきらめていない。遅くても3年後には行われる総選挙で、民主党が現有議席を維持できる確率は限りなく低く、再編は不可避だと思っている。ただ、その時の絵が見えてこないのだ。
 先が見えないのには、政治家と有権者との意識のズレがあるように思う。今回の参院選でタレント候補が苦戦したところに、そのズレが垣間見えたのではないだろうか。知名度で票を取れるというわけにはいかなくなった。有名な人でも、具体的な政策、公約を訴えないと、有権者は耳を傾けない。国民は投票によって政治が変わることを知った。それを実現したのは民主党だったはず。
 比例区では民主党に多く票が入ったが、選挙区で勝てなかった。有権者の投票も『ねじれ』ている。国会議員の皆さん、認識がズレたままだと、いつまでもねじれたままですぞ。頼みます。

                        (仲)

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2010年7月10日 (土)

参院選後政権への要望    ~ゆうてもええかな~

 体調のせいで、間が空いてしまいました。お詫びします。
 その間にも、書きたいネタは山ほどあった。角界賭博問題。豪雨災害。参院選。ワールドカップ。ゆうパック。特にゆうパックは、私が勤める会社の製品が行方不明で顧客指定日に届かず、遅配クレームとなったから、文句をぶちまけたいところだが。こうしてみると、楽しみはワールドカップくらいだったな。最近。
 振り返るのもうんざりするので、先の話をしよう。日本の、ほんのわずかな未来の話である。
 11日、参議院選挙の投開票がある。まだ10日なので、結果はまだ知らないが、民主党は、消費税率論議を持ち出した時点で、大勝ちはなくなっている。鳩山・小沢問題と普天間問題から目をそらすためだったのかと思うが、政党乱立状態でもあり、与党で過半数を取れないだろう。ねじれ国会のままか、連立組み替えがあるのか。いずれにしても、先送りした普天間問題、郵政改革法案の処理、消費税論議といった課題をどうにかして片付けなければならない。だが、民主党は秋の代表選をにらんで、盤石とは言えない。小沢氏側の出方次第で、分裂含みと見ておかねばならない。
 そこで、新しい政権に要望したい。本格的な景気てこ入れ策を考え、ぜひ実行していただきたい。
 現在、円高傾向で、1ドル90円前後をふらふらしている。これは、ギリシャ危機によるユーロの下落、アメリカ経済の先行き不安によるドル売りで、まだマシな円が買われているだけで、日本経済が堅調というわけではない。地域別景況でやや上向きに転じるところはあるが、クーラーなどの季節商品が押し上げているのではないかとも見える。個人消費を喚起するほどではない。株安をみても、景気回復の兆しは見えない。7月に入って反発しているが、それ以前の底値、9200円台があまりにも下がりすぎたので戻している感じで、上昇気配とは見えない。
 子供手当、高校無償化、高速道路無料化実験、事業仕分け、これらの対策も打ち出しているが、景気底入れまでのインパクトはない。逆に国債発行高が増え、将来的な信用不安増加の種を残している。消費税引き上げ論議が既定方針化していて、私も先々必要と思うが、借金や赤字、ばらまきの穴埋めなら、かえって消費が冷え込む。
 ぜひ、消費拡大につながる景気対策をお願いしたい。このままでは、日本経済はじり貧ですぞ。

                        (仲)

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