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2010年6月19日 (土)

賭博で名古屋場所危機     ~ゆうてもええかな~

 賭博は原則的に違法である。野球賭博、仲間内の賭け麻雀や花札、サイコロ、トランプ、ゴルフ、手法は何であろうと、違法である。原則的に、と付け足したのは、家庭麻雀、社内コンペの馬券など、ささやかな娯楽の範囲で留まっている程度なら、と目をつむってもいいというのが通例だから。あくまで通例で、厳密に言えば違法である。合法なのは、公営の競馬競輪競艇オート、になる。
 角界で、現役大関の琴光喜が野球賭博に関わったとして謹慎、名古屋場所は休場することになった。この謹慎、自主謹慎であり、相撲協会としての処分は下されていない。なぜ処分できないか。今のところ、野球賭博含め、花札などの賭博に関係した者が65名に上っており、関取や部屋持ちの親方の名前まで挙がっていて、片っ端から処分すると、7月の名古屋場所が成り立たなくなる。
 かわいがりと称するリンチ事件、大麻事件、横綱の殴打問題と続いた不祥事で、いずれも当事者を角界から追い出し、関係者を処分して、事件再発防止、体質改善をうたって出直したはずだ。にもかかわらず、先月、木瀬親方が暴力団関係者に、土俵周りの席に座れるよう便宜を図ったとして、降格処分のうえ、木瀬部屋を事実上取りつぶし、在籍力士らは北の湖部屋へ移籍した。
 野球賭博関与、即ち暴力団と関わりを持ったとの週刊誌報道があり、名前が挙がった琴光喜は関与を否定した。そこで協会は、期限内に自己申告すれば処分は厳重注意に留めるとして、申告させた。協会の腹づもりは、琴光喜に関与を認めさせるための処置だったようだ。ところが、野球賭博だけで29人、その他麻雀や賭けゴルフなどの賭博行為を申告した者36人。幕内力士や部屋持ち親方の含まれていた。この人数は予想外だったろう。琴光喜一人であれば、協会処分は厳重注意でも、大関たるもの自覚に欠ける、ということで、自ら休場して降格、あるいは引退で片付くと目論んでいたふしがある。しかし、実態は申告だけで65名。処分保留で名古屋場所に帯同させれば、どの面下げて、ということになる。さらに、申告すれば厳重注意に留めるとしてしまったために、先の木瀬親方への処分との整合が取れない。申告者に降格などの処分をすれば、申告した者はいい面の皮だ。監督責任も含めた関係者を処分すると、理事長すら対象となり、7月の名古屋場所は本場所の体をなさなくなるだろう。
 あえて、当事者も協会側も関係者に処分を科し、ボロボロの状態で名古屋場所をやってみてはどうか。ガラガラの会場でどん底の状態をさらけ出せば、さすがに骨身にしみるだろう。それが角界への一番のペナルティになると思うが、いかが。

                       (仲)

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2010年6月12日 (土)

口蹄疫感染拡大と菅内閣     ~ゆうてもええかな~

 今週、菅内閣が正式に発足し、民主党の支持率がV字回復をみせた。その支持に乗じて、参議院選挙を7月11日投開票とする模様だ。連立を組む国民新党は、郵政改革法案を今国会で成立させてから選挙に臨む姿勢だったのを押し切って、亀井大臣が再任3日で辞職しても、会期延長をしない方針を変えていないから、ほぼ決まりだろう。
 国会運営は民主党の目論見通りに進んでいるようだが、行政では大問題が発生している。10日に口蹄疫感染拡大が確認された。それまで宮崎県中部で封じ込め対策を行っていたのが、日向市、西都市、宮崎市、都城市と、県北部・南部まで、牛や豚の口蹄疫発症、あるいは発症疑い例が出た。まさに、急拡大である。
 鳥インフルエンザで、とんでもない数の鶏を殺処分した状況を思い出す。今回の口蹄疫は、陸路での感染拡大を封じ込めを行っており、鳥インフルエンザの時のような全国的防御態勢には至っていない。陸路の移動を監視すれば封じ込めはできるはず、という方針で対策を取っていたが、一気に発生事例が拡大したことで、対策の見直しを迫られるとともに、もはや宮崎県と厚労省で対応できる域を超えてしまった。周辺区域、特に都城市に隣接する鹿児島県は警戒を強めているし、その他、種々のルートで拡大する可能性があると考えた方がいい。牛、豚の家畜以外にも、イノシシやカモシカにも感染する。県単位で考えるのは危険だ。
 菅首相は12日、早々に現地入りして、知事と対策を検討する動きを見せた。畜産業へのダメージは大きい。殺処分被害、また、次の世代の牛や豚を生産できるよになるまでの生産者の保護、援助を含めた対応となると、国レベルの話であり、危機管理能力が早速問われる状態になっている。
 自然災害と同等の認識で感染拡大防止の策を講じるべきだと思う。BSE問題で未だ米国牛肉の輸入制限を継続している状況下で、風評被害を含む畜産、食肉産業への影響をどう抑えるか、そういった実務レベルの対応力が、政権奪取して日が浅い民主党には足りないと思っている。対応を間違うと、政権の土台が揺るぎかねない。それくらいの認識を持って対処する必要があると思う。
 うまく落ち着いたら、安全宣言を出し、菅首相自ら牛刺しなどをほおばるところまで行けば、世論は支持するだろう。O-157の、カイワレの時のように。

                          (仲)

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