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2010年3月21日 (日)

鯨、クロマグロ、その次    ~ゆうてもええかな~

 3週間ぶりのアップになる。体調が戻ればペースを戻したいと思う。
 実はろくにニュースも見ていないのだが、新聞で経緯を見ていて思ったことを、少し。
 ワシントン条約締約国会議の委員会で、大西洋・地中海クロマグロを絶滅の怖れがある種に指定する提案が出され、委員会で否決された。再議決も提起されず、今回の会議では指定を見送る結果となった。先週末の話だが、もう日本ではこの件の報道はされていない。絶滅危惧種に指定されれば国外への持ち出しは禁止、日本への輸入量も減少して『価格高騰危惧種』になっていた。
 これを反対した日本の勝利とか(本気で言っているならどうかと思う)、いや中国の力があったとか、解析は新聞などを読んでもらうとして、私が気になっているのは、提案の背景である。
 鯨。これはワシントン条約では絶滅危惧種に指定されていない。国際捕鯨委員会で保護、研究されている動物である。今のところ、一部を除く大型鯨類の商業捕鯨は一時停止となっている。日本は再開したいが、反捕鯨国が多く、実現していない。鯨は捕らなくても困らない国が、今は多いということだ。むしろ、捕って欲しくない国もある。食肉として、鯨より自国の生産肉を買って欲しい国である。
 クロマグロ。最大の輸入国は日本。大西洋・地中海産ということは、輸出しているのはこの地域沿岸の国。産業の一つであり、禁輸となったら困る国がある。EUは禁輸賛成でも、はっきり表明していたのはクロマグロを捕らない国。地中海の漁業国・輸出国は困っていたと聞く。そして、クロマグロ禁輸は困る国が多い。クロマグロ自体の輸出入には関わっていないが、この調子でクロマグロの次、その次と、禁輸魚種が広がる流れになっては困る国が、今回の投票に反対活動を展開して、その結果は報道通りである。
 海産資源捕獲・取引制限に反対する理由ははっきりしている。産業に関わる国々である。それに対して、賛成する国の理屈が、環境問題的感覚、動物保護的感覚から発生しているのではないか。それは先進国的思考である。しかし今後、その思考で世界をリードできるかというと、今の環境問題の国政情勢を見れば分かるだろう。世界的バランスより自国の成長を優先する、開発途上国の発言力が増している。
 先進国は、次に何を管理しようとしているのか。禁止が望ましい結果をもたらすのか、冷静に考えて欲しい。でなければ、この先10年、国際間秩序が保てず、主張がぶつかり合って収拾のつかなくなるだろうから。日本、その辺の感覚、希薄だからご注意を。

                            (仲)

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