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2009年10月10日 (土)

ノーベル賞も平和    ~ゆうてもええかな~

 9日、ノーベル平和賞の受賞者が発表された。おそらく、多くの人が驚いたに違いない。現職アメリカ大統領、バラク・オバマ氏。就任後わずか9ヶ月での受賞である。
 驚いたと同時に、首をかしげた方もおられるだろう。受賞理由として『国際的な外交と諸国の人々の協力を強化することへの並はずれた努力、とりわけ、核なき世界についての理念や取り組み』を挙げている。これは4月のプラハでの『核なき世界』を訴えた演説、6月の『イスラム社会との対話』宣言、9月の『核不拡散と核軍縮』を取り上げた国連安保理での決議といった、一連の国際平和への働きかけが評価されたものだろうが、決意表明、議決を行っただけで、核軍縮もイラクもアフガニスタンもパレスチナも、どれ一つ実績を上げたわけではない。今後の行動を期待する、ということでの受賞になるのだろう。
 ニュースで最初に見たとき、世界って結構平和なのかな、と思った。実際は世界各所で紛争や衝突があり、のんきなことを言える状態ではないのだが、かといって、突出した情勢の変化がなく、その解決に向けた動きが見られないため、リーダーシップを期待して、つまりは尻を叩く意味でオバマ大統領を選んだように思う。
 ノーベル平和賞は、ノルウェーのノーベル賞委員会で決定されるのだが、政治的メッセージを考慮した選考をすることが多々ある。例えばパレスチナ和平、ミャンマー民主化紛争、チベット紛争、東ティモール独立紛争、南北朝鮮対話など、地域問題における指導者、当事者を受賞者に選ぶことがある。国際世論、非民主化体制非難の明確化に、ある意味利用しているように見えることも少なくない。今、世界を見渡して、紛争地域のうち国際世論がほぼ一致するには、ほぼノーベル平和賞が行き渡っていて、新たにメッセージを発信するに値する対象者がいなかった、とも言える。新たな火種という観点で、比較的平和なのかな、という気がする。
 あと、直感的に思ったこと。うがちすぎかもしれないが、プラハ演説を早々に評価して国際世論の方向付けを急いだのかも。ノーベル賞授与は年一回。対象者は生存している人に限られ、亡くなった人に授与されない。不謹慎と受け取られる方には、お詫び申し上げる。
 賞金は、チャリティーに寄付するそうだ。もったいないと思うのは、私が卑しいのか、不況のせいか。両方、だろうな。
                                   (仲)

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