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2009年8月29日 (土)

総選挙後に来るかもしれない景気不安    ~ゆうてもええかな~

 実は今週、まるまる一週間出張に出ていたため、テレビや新聞をじっくり見る時間がなかった。その代わり、景気の状況について、現場の生の声を聞いてきた。
 先週、この欄で、9月以降の新型インフルエンザの流行と景気回復停滞のおそれがあると書いた。新型インフルエンザはやはり本格的に流行していると厚生労働省も認定し、予防ワクチン、マスクに品薄感が出始めている。一部の企業では不急の出張や会議の自粛、来客者へ洗浄液での手洗いの励行依頼、出社前の検温義務づけなどの対策を始めている。
 それと。景気動向について、どうやら回復局面が続いていると言えなくなってきている。選挙演説では、景気対策の効果を声高に叫んでいて、確かに4-6月の状況は悪くない。もっと細かくいえば、7月、8月のお盆前までは、牽引する業種の好調、主にエコポイントによる薄型テレビをはじめとする家電、減税と補助金によるエコカーの販売増、それに伴う原材料まで遡及した工場稼働率が回復した業種が景況を回復局面にあることは事実だ。だから、景気対策の効果があったことは確かだ。
 しかし。この夏、北日本方面の低温傾向により、エアコンのような季節家電の販売が伸びなかったこと、テレビも液晶テレビのみが伸びたこと、車はハイブリッドカーに限られてしまったことで、生産ラインの稼働に偏りが出始めるのではないか、とささやかれ出している。テレビも車も、多くの部品で作られている。そしてその部品は、一日の生産個数がそれぞれ決まっていて、その生産速度は部品によって異なる。だから、在庫をギリギリに絞っていた夏前は、すべての部品生産の稼働させる必要があったが、ある時点で、大量生産できる部品は在庫調整をしなければならない。
 これが、いろんな機種、車種が売れていれば、生産現場は、在庫調整をせず、別の部品を作って工場を稼働させることができるが、一種しか売れていないのであれば、在庫調整は即ち生産ラインの稼働調整に他ならない。もっと具合の悪いことに、そういう状況が見えてしまうと、設備投資の動きが回復しにくい。設備メーカーが回復しないと、機械部品が動かない。このあたりまで動かないと、倒産件数や失業率の回復が難しい。景気回復が体感としてピンとこないのは、このあたりにも原因がある。
 これを書いているのは29日、土曜日。明日が総選挙投票日である。どのような政権ができあがっても、景気回復対策を誤ると、民心が離れるのは早い。心していただきたい。
                                          (仲)

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