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2009年6月20日 (土)

かぐやの功績    ~ゆうてもええかな~

 このところの政治の話は、ばかげていたり、気が滅入ったり、呆れたりすることが多くて、書く気が起こらない。だから、あえて、外に目を向ける。
 月の周りをぐるぐる回って観測していた探査機『かぐや』が、その役目を終えて、月の地表面に落下した。19日に、落下しながら撮影された映像が公開され、その、月面が徐々に迫る臨場感に見入った人もいるはずだ。少なくとも、ここに一人いる。
 この一年半、かぐやは観測し続け、データを地球に送り続けた。この膨大なデータは、これから処理、解析されて、新しい発見が出てくるだろう。また、月から送られてきた『地球の出』の鮮明な画像も、心動かされるものがあった。興味を引かれた子どもたちがいて、その子どもたちから将来の研究者が育つなら、それも『かぐや』の功績の一つであろう。データは、送られてきたそのままの状態では価値がない。データを読み取り、解析し、体系的に結論を導くのは、人間の仕事である。これは月探査に限ったことではない。地震観測、気象観測、医療現場、様々な研究室で観測・実験によって得られるデータ。これらのデータを分析するツールとしてコンピュータがあるが、それはデータ処理の速度アップ、解析するための処理には便利で、今や必須のものと言えるが、これらのデータを解析して、その意味するところを考え、発見や発明につなげていくのは、人間の頭脳である。ひらめき、発想。そういった論理の飛躍、ときにはばかばかしいと思われる仮説をたて、実証していくことで科学技術の進歩を担うのは、人間の頭なのである。その人間が世代ごとに順番に育ってくれないと、科学技術は停滞してしまう。
 もちろん、『かぐや』自身が集めたデータによってなされた発見も重要である。それに加え、次世代の研究者が育つためのきっかけとなりうる画像やデータを送ってきた、その功績も称えられるべきだと思う。
 多くの資源と技術を使った、それだけの価値は認められていい。費用対効果というのはこういうことを言うのだよ、族議員の皆さん。あえて何族とは言わないけど。

                                     (仲)

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