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2009年6月13日 (土)

北朝鮮はどこへ行く    ~ゆうてもええかな~

 これを書いている日本時間の13日未明、国連の安保理が北朝鮮の核実験に対して制裁決議を採択するべく、理事国と北朝鮮の演説が続いているはずだ。
 日本の上空を飛び越えた、衛星打ち上げと称した飛行物を発射した際は、ロシアと中国が動かなかったため、制裁にまで至らなかったが、今回は核実験実施を踏まえてのもので、しかもロシアが比較的活発に動いていることから、中国も拒否はできない。まず間違いなく、満場一致で北朝鮮に対する新たな制裁が決議されることとなるだろう。
 これに対して、北朝鮮はどう出るか。猛反発をすることは当然として、ミサイル発射による示威行動を続けるか、核実験まで踏み切るか。
 北朝鮮が交渉を求めて六ヶ国協議の場に戻ることは、想定しない方が良い。北朝鮮が欲しいのは外貨である。交渉のテーブルについて、北朝鮮側に有利な条件を引き出すカードはあるまい。アメリカによる資産凍結がどこまで有効で、イランなどの地下取引国との関係を縛り込むことができるかどうかは未知数だが、少なくとも核実験を強行した時点で、ロシアが知らん振りをしてくれる状況ではなくなった。核兵器技術の蓄積を、ロシアは見過ごさない。
 そうなると、六ヶ国協議では中国だけが頼りになるが、中国とて、現状が北朝鮮への制裁圧力を押しとどめられる、ギリギリのラインであろう。北朝鮮が自国を維持できなくなるまで疲弊してしまうと、支えてきた中国への影響は避けられない。だからといって、六ヶ国協議の場で調整しようとしても、アメリカは核実験で強硬路線に傾いている。調整は困難で、中国の面子が潰れるだけである。これ以上北朝鮮が挑発行為に出ると、中国としても放置できず、国境での流通を絞らざるを得なくなるだろう。
 北朝鮮は継続して金正日とその後継者への移行体制を整えたいのだろうが、核を自国保持のために活用しようとするなら、国際社会はさらに厳しく包囲するだろう。せめて自然崩壊はしないように。朝鮮半島の情勢が意図せず崩れることが、もっとも怖ろしいシナリオなのだから。
                                     (仲)

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