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2009年6月27日 (土)

解散できるか    ~ゆうてもええかな~

 今の衆議院議員の任期は、今年の9月で満了になる。もう6月も終わりだから、3ヶ月もすれば、総選挙に突入する。成り行きに任せても、である。
 この土壇場になって、解散の時期が噂されているし、麻生総理自身、衆院解散はそう遠くない時期である、と記者会見で発言している。任期満了ではなく、解散しての総選挙を目論んでいるようだ。いつになるかは明言していない。いや、決められないのが実態だ。
 今の衆議院は、与党が議席の3分の2を占めている。当時の小泉首相が、郵政民営化法案が参議院で否決されたのを受けて、解散・総選挙に打って出て、地滑り的勝利によって得た議席である。いま、同数の議席を獲得することは、普通に考えると無理だ。過半数を取れれば上出来だろう。
 支持率の低下も相まって、麻生首相が解散カードを切るタイミングの判断が、日を追うごとに難しくなっている。今のままでは分が悪い。だから首相側の考えとしては、党役員人事、さらには内閣改造も含めて、選挙の顔を取り込んだ陣容に入れ替えて解散、という段取りで、傷口を広げずに、あわよくば総選挙後も麻生首相続投、という絵を描いているように見える。しかし、すんなりといかない、いかせたくないと考えている議員さんがいて、話をややこしくしている。野党ではなく、与党の中に。
 まず、自民党内に、麻生首相では選挙に不利、と考える人たちがいる。さもありなん。麻生内閣の支持率は、いったん西松問題で盛り返したが、日本郵政人事でまたケチがついて、危険水域を割っている。だから、自民党総裁選を前倒して、総選挙用総裁を担いでどうにか総選挙を乗り切ろうと考える議員がいても当然だ。選挙に落ちたら浪人生活。できるだけ選挙戦を有利にしたい。己が当落のことを最優先で考えていて、非常にわかりやすい。
 また、東京都議会議員選挙の前に解散するか、後に解散するか、どちらを有利とみるかがポイントになっている。都議選で負けた後の解散になると、逆風での総選挙になる。都議選で勝った場合は……そういう予想をしている人は少ないようだ。だが、与党である公明党は、都議選前の解散は困る。公明党は組織票で戦う。二つの大きな選挙戦が並行してしまうと、動員をかけるにも分散してしまい、組織をまとめきれない。
 泣いても笑っても、猶予期間は短い。駆け引き綱引き、最後に誰が笑うか。答えが出る時期は、そう遠くない。
                                          (仲)

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2009年6月20日 (土)

かぐやの功績    ~ゆうてもええかな~

 このところの政治の話は、ばかげていたり、気が滅入ったり、呆れたりすることが多くて、書く気が起こらない。だから、あえて、外に目を向ける。
 月の周りをぐるぐる回って観測していた探査機『かぐや』が、その役目を終えて、月の地表面に落下した。19日に、落下しながら撮影された映像が公開され、その、月面が徐々に迫る臨場感に見入った人もいるはずだ。少なくとも、ここに一人いる。
 この一年半、かぐやは観測し続け、データを地球に送り続けた。この膨大なデータは、これから処理、解析されて、新しい発見が出てくるだろう。また、月から送られてきた『地球の出』の鮮明な画像も、心動かされるものがあった。興味を引かれた子どもたちがいて、その子どもたちから将来の研究者が育つなら、それも『かぐや』の功績の一つであろう。データは、送られてきたそのままの状態では価値がない。データを読み取り、解析し、体系的に結論を導くのは、人間の仕事である。これは月探査に限ったことではない。地震観測、気象観測、医療現場、様々な研究室で観測・実験によって得られるデータ。これらのデータを分析するツールとしてコンピュータがあるが、それはデータ処理の速度アップ、解析するための処理には便利で、今や必須のものと言えるが、これらのデータを解析して、その意味するところを考え、発見や発明につなげていくのは、人間の頭脳である。ひらめき、発想。そういった論理の飛躍、ときにはばかばかしいと思われる仮説をたて、実証していくことで科学技術の進歩を担うのは、人間の頭なのである。その人間が世代ごとに順番に育ってくれないと、科学技術は停滞してしまう。
 もちろん、『かぐや』自身が集めたデータによってなされた発見も重要である。それに加え、次世代の研究者が育つためのきっかけとなりうる画像やデータを送ってきた、その功績も称えられるべきだと思う。
 多くの資源と技術を使った、それだけの価値は認められていい。費用対効果というのはこういうことを言うのだよ、族議員の皆さん。あえて何族とは言わないけど。

                                     (仲)

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2009年6月13日 (土)

北朝鮮はどこへ行く    ~ゆうてもええかな~

 これを書いている日本時間の13日未明、国連の安保理が北朝鮮の核実験に対して制裁決議を採択するべく、理事国と北朝鮮の演説が続いているはずだ。
 日本の上空を飛び越えた、衛星打ち上げと称した飛行物を発射した際は、ロシアと中国が動かなかったため、制裁にまで至らなかったが、今回は核実験実施を踏まえてのもので、しかもロシアが比較的活発に動いていることから、中国も拒否はできない。まず間違いなく、満場一致で北朝鮮に対する新たな制裁が決議されることとなるだろう。
 これに対して、北朝鮮はどう出るか。猛反発をすることは当然として、ミサイル発射による示威行動を続けるか、核実験まで踏み切るか。
 北朝鮮が交渉を求めて六ヶ国協議の場に戻ることは、想定しない方が良い。北朝鮮が欲しいのは外貨である。交渉のテーブルについて、北朝鮮側に有利な条件を引き出すカードはあるまい。アメリカによる資産凍結がどこまで有効で、イランなどの地下取引国との関係を縛り込むことができるかどうかは未知数だが、少なくとも核実験を強行した時点で、ロシアが知らん振りをしてくれる状況ではなくなった。核兵器技術の蓄積を、ロシアは見過ごさない。
 そうなると、六ヶ国協議では中国だけが頼りになるが、中国とて、現状が北朝鮮への制裁圧力を押しとどめられる、ギリギリのラインであろう。北朝鮮が自国を維持できなくなるまで疲弊してしまうと、支えてきた中国への影響は避けられない。だからといって、六ヶ国協議の場で調整しようとしても、アメリカは核実験で強硬路線に傾いている。調整は困難で、中国の面子が潰れるだけである。これ以上北朝鮮が挑発行為に出ると、中国としても放置できず、国境での流通を絞らざるを得なくなるだろう。
 北朝鮮は継続して金正日とその後継者への移行体制を整えたいのだろうが、核を自国保持のために活用しようとするなら、国際社会はさらに厳しく包囲するだろう。せめて自然崩壊はしないように。朝鮮半島の情勢が意図せず崩れることが、もっとも怖ろしいシナリオなのだから。
                                     (仲)

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2009年6月 6日 (土)

総務相の正義の波紋    ~ゆうてもええかな~

 個人的には見苦しいと思っている。鳩山総務相の、日本郵政社長人事に関する発言も、それを受けてなお社長に居座る西川氏も。
 鳩山大臣も西川社長も、個人的に存じ上げているわけではなく、マスコミの報道でしかお目にかかったことはないから、どちらがより各々のお立場にふさわしい方かは分からないが、でもやっぱり見苦しい。
 露出の多い順で、鳩山総務相について。自民党の当時小泉首相が、無茶な衆議院解散までして、郵政民営化を推し進めた。それからまだ4年も経っておらず、その総選挙で当選した衆議院議員は、まだ現職にある。その状況下で、日本郵政株式会社という企業の社長に対して辞任を迫り、再任を阻むと息巻く姿を見ると、郵政民営化に象徴される改革はなんだったのかと思う。健全かどうかは別にして、企業の首脳人事に行政の長が介入し、それが正義だ、政治家としての信念だと言われるのは、結局、行政改革に逆行して政治家が影響力を保持することが正当と言うのと同義と思う。ここ直近、自民党内での国会議員世襲制限の実質先送り、減反政策の見直し案の見送り、建設凍結国道の建設再開要求など、総選挙を目前にした自民党議員が小泉時代以前に戻して票を集めようとしている姿が見えるところに、鳩山総務相が突出すると、改革路線で票を集めた議員は迫る総選挙で逆風にさらされることになる。同じ穴のムジナなのだが、ムジナがムジナを否定する姿は見苦しい。
 西川社長に対しても、好意的に見ることができない。郵政改革を旗印にした小泉首相やそのシンパがバックアップしているのが、丸見えだからだ。改革するために残るのではなく、改革しているという姿勢を残すための留任としか思えないのだ。本気で日本郵便を健全にしたいなら、人心を刷新する方が良い。留まろうとする人も、留め置こうとする人も、郵便事業への関心より政治的意図がだだもれなのが見苦しい。
 麻生首相は、これをどう捌くか。総務相更迭の雰囲気が濃いが、鳩山氏は麻生首相を担いだ人だ。切ると求心力に影響するかもしれない。さあ、どうする。

                                     (仲)

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