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2009年4月25日 (土)

エコはビジネス   ~ゆうてもええかな~

 上海モーターショーでは、世界各国からの出展があり、ハイブリッドカーはほぼ必須アイテムになったと言ってもいいかもしれない。車業界の苦境脱却のキーワードは、エコ。買い替え需要を喚起するには、化石燃料を消費し、二酸化炭素を排出するのガソリン車にエコという付加価値を与え、低燃費で二酸化炭素排出量を削減することで地球環境の改善につなげましょう、という呼びかけをすることが有効な手段の一つだろう。
 ところで、二酸化炭素の排出を削減すると、地球環境の悪化は防げるのであろうか。京都議定書以来、二酸化炭素が悪者になって、その排出量削減が温暖化防止の手段、というのが定着している。ポスト京都議定書の動きも、今年末にかけて本格化するが、主眼は二酸化炭素排出量削減の目標設定にある。
 確かに、温室効果ガスは存在する。地表は夜、赤外線を大気外に放射して冷える。いわゆる放射冷却現象で、雲に覆われると、放射された赤外線が雲で遮られて大気外に出ていかないから、曇りや雨の日は暖かく、晴れて風の無い夜は冷える。これと同じ理屈で、地表から大気外に放射される赤外線を遮断・吸収する物質があれば、冷えにくい。これを温室効果と呼び、二酸化炭素やフロンガス、メタンガスなどがそれに該当する。
 二酸化炭素は、地球温暖化に影響する、その理屈は分かるが、その影響の定量評価は誰か測定したことがあるのか。私は寡聞にしてデータを見たことがない。大気中濃度、平均気温、地表面の氷の体積、等々データはあるが、相関関係が実証されたとの認識はない。あれば教えていただきたい。
 そういうわけで、二酸化炭素排出削減の、地球環境面への影響についてはやや疑問視しているが、それでも対策は大いに進めるべきだ。エコカー、太陽電池、何でもいい。エコ関連をビジネスチャンスとして割り切って考えれば、景気浮揚の弾みになるだろう。不況も底を打った感があるが、まだ夏以降が確定しない。生活のためのエコ。それでいいじゃないか。ねえ。

                                        (仲)

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2009年4月17日 (金)

東京五輪は環境に優しいか   ~ゆうてもええかな~

 2016年オリンピック開催地に立候補している東京に、IOCの委員が視察に来ている。都知事と招致委員が付きっきりでアピールに懸命だ。
 昨年の北京。次回2012年のロンドン。その次の開催地に、今のところ東京、シカゴ、マドリード、リオデジャネイロの4都市に絞られている。IOC委員が巡回視察して、10月に決定するという。この中で、東京だけが開催経験があり、その他は初めての開催となる。
 二度目の開催ということで、東京都は差別化を図ってPRする方針だ。テーマは「エコ」。環境に優しいオリンピックを目指すのだそうな。会場を近距離圏内にコンパクトにまとめ、移動はエコカー。日本の技術力でもって売り込もうとしている。
 ある意味、有意義な方向かも知れない。オリンピックという世界中が注目する場で、環境技術をふんだんにPRする。7年後のことだから、燃料電池を使った電気自動車、太陽光発電の利用が進むと見込まれる。この不況のなかで、最も成長が見込めると言っていい産業分野への注力や投資は、その後の日本のエネルギー産業転換のきっかけになることも考えられる。今までオリンピックというと、跡地の利用やインフラ整備の特需に期待が集まったが、化石エネルギー依存構造からの転換を推進するという、オリンピック後の影響を折り込むことができるなら、面白い。
 ただ、東京に住んだことのある者として考えると、気候面でどうか、と思う。夏季オリンピックの開催は夏から初秋。東京は現時点で、絶賛猛暑日継続中である。猛暑日の時期が過ぎると、ゲリラ豪雨に台風のシーズン。北京でも言われたことだが、最低気温が25℃を下回らない気候条件で、選手の健康面のケアができるかどうか、心配になる。選手や関係者、観客が東京に集まって、クーラーをガンガン使って、消費電力はうなぎのぼり、なんてことになると、なんのためのエコ五輪か分からなくなる。7年後までヒートアイランド現象が続いているかどうか分からないが、そう簡単には好転しないだろう。
 ……招致に今年までの3年で合計100億の予算に見合うか、というところまで書きたかったが、長くなる。それはまた別の機会に。

                                        (仲)

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2009年4月11日 (土)

ASEANはどこで   ~ゆうてもええかな~

 タイで行われるはずのASEANが、タイ現政権に退陣を迫るタクシン派による大規模デモによって、首脳会合の会場やプレスセンターを封鎖、または占拠して、首脳会合が中止・場所の変更を強いられた。デモは止まず、政府側との衝突やにらみ合いが続いたため、首脳会合は『無期限延期』となり、各国首脳は退避、会場のあるパタヤには、非常事態宣言が出されている。
 タイの国情に関して、昨年の国際空港立てこもり・封鎖を思い出す。この際は反タクシン派が実力行使に出た。3年前、タクシン政権を追い落として立った現政権がタクシン派を掌握できず、双方のせめぎ合いが続いている。タイはタイでお国の事情があるわけだが、これが内乱だからと看過できない。
 ASEANは、ご存じの通り、東南アジア諸国の連合で、今回の会合は、加盟10ヶ国に、日本・中国・韓国など関係6ヶ国が加わって首脳会合を開き、世界的不況・金融危機に対応するための協議をするはずだった。
 しかし、タクシン派、すなわち反現政権派の大規模デモによって、会合を開くことすらできない状態に追い込まれた。現政権にとっては痛手で、信頼の失墜は免れないし、タクシン派の狙いもそこなのだろうが、タイ国にとって、はたして今回の方法での政争は利益になっただろうか。
 日本企業の多くが、生産拠点として中国の次に注目しているのが、東南アジアである。すでにタイ、ベトナムなどに続々と進出しており、経済面でも雇用創出という面でも、受け入れ国側にとってのメリットは大きい。しかし、政情不安が、このようなデモ以上に大きくなり、流通に影響が出るようなら、新規の誘致は難しい。
 さらに、タイのみならず、全体会議で不況・金融危機対策を打ち出すはずだった会議が延期され、対応が後手に回ることになる加盟各国への影響を考えると、周辺諸国は今回のデモを支持するだろうか。
 まずは、ASEAN会合を他国で早期に開く方向になるだろう。東南アジアの動向は、特に経済面で世界的注目度が高まっている。一国でどうにかできる状況ではないのだから。

                                        (仲)

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2009年4月 4日 (土)

ミサイルそして株価   ~ゆうてもええかな~

 これを書いている4月4日現在、北朝鮮が人工衛星と称する物の打ち上げはまだ行われていない。4日から8日までの間に打ち上げると言っているから、5日にも何か発射されているかも知れない。
 4日、日本政府は、ミサイル発射の情報を発表、直後に他の何かをミサイルと誤認したと訂正している。これが欧米各国でもニュースに取り上げられ、日本の防衛システムのお粗末さを笑う国、それだけ日本は過敏になっていると分析する国、様々な取り上げ方をされたようだが、私は今回はこれでいいと思っている。北朝鮮に対して、わずかな兆候も見逃さないぞ、注視しているぞ、というアピールになるだろう。仕掛けてくる相手にプレッシャーをかけるのは当然だ。
 北朝鮮は、おそらく、日本は何もできないと踏んで、今回の発射方向を決めたのだと思うが、日本が迎撃の構えを見せたから、困っているのではないか。一般的なロケット打ち上げの場合、失敗、つまり軌道が外れたりトラブルがあった場合、海上で爆破して落として回収する。しかし今回は、日本海にはイージス艦が展開してしまっており、北朝鮮が回収できない。日本の領土に落ちるなど論外。二段目は絶対に太平洋まで飛ばさなければならない。北朝鮮がいつ決断するか、注視する必要がある。
 話は変わるが、日本の株価がやや上向いている。一部業種で中国向けの需要が上昇に転じ、インフラの原料、液晶材料などが動き始めているところへ、G20金融サミットで世界の成長率を4%押し上げる合意がなされたことを受けた米株式市場の続伸と円安の流れを受けて、株価が年度末をまたいで伸びる気配だ。
 しかし、これもロケットの一段目に点火して上昇したようなもので、とりあえず今月来月はこの流れで推移しそうだが、5月以降がまだ見えていない。3月で大底を打ったのか単なる特需か、微妙だ。5月以降失速して墜落する可能性に対して、迎撃態勢を取っておく必要があろう。
 北朝鮮のロケットとかけて、日本の株価と解く。そのこころは、失速したら日本は大被害を食らうでしょう。お粗末。
                                       (仲)

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ミサイルそして株価   ~ゆうてもええかな

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