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2008年11月14日 (金)

また救急たらい回し  ~ゆうてもええかな~

 福島県で、救急患者が救急病院5軒に受け入れを断られ、隣市の病院に搬送される間に心肺停止、搬送先で死亡が確認された、という残念なことが起こった。最近、こういう話をよく聞く。まずは患者の方のご冥福をお祈り申し上げる。
 そのことについて、病院を責めるのは筋違いなのか、どうか。救急指定の病院が減っていること、医師の数が減って必要数に達していないことは、間違いない。だから、医師を増やし、救急患者受け入れ可能な病院を増やすこと、これが必須であることは間違いない。
 ただ、少し角度を変えて見てみたい。なぜ救急時の受け入れを病院側が断るのか。大きく分けて、理由は3つのようだ。1つ、当直医師が患者症状の専門ではない。1つ、医師が他の患者を処置中で、手が空いていない。1つ、ベッドが空いていない。
 先の2つは、医師が足りないのだから、増やすしか対策がない。最後の1つ、ベッドが満床である、という理由については、どうだろうか。
 病院側からすれば、空きベッドが少ない、入院患者でベッドが埋まっているという状態は、経営の面から見ると、喜ばしいことである。逆に、空きベッドが多い状態は、効率が悪く、経営を圧迫する。だから、病院としては常に空きベッドが少ない状態を保ちたいと考えるだろう。しかも、一人の患者を長期入院させるより、短期で退院させて新しい患者を受け入れる方が望ましい。その方が初診料などの医療報酬が多くなるからだ。
 経営上の理由で空きベッドの数を低く抑えたため、救急患者が重なった場合にすぐに満床になり、受け入れを断る。こう書くと、患者が病院経営の犠牲になったように見られるが、ちょっと待った。そもそも、ギリギリの経営努力をしないと医師や看護師、検査機器などの装置を確保できない状態になっているから、ベッドを埋めようとしているのであれば、救急患者を受け入れられないレベルまで病院を追い込んでいる、医療政策の問題ではないのか。
 高齢化社会がやってくる。入院患者も救急患者も、減ることはないと考えるべきだ。政治の問題だと捉えて、社会保障制度から見直さなければ、改善はない。絶対。
                                      (仲)

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