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2008年8月15日 (金)

原油高で東アジアが沈む  ~ゆうてもええかな~

 8月15日に、これを書いている。終戦の日に靖国神社へ参る閣僚や国会議員に対して、中国韓国北朝鮮から非難のコメントが出されるのが通例だが、今のところ、北朝鮮の中央通信の報道しかない。韓国大統領は婉曲な表現で演説し、中国は報道があったのか、五輪で忙しくてそれどころではないのか、目立った報道がない。
 日本との間に懸案が無いわけではない。北朝鮮とは拉致問題で協議中だし、韓国は領土問題で反日感情がくすぶっている。中国はアジアの盟主となるべく、日本の押さえ込みに余念がない。しかし、強い非難を表明しないのは、原油高の方が大問題だからだと思う。
 北朝鮮は、拉致問題の再調査の約束をした。従来は解決済みとしていたが、六ヶ国会議でも日本は拉致問題で乗ってこないし、アメリカはテロ指定国家解除を先延ばししている状況だから、援助の期待ができるカードを切らなければならない。これは拉致問題の前進ではない。援助、特に重油援助を得るための駆け引きである。それだけ、北朝鮮のエネルギー事情は切羽詰まっていると見ていい。
 韓国政府も、BSE問題で離れた民心を引き留めるには、竹島問題で反日感情をあおるだけでは足りない。経済状況は原油高と、それに伴う原料高で減速しているようだ。消費が冷え込み、ウォン安・不動産価格低下も要因となり、景気が下降している。
 そして中国。今年は上海万博も控えているのだが、北京五輪の特需が期待通りに行かず、北京を中心としてほぼ一ヶ月経済活動を止めたツケで、上海市場の下落が予測されている。エネルギーの重油依存率が高い中国だから、原油高の影響も大きく、工業増加率の伸びが鈍化している。四川の地震復興とチベット問題など、後回しにしていた問題の片付けもあり、経済状況は予断を許さない。
 先物では原油価格の峠が見えているが、アメリカ経済次第で先行き不透明で、自国の舵取りが重要になっており、隣国とケンカできる状況ではない。もちろん、日本も。東アジア全体、この秋以降は要注意である。
                                   (仲)

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