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2008年8月22日 (金)

外国人力士だからと言うな   ~ゆうてもええかな~

 間垣部屋所属の幕内力士、若ノ鵬が大麻所持容疑で逮捕された。その翌日、相撲協会は臨時理事会を開き、解雇を即断した。現役力士の解雇は今までの記録には例がない。
 間垣部屋では、親方がけいこ中の力士に竹刀で叩いたとして、減俸処分になっている。間垣親方自身が脳梗塞で倒れて以来リハビリを続けている。相撲部屋には、部屋持ち親方でなく、後進の指導に当たる部屋付きの親方がいる場合があるが、間垣部屋には不在だった。つまり、指導者不足の状態だったわけである。
 若ノ鵬は、二十歳の若さで、前頭筆頭、間垣部屋で一番地位の高い力士、部屋頭だった。指導者が万全でない状態なら、率先して下位の者にけいこをつける立場であるはずだが、それを理解していなかった。忠告に耳を貸さず、わがまま放題だったようだ。
 そのあげくに今回の逮捕となったわけだが、大麻所持容疑、自宅や間垣部屋の個室からも吸引用具が見つかっていることから、即刻解雇につながったのは当然だろう。日本の社会なら、どこでも同じである。
 ただし、外国人力士だから、という見方をするべきでない。外国人だから日本社会、相撲の世界に馴染めず大麻に走った、という理屈は通らない。真っ当に精進している力士も大勢いる。馴染めずに去っていった日本人力士も数え切れないほどいるだろう。それでも、現役中に薬物に走った力士は、今のところ他にいない。個人の問題であり、もっと言うなら十分な指導ができなかった親方や相撲界の問題であろう。
 持ち部屋制度というのが、現代の社会になじまなくなってきているのではないか。力士の勧誘や育成に関して、部屋の親方に任せる部分が多すぎないか。親方や兄弟子の強権で押さえつける時代ではない。人格の育成にまで気を配る指導者が、相撲界に何人いるというのだ。
 強い者のわがままを、実績を積んだ者の威光を、今の社会は認めない。心せよ。
                                     (仲)

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