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2008年8月29日 (金)

アフガン支援の形  ~ゆうてもええかな~

 北京五輪が終わった後、堰を切ったように様々なニュースが飛び込んできた。グルジアからロシアが二ヵ所切り取って独立を承認。北朝鮮の核無効力化作業停止。太田農水相の事務所費問題。ガソリン元売り9月から一部値下げ。集中豪雨の脅威。毒蛇51匹をマンションの一室で飼っていた男、毒蛇に噛まれて入院。それから、それから……。
 それらも重大(一部そうでないのもあるが)だが、最も重大な事件は、アフガニスタンで復興支援活動をしていたNGO団体のメンバー一人が、武装グループに拉致されたことだろう。警察との銃撃戦で犯人グループの一部を逮捕したが、残りの犯人が逃走する際、拉致した日本人を殺害した。
 今までにも中東の紛争地帯で、イスラム過激派が外国人を誘拐・監禁する事件は、幾度か起こっていた。ただし、今回はやや状況が異なるように思う。これまでは、人質は政府側との交渉カードであり、身代金や自身の逮捕の阻止、逮捕者の解放を求める手段であるケースが多かったように思うが、今回は、誘拐した組織の規模が小さく、人質殺害に躊躇がなかった。組織として交渉するより、外国人の追放、政府の弱体化を狙って、始めから殺害を念頭に置いていたフシがある。あるいは、警察に追われて、逃げる際に連れて行けずに口を封じたか。
 いずれにしても、計画的に何かを得る、現実的な目的を遂行するための誘拐とは思えず、主義思想に凝り固まった過激派がゲリラ的に外国人排斥を考え、日本人を誘拐し、殺害に至った。被害者は無念でいっぱいだろうし、家族や仲間の心中は察するに余りある。
 今後、日本人の活動は縮小を余儀なくされるだろうし、イスラム過激派に対して住民感情は悪化し、支援が縮小された現地は、さらに困窮するだろう。中東情勢の難しさは今に始まったことではないが、支援側はこの状況で、完全撤退するのは、過激派の思うつぼ。どういう形で支援できるか、よく考えなければならない。
                                    (仲)

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2008年8月22日 (金)

外国人力士だからと言うな   ~ゆうてもええかな~

 間垣部屋所属の幕内力士、若ノ鵬が大麻所持容疑で逮捕された。その翌日、相撲協会は臨時理事会を開き、解雇を即断した。現役力士の解雇は今までの記録には例がない。
 間垣部屋では、親方がけいこ中の力士に竹刀で叩いたとして、減俸処分になっている。間垣親方自身が脳梗塞で倒れて以来リハビリを続けている。相撲部屋には、部屋持ち親方でなく、後進の指導に当たる部屋付きの親方がいる場合があるが、間垣部屋には不在だった。つまり、指導者不足の状態だったわけである。
 若ノ鵬は、二十歳の若さで、前頭筆頭、間垣部屋で一番地位の高い力士、部屋頭だった。指導者が万全でない状態なら、率先して下位の者にけいこをつける立場であるはずだが、それを理解していなかった。忠告に耳を貸さず、わがまま放題だったようだ。
 そのあげくに今回の逮捕となったわけだが、大麻所持容疑、自宅や間垣部屋の個室からも吸引用具が見つかっていることから、即刻解雇につながったのは当然だろう。日本の社会なら、どこでも同じである。
 ただし、外国人力士だから、という見方をするべきでない。外国人だから日本社会、相撲の世界に馴染めず大麻に走った、という理屈は通らない。真っ当に精進している力士も大勢いる。馴染めずに去っていった日本人力士も数え切れないほどいるだろう。それでも、現役中に薬物に走った力士は、今のところ他にいない。個人の問題であり、もっと言うなら十分な指導ができなかった親方や相撲界の問題であろう。
 持ち部屋制度というのが、現代の社会になじまなくなってきているのではないか。力士の勧誘や育成に関して、部屋の親方に任せる部分が多すぎないか。親方や兄弟子の強権で押さえつける時代ではない。人格の育成にまで気を配る指導者が、相撲界に何人いるというのだ。
 強い者のわがままを、実績を積んだ者の威光を、今の社会は認めない。心せよ。
                                     (仲)

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2008年8月15日 (金)

原油高で東アジアが沈む  ~ゆうてもええかな~

 8月15日に、これを書いている。終戦の日に靖国神社へ参る閣僚や国会議員に対して、中国韓国北朝鮮から非難のコメントが出されるのが通例だが、今のところ、北朝鮮の中央通信の報道しかない。韓国大統領は婉曲な表現で演説し、中国は報道があったのか、五輪で忙しくてそれどころではないのか、目立った報道がない。
 日本との間に懸案が無いわけではない。北朝鮮とは拉致問題で協議中だし、韓国は領土問題で反日感情がくすぶっている。中国はアジアの盟主となるべく、日本の押さえ込みに余念がない。しかし、強い非難を表明しないのは、原油高の方が大問題だからだと思う。
 北朝鮮は、拉致問題の再調査の約束をした。従来は解決済みとしていたが、六ヶ国会議でも日本は拉致問題で乗ってこないし、アメリカはテロ指定国家解除を先延ばししている状況だから、援助の期待ができるカードを切らなければならない。これは拉致問題の前進ではない。援助、特に重油援助を得るための駆け引きである。それだけ、北朝鮮のエネルギー事情は切羽詰まっていると見ていい。
 韓国政府も、BSE問題で離れた民心を引き留めるには、竹島問題で反日感情をあおるだけでは足りない。経済状況は原油高と、それに伴う原料高で減速しているようだ。消費が冷え込み、ウォン安・不動産価格低下も要因となり、景気が下降している。
 そして中国。今年は上海万博も控えているのだが、北京五輪の特需が期待通りに行かず、北京を中心としてほぼ一ヶ月経済活動を止めたツケで、上海市場の下落が予測されている。エネルギーの重油依存率が高い中国だから、原油高の影響も大きく、工業増加率の伸びが鈍化している。四川の地震復興とチベット問題など、後回しにしていた問題の片付けもあり、経済状況は予断を許さない。
 先物では原油価格の峠が見えているが、アメリカ経済次第で先行き不透明で、自国の舵取りが重要になっており、隣国とケンカできる状況ではない。もちろん、日本も。東アジア全体、この秋以降は要注意である。
                                   (仲)

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2008年8月 8日 (金)

五輪をダシにするか  ~ゆうてもええかな~

 久々に笑えた。中国から輸入した冷凍餃子に農薬が混入していた事件は、中国と日本とで責任のなすり合いになって迷宮入りかと思っていたら、どういうわけかその餃子を中国の人が食べて死者が出たという話になっている。
 日本政府が、中国からの連絡が来たことを認めたこと、その連絡が洞爺湖サミットのころにあったこと、中国側からオリンピックまでは対応できないので公表しないで欲しいと要請したこと、これを了解したこと、オリンピック直前になって情報が漏れたこと、日本政府は公表しなかったことについて連絡があっただけでも進展じゃないかと開き直っていること、すべてがおたおたして、猿芝居を見るようで、これはもう笑うしかない。
 おかしなことに、中国が、中毒が発生した原因が日本で回収した冷凍餃子であることを認めているらしい。なぜそんなもんが流通しているのだ。誰かが市場に流したとしか考えられず、横領・横流しがまかり通っている証拠としか思えない。それをわざわざ日本に連絡してきたのも変だ。今まで都合の悪いことは平気で隠してきたではないか。日本向け輸出が低迷して困っているのだろうか。
 で、日本の対応について。そもそも、証拠物件である冷凍餃子をあっさり中国に返したことから、間違っていた。持ち主は輸入した業者であり、中毒事件の証拠物件として押収したのだから、なぜ先に日本の警察が調査せずに中国に送ったのか。
 そして、中国の言うがままに、オリンピックまで何の動きもしていないように見えるのが、情けない。考えてもみよ。あちらで死者、こちらで重篤患者がでた中毒事件、オリンピックを理由に対応しないでいいものか。中国は、オリンピック終了まで公安・外交機関が機能しないほど対応能力が低い国なのか。情けなくれわらうしかないと思うのだが、いかが。
                                     (仲)

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2008年8月 1日 (金)

内閣改造したものの ~ゆうてもええかな~

 今週話題に上がると、なだれ込むように行われた、今回の福田内閣改造。このタイミングで改造を行ったところを見て、素人の私には、福田首相が追い込まれているように感じる。
 目玉は、おそらく閣僚ではなく、麻生幹事長の起用だろう。ポスト福田の有力候補を取り込まないことには、福田支持離れを止められないからではないか。
 その他、谷垣、伊吹両氏を閣僚に据え、古賀選対委員長留任という布陣で、少しでも支持率を上げて臨時国会招集、その先の解散・総選挙に備える形になった。
 さて、福田第二次内閣が決まり、国民として何が期待できるか、考えてみた。
 内政。原油高、原材料高、それに伴う、ガソリンや食料をはじめとする生活必需品の値上げ。ワーキングプアの原因に挙げられている日雇い派遣の問題。後期高齢者医療での負担増。日々の生活は苦しさが増し、直近で公表された企業決算を見ても減収減益、赤字転落が並び、上昇気配はごく一部でしかない。
 これらの負担増は、税収の自然減を招きかねない。買い控えで、単価は上がるが売上高が下がり、揮発油税や消費税、法人税の税収が下がり、予算未達になったとしたら。来年度予算で、また赤字国債に頼ることになりかねない。そこを巻き返し、財政の立て直しができるかというと、基本路線は変えていないのだから、無理というもの。
 外交。対アジアで緊張が解けず、竹島や尖閣列島の領土問題、拉致問題、北方領土問題、東シナ海底開発の問題。同盟国たるアメリカも、今や蜜月の関係とは言えず、アジアは中国の思惑に乗って回っている。日本は自国の立場を主張し、イニシアティブを取って外交問題に立ち向かえるのか。……ああ、総理も外務大臣も、留任だっけ。望むべくもないところですな。
 第二次福田内閣に希望が見えるなら、教えていただきたい。是非。
                                    (仲)

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