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2008年5月23日 (金)

北京は無傷でも  ~ゆうてもええかな~

 四川大地震は、死者が5万人を超える未曾有の大惨事となった。「死者5万人を越えた」という事実も衝撃的だが、それ以上に「死者5万人を越えたことを中国政府が認めた」ところに、現政府の苦悩が見えるように思う。北京オリンピック開会まで100日を切った、このタイミングでの大災害である。従来の中国政府なら、災害など詳細を公表せず、笑顔と歓声で北京オリンピックを盛り上げ、続く上海万博をも含めて、大国としての実力を前面に出していたはずだ。
 しかし。災害の惨状は世界に配信され、援助や人的支援の受け入れを公的に認めた。中国政府単独ではにっちもさっちもいかないほど、被害は甚大だった。情報統制などできるわけもなく、政府首脳が陣頭指揮で鼓舞する姿を見せたが、がれきの山と、家族を亡くした方の嘆きに包まれ、埋没してしまった。
 問題は、今後のことである。北京五輪を前にして、選手団や関係者、観戦者の受け入れ準備をしなければならないが、がれきの山をそのままにできない。国家挙げての祭典だけに人と金を集めるわけにいかなくなってしまった。聖火リレーもチョモランマに登っている場合ではない。
 中国は大国である。しかし、経済基盤となると、高い成長率を誇っているが、実力以上の成長、即ちバブル的要素を含んでいると見るのが一般的だ。北京五輪が予定通りの収益を上げられない場合、四川復興の費用と共に成長の足を引っぱり、物価はインフレに振れて、生活に困る人たちが増える可能性が高くなる。購買力が低下すれば、経済は停滞するだろう。四川には外資の工場も多く進出している。これらの操業が落ちたとしたら、当面閉鎖、もしくは東南アジアへのシフトの後押しになろう。
 中国人民はしたたかで、政府が頼りないと見るや、団結して反政府運動を起こす。舵取りで乗り切って、国際協調を図るか、第二の天安門事件となる弾圧で、北京五輪で得た国際的地位を失うか。地震被害の全貌が見え始めた今、中国政府の対応に、世界の目が集まっている。
 ミャンマーだって、政権が傾きかねない災害なんだけど。扱いは小さいね。
                                    (仲)

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