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2008年5月16日 (金)

サイクロンやら地震やら  ~ゆうてもええかな~

 天災というのは、得てして人間の都合の悪い時を見計らったかのようにやってくる。まずは被災者の方々にお見舞い申し上げる。
 ミャンマーを襲ったサイクロンは、軍事政権が制定に躍起になっていた新憲法の国民投票の一週間前だった。このタイミングが絶妙で、軍事政権にとっては不運というところか。もっと前なら、被災地や被災者も多少落ち着いたところで、さあ投票、となっただろうし、投票日の前日前々日なら、投票を延期することに躊躇する人はいなかっただろう。
 一週間前の襲来で、軍事政権は考えたに違いない。人道支援をする政権であるということをアピールするか、国民の信を問わず、法的根拠無しに独裁を続ける軍事政権が欲していた新憲法の制定(即ち軍事政権の正当化)を優先するか。結果的に、国際的な批判を浴びつつも新憲法の国民投票を強行した。
 ミャンマーは、物資の支援は受け付けているが、人的支援は受け入れていない。国民投票直後に国連や欧米諸国から人が入って、国民の不満を国外に配信されるのを嫌ってのことだ。しかし、サイクロンのせいで注目を浴びたのは事実で、国民が大打撃を受けたのも事実だから、これから疫病や、米の生産量半減による食糧不足にどう対処するか。恐怖政治は国民の怒りが我慢を越えたときに瓦解するのは、歴史的に多々見られることである。
 サイクロンのニュースを吹き飛ばす勢いで入ってきたのが、四川大地震。中国にとって、チベット問題と五輪、聖火リレーが微妙に絡んだ地域での大災害で、極力外国メディアを入れたくないところだけに、頭の痛いことだろう。
 中国も当初は人的支援を断っていたが、結局、日本の救援隊を受け入れた。このあたりしたたかな計算がある。欧米ではなく、日本を一番に選んだのは、災害に対応する技術があって、国際的協調を前面に出せて、かつ、日本が何を見てどういう情報を発信しても欧米より与しやすいと思われたのだろう。利用できる駒は利用する。中国共産党流の政権維持施策である。
 人道支援は大いにするべきだ。同時に、言うべきことははっきり言わないと、利用されるだけの都合のいい隣国としか認識されませんぞ。
                                    (仲)

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