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2008年2月22日 (金)

イージス艦の死角  ~ゆうてもええかな~

 19日、海上自衛隊のイージス艦が漁船と衝突し、漁船に乗っていた親子2名が行方不明になっている事故で、まずは行方不明者の救出を祈りたい。間違っても、某自民党衆院議院運営委員長のような、悲観的な発言は慎んでいただきたい。政治家といえば、己が発言で国の大事を決めて動かすプロのはずなのだが、最近どうも、自覚が足りない方がおられるようで。某法務大臣とか、某首相とか。
 話がそれた。衝突に至った経緯は、漁船の二つに割れた船体(操舵室とスクリュー部分が見つかっていない)や目撃していた周辺の漁船、自衛官の証言などから、今後明らかになっていくものと思われるが、最新鋭の防衛システムを積んだ駆逐艦が、船の幅(21m)より全長が短い(12m)船にぶつかるなど、本来、あってはならない事故である。
 即ち、対空監視は最新鋭でありながら、海面に関しては一般の艦船並みということを露呈したに等しい。人の眼の見張りが絶対的に必要で、特に近距離で小さな相手に接近したときの安全確保には、装置より視認の方が有効である。レーダーで捉えた船影にどう対応するか判断するのは人であり、その判断材料になる一番有益な情報が、見張りからの状況視認であるはずだ。天気は晴れ、夜明け前で霧も無し、であれば、双眼鏡を使えば5km先の物体を見ることができる。そして夜のことで、船には規定の照明点灯が義務づけられている。
 報道によると、漁船側、衝突した船とその近隣の船は、それぞれが回避行動を取っている。それに対して、イージス艦はまっすぐ進んでいる。自動操舵設定とのこと。衝突1分前に後進による回避を試みているが、大型船は急に停まらない。惰性で進み、衝突した。漁船の乗組員も操船のプロなら、海上自衛隊も操船のプロではなかったか。しかも外洋に出ている艦である。漁船も回避できなかったことは、イージス艦の乗組員のプロ意識が低いと言われてもしかたがない。テロ組織が本気で狙えば、穴があることを晒したも同然である。
 結局、人なんだな。どんな優れた機械でも、操作する人が使いこなせないと、悲劇を繰り返すことになるだろう。
                                      (仲)

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