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2007年10月26日 (金)

白は再起、赤福はどうだ  ~ゆうてもええかな~

 もう、赤福は食べられないのか。
 伊勢の名物なので、馴染みがない地方も多いだろうが、京阪神でも売っていたので、私は子どものころから知っていた。独特のキャラクターが出てくるCMも懐かしい。
 京阪神の小学校の修学旅行といえば、伊勢神宮に参って鳥羽の真珠島見物、というのが定番で、おみやげには赤福。しかし、小学生の小遣いで一箱十二個入り五百円は高い。だから、入り目を減らして九個入り三百円で買える修学旅行みやげ用サイズがあって、一人何箱、というふうに先生が注文をまとめたら、帰りの近鉄鳥羽駅に配達してくれた。今から三十年前の話である。
 餅にこし餡を載せただけのシンプルなお菓子なのだが、甘すぎないこし餡が餅の食感と相まって、うまい。一人で三つや四つは軽くいける。ただ、子どものころの記憶では、赤福は買ったその日に食べないと、一晩でもおいたら、餅がすぐに固くなる。だから、買ってきたかもらったかしたときには、その日のうちにせっせと食べ切っていた。
 だから、先日来の報道で、売れ残った餅も原料として再利用していると聞いたとき、驚いた。確かに水を加えるか何かして、新しい原料と混ぜれば、新品に近いものができるのだろう。でも、もともと、いったん固くなった餅である。舌触りのなめらかさが違ってくると思うのだが。今はどこにも売ってないので、検証できないのが残念だ。
 賞味期限偽装問題で生産を停止していた、白い恋人のメーカーは、来月中旬から生産を再開する。北海道の代表的な土産物が、立て直して復活する。赤福はどうだろう。売れ残り品の回収と再利用の手順は、かなり綿密に立てられており、例えば再加工品はもう一度売れ残らないように、販売数の多い店舗に置く、それでも売れ残ったら、それはもう使わない、といった綿密な管理の下に、偽装が行われていた。ここまでの管理能力があれば、偽装の方に頭を使わず、流通や生産管理で、偽装などせずに販売できたのではないか。
 白は再起した。赤も頑張れ。ミートホープや比内地鶏の偽装表示は無理だろうが、赤福は立ち直る力があると信じたい。
                                (仲)

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2007年10月19日 (金)

亀田家の失敗  ~ゆうてもええかな~

 本当は、アフガン給油支援法案の方が重要で、政局が再編も含む流動化をはらんでいる方が気になるが、今週は亀田家を無視して通れない。
 ボクシング内藤選手対亀田大毅選手のタイトルマッチ。私は偶然、出張先のホテルで中継を見た。テレビをつけたら国歌独唱で、そこから試合終了まで、仕事をしながらチラチラ見ていた。
 ボクシングに関しては素人で、専門的なことは分からないが、頭突きと、下半身を殴ってはいけないことくらいは知っている。他にも目つぶしやタックル、相手を投げてはいけないということも、今回知った。
 それから、昨今のボクシングの試合は、倒すか倒されるかよりも、より積極的にフェアに相手に向かっているか、効果的なパンチを当てているか、というポイントを稼いでおかないといけない。審判がつける点数を考慮に入れなければならない。アマレスリングが近いか。フォールよりも、ポイント稼ぎで判定勝ちの方が、確実で有利なのだ。
 亀田家の皆様方、というより史郎氏の失敗は、ここにあると思う。ガラが悪くて腕っ節が強くて、礼儀なんか知らなくても少し茶目っ気があれば、世間は心底憎みはしない。相手を思いやることができないから仲間にはならないが、横で見ている分には害はないし、いざというときには応援しようか、という気になる。そういう世間を渡ってきて、ここまで来た。
 しかし、それが通用するのは、腕っ節と茶目っ気が必須条件で、どの世界でも通用するものではない。今回の亀田大毅選手の、試合前からの言動には、それがなかった。余裕がなかったからか、兄弟で一番明るい性格なのに、吠えることしかできず、実際の試合では腕っ節でも負けていた。試合に負けると、亀田家スタイルが保てないことは、一家自身が一番よく知っていた。だから、反則覚悟で倒しに行ったが、汚い手を使うボクサーに、ファンは着いてこない。今まで通用していたスタイルが、実は狭い世間の中に限られたことだったことを、早く気付くべきだったし、周りも教えるべきだった。
 世間はそろそろ、いま現在の亀田一家の実力は思ったほど強くなくて、ハッタリの部分があると思い始めている。実力を伴わないハッタリは愛されない。倒すだけのボクシングは卒業し、確実に勝つボクサーになれ。まだ、一つ失敗しただけだから、今なら間に合う。
                                (仲)

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2007年10月12日 (金)

ISAFは民主党自爆ボタン  ~ゆうてもええかな~

 インド洋での給油作業を継続させたい自民党と、イラク紛争に使用されている可能性を指摘して阻止したい野党との攻防は、どうやら自民党に分が悪そうだ、と思っていた。
 しかし、民主党の小沢代表が言い出した、ISAF、国連決議によってアフガニスタンに展開する多国籍軍への参加を打ち出し、それが合憲であると主張したところで、雲行きが怪しくなっている。
 小沢党首の判断基準は、国連決議による部隊への参加は合憲、国連決議のない国同士の紛争への参加は違憲、という主張だ。私はこれを、小沢党首の勇み足と見る。以前から、詰めが甘くて主流派に乗り切れない傾向があったが、せっかく参議院選で大勝した流れを、断ち切ってしまった。

憲法第九条
1 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

 単純に考えて、ISAFへの参加は『国際紛争を解決する手段として』の『武力による威嚇又は武力の行使』に当たり、現憲法では永久に放棄されている行為に該当する。小沢党首はそう考えずとも、他の野党、共産党や社民党は、ISAFへの参加を認めるとは思えず、せっかく野党一致団結して自民党を追い込もうとしているのに、これでは野党の足並みが揃わなくなるのみならず、民主党内でも、ISAFには賛成できない議員が出てきて、足下から崩れる可能性がある。
 小沢発言は、自爆スイッチに指を乗せた状態と言っていい。党首交代だけで済むか、民主党自体が分解するか、国会内の野党協力まで分解するか。破壊力がどれだけかは、小沢党首の運営能力にかかっている。
                                 (仲)

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2007年10月 5日 (金)

北朝鮮したたかなり  ~ゆうてもええかな~

 今週行われた、韓国と北朝鮮の南北首脳会談は、終始北朝鮮ペースで進み、盧大統領が最後のアピールの舞台にしたかったところを、北が丁重にあしらってお帰り願った、という形になった。北朝鮮の方が、役者が一枚上だった。
 共同宣言には、休戦状態の南北の終戦に向け、米中も加えた4者協議を実施することを盛り込み、朝鮮半島安定に近づいたように見える。また、北朝鮮は、核に関して6ヶ国協議の決定を実施するよう努力することが盛り込まれ、さらに南北で経済的相互援助を行うことで合意した。
 韓国にとって、何のメリットがあっただろうか。非核化、軍事分野での合意が得られたことはプラスだろうが、そもそも非核化は、6ヶ国協議の枠組みで合意している。軍事分野での言及内容についても、南北両国ではなく、米中を引き入れることが前提にあって、つまりは軍事面で直接韓国と話し合うつもりは、北朝鮮には無い。米国を交えて協議し、テロ支援国家指定の解除を得るためのものと言えよう。韓国は、こと軍事面での合意は、当て馬にされたと思っていい。
 さらに、南北両国の経済的相互援助というものの、北から提供できるのは人力くらいで、北朝鮮内の工業団地の建設拡大、それに伴う道路や鉄道などのインフラ整備、技術面での協力など、韓国側から提供せざるを得ないわけで、その資金を北朝鮮がどの程度負担できるかは、推して知るべし。公的には経済に回す資金力は少なく、南からのおみやげといった感がある。今の北朝鮮体制に、資本主義の思想を持ち込むことは北側には危険で、韓国の企業が進出しても、共産体制、いや金独裁体制に組み込まれていくだろう。韓国側が得る利益は小さく、南北交流の窓口とならないし、北朝鮮側がそれをしない。
 4者協議も、北朝鮮の思うつぼである。非核化などは、米国と直接話がしたい。しかし6ヶ国の枠組みだと、日本という厄介者がいる。非核化と見返りの話は、メンバーが少ないほどやりやすい。日本は蚊帳の外で、南北米中の協議を見守るしかない。
 日本の外交筋は、どう対処するつもりだろう。ミャンマー相手のカメラマン殺害に関する交渉を見ても、強く主張しなけりゃ放っておかれるだけなのだが、どうする。
                              (仲)

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