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2007年9月28日 (金)

子どももリンチ、大人もリンチ  ~ゆうてもええかな~

 今に始まったことでなくて、しかもいつまで経っても止められないのが、いじめだ。子供心にいじめられた傷は残り、逃げ出したくても中学生高校生の世間、活動範囲は、意外に狭い。追い込まれる圧迫感と、追い込まれていると感じる恐怖感。それがある限り、逃げ出せやしない。
 金品の要求などもってのほか。恐喝という立派な犯罪だ。下半身裸の写真をインターネット上に公開する。名誉毀損もはなはだしいし、わいせつ図画公然陳列の疑いもある。いじめられた生徒は、自殺という選択をしてしまったが、彼に対してリンチが行われていたいという報道もあるから、暴行容疑も加わる。自分が犯罪を犯しているという意識は、いじめる側には無かったのだろう。意識があれば、続けられない。その場のノリでいじめる側に加わってしまう。いつになったら、いじめが犯罪であることをみんなが認知するのだろうか。
 大人だって、リンチをする時代だ。時津風部屋の若手が稽古中に死んだことと、リンチとは、おそらくつながっていよう。
 この場合の悲劇は、若い弟子を痛めつけることがリンチであるという認識が薄い世界で行われたことである。若い者に稽古をさせ、限界以上の力を出すための根性を養っていると、本気で思っている。よってたかって、竹刀や金属バットを使って、痛めつける。おそらく、これに近いことを自分たちもやられたのだろうと思う。だから、入ってきた若い者をしごく。
 想像だが、先に亡くなった弟子と同じ程度のしごきは、他の部屋でもあると思う。ただし、それがリンチになるか愛のムチになるかは、フォローする者の有無だけだろう。おかみさんなり、上位の関取衆なりが、今は頑張れと言って励ましたり、小遣いでも渡して遊ばせたりして、ガス抜きができれば、本人も死ぬまで無茶はしない。ガス抜き無いしごきはリンチである。それで大事な若手を死なせちゃあ、本末転倒だな。
 親方や、リンチに加わっていた兄弟子は、廃業という厳しい処分も覚悟すべし。時津風部屋自体は、部屋付きの親方が引き継ぐか、時津風一門のどこかの部屋が継承するだろう。新生の部屋、リンチだけは勘弁してくれ。
                              (仲)

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2007年9月21日 (金)

値上げ値上げで秋が来る  ~ゆうてもええかな~

 ここのところ、値上げの話をよく耳にする。ガソリンもそうだし、小麦の相場が上がっているから、小麦製品、インスタントラーメンやスナック菓子も値上げをしたり、中身を減らして価格を維持したり、といった発表が続いている。
 タクシーの値上げも始まった。トウモロコシが高騰しているから、それを飼料としている豚肉牛肉も、値上げなしでは苦しい。
 石油製品は、言わずもがな。プラスチックやフィルム、化繊の衣料も例外ではない。原料が値上がりしているうえ、加工する際の燃料も値上がりしているのだから、価格据え置きでは苦しい。
 運輸業界も、ダイレクトに原油高騰の影響を受けている。しかし、過当競争の様相を呈している現状、大手はギリギリまで我慢して、運賃への転化を抑えている。大変なのは中小の運送会社であって、もともと我慢するできるだけのクッション、儲け代が少ない。かといって値上げをすると、仕事が来なくなる。
 みんな、困った困ったと言っている。困っている人がいる以上、喜んでいる人がいるはずだ。誰だろう。
 原油の元売りだろうか。先物取引では上がり一辺倒で、利益を得ている人がいるような気がする。それから、トウモロコシ生産家。ガソリンに代わる燃料としてバイオエタノールが生産を拡大していて、トウモロコシの価格をつり上げている。しかも、トウモロコシを作るために、小麦生産から転換するケースが増えて、小麦も世界的に生産量を減らしている。
 需要が多ければ、価格が上がるのは当たり前。供給が少なくなっても、価格が上がるのは当たり前。世界的に食糧問題が叫ばれている今日このごろ、なんで食い物を燃料にするかね。中南米あたり、トウモロコシが主食の地域は、価格高騰のとばっちりを受けていると言う。
 日本ではここらで知恵を絞って、廃材からバイオエタノールができないものかね。実験レベルでは成功していると聞く。他には、廃油。天ぷら油も燃料になりますぞ。魚油は……これは食べたい。サンマとか、イワシとか。
                                 (仲)

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2007年9月14日 (金)

安倍首相哀れなり  ~ゆうてもええかな~

 先月初め、この欄で、参院選惨敗後も総理総裁の職に留まる決意をした安倍首相に対して、その判断を支持すると書いた。ただし、民意が見えない内閣改造をするようなら、自民党の復活はない、とも。
 そして、9月5日。インド洋上の給油支援を続け、テロに対する国際協力を国際的公約として退路を断ち、国会を召集し、所信表明演説を行った、その翌日である。演説しっぱなしで、職を辞した。
 このタイミングでの辞意表明は、無責任ともお坊ちゃまのわがままとも言われたが、翌日にはストレス起因の胃腸障害で入院したところを見ると、限界であったことは想像に難くない。何が限界であったか。この混乱した政局を支えるだけの気力体力が限界だったのだろう。
 そもそも、安倍首相が就任するときから、この参院選の敗色は見えていた。経歴に傷を付けず、エリートとして登板させるため、ワンポイントリリーフを立てる動きさえあった。しかし、世論の支持を背に受け、安倍首相は誕生した。が、安倍首相は重要な改革法案成立を優先し、民意を見ることをしなかった。閣僚の不祥事も、悪く言えば要領が悪い。求心力を得るための根回し、人脈が不足していたと推測する。
 参院選惨敗後も留まったのは、テロ特措法案、もしくはそれに代わる新法の成立に拘ったからではないか。自分で何とかしたい、民主党とも話し合って(これは公に、ではなく、内密に民主党に頭を下げて)世界の中の日本の立場を維持したい、そして幕引き、というのがシナリオだったように思う。しかし、(内密に)会談を申し入れたら、小沢代表は、公の場で、と突っぱねた。自民党に手を貸すことは、民主党にとっても命取りになりかねない。万策尽きて、気力が折れてしまい、辞任表明に至ったのだろう。
 哀れなり。どれくらい哀れかは、海外メディアを見れば分かる。好意的に功績をたたえる論調は、ほとんど見られない。しばらく休むがいいさ。
                               (仲)

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2007年9月 7日 (金)

小泉改革の揺り返し  ~ゆうてもええかな~

 大地震が起きると、必ず揺り返しの余震が起きる。本震を越えることはないが、かなり近い大きさの揺れを記録することもある。
 小泉内閣の間に、自民党の体制がぶっ壊され、内閣と官庁の関係も大きく揺れた。そんなに入れ込むほどのことかと思う郵政民営化に血道を上げ、参議院で否決されたら、衆議院を解散して民意を問う。小泉チルドレンを送り込んで、劇的な勝利を収めた。そして、政界を揺るがせるだけ揺るがして、再建の道を示さぬまま、任期だからと引っ込んだ。
 その揺り返しが、今も続いている。安倍政権も、発足当時こそ改革だの美しい国造りなどといっていたが、今まで小泉流目眩ましで見えなかったところが、白日の下に現れた。魔の農水大臣ポストを始め、閣僚の辞任や更迭が相次ぎ、内閣自体が揺れた。
 それと、年金問題。消えた年金の一部は、本当に社会保険庁の職員の懐に消えていたのだから、恐れ入る。誰の金だと思っているか。税金から給料をもらっておきながら、納付された年金も懐に入れるなど、盗っ人猛々しいとはこのことである。年金改革、社保庁解体と言っても、それで年金が適正に運用されると、誰が信じるものか。就任早々、舛添大臣が怒りの会見を開いたのを見たが、この人もそのうち、頭を下げる方に回るのだろうか。
 揺り返しで足もとがガタガタの時に参議院選挙があって、与党は過半数を失うという大激震に見舞われた。こうなると、総理総裁といえど、自分がしたいことに着いてくる人はいない。徐々に小泉以前の自民党に戻って、余震を抑えていこうとする自民党の意志に従わざるを得ないのである。もはや安倍首相の指導力に頼っている人はほとんどいないのである。
 これで揺り返しは治まったと思っていいと思うが、新たな激震のタネはすでにある。舛添人気でアップした支持率も降下気味。民主党も足もとが頼りないが、それを攻める手がないから、防御を固めるしかないが、それも期限がある。次の衆議院選挙がリミットである。当面解散できず、任期満了まで守りの体制なら、小泉政権が飛ばしたチルドレン達の苦戦は必至。過半数割れはないが、実質上勝利のライン設定に苦しみ、最悪、退陣になりかねない。また、政治は大揺れに揺れるのである。
 安倍さん、悪いことはしてないんだけどねえ。いいこともできてないからなあ……。
                        (仲)

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