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2007年8月24日 (金)

全員生存は奇跡  ~ゆうてもええかな~

 以前、通院している待合室で、緊張感のないNHKの番組が映っているはずのテレビで、電車が折れ曲がっている惨状が延々流されていた。尼崎でのJR脱線事故の第一報を、生放送で見たわけで、『6両編成の電車がマンションに突っ込んでいます』という実況中継に、この路線は7両編成のはずなのに、と、不思議に思ったことを覚えている。実際は7両編成で、1両目が完全にくしゃくしゃになって、マンションの駐車場に詰まっていたのである。
 今週も、病院の待合室で、惨事の生中継を見た。中華航空機の、那覇空港での爆発炎上事故。最初はエンジン後方から煙が出て、炎がチラチラ見えていたのが、徐々に猛火が機首のほうに移動し、結局すっかり燃えてしまった。その一部始終を、診察室から呼ばれるまで、凝視していた。
 その後の調べで、ボルトが脱落して燃料タンクを破り、吹き出した燃料が、高温のエンジン排気と混ざって引火したらしいとの調査委員会の報告があって、その『ボルトが脱落して燃料タンクを破る』という状況は以前にもあったらしい。製造元のボーイング社も把握していて、中華航空もボーイング社からの指示で点検したという。しかし、事実は動かない。エンジンタンクに穴が空き、飛行機が一機、丸焼けになった。
 これで犠牲者がいないというのは、はっきり言って、奇跡である。台湾では機長が英雄視されていたが、それ以前に、一度点検して無事だと安心する検査体制に問題がある。そういうことが分かっているなら、ボルトの点検を強化するなり、ボルトでの接合法自体を見直すのが、本当の対策というものである。そうすれば、機長も乗客も、不要な脱出劇など演じなくても良かったのだ。
 後付けで話しているのではない。それが会社の危機管理であり、人の命を預かるメーカーや運航会社の責務というものではないか。再発防止という言葉は、そのためにある。
 個人的には、白い恋人の方が罪が重いと思う。雪印や不二家を横目で見ながら、だから。
                          (仲)

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