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2007年6月 1日 (金)

年金、ねえ  ~ゆうてもええかな~

 いわゆる年金法案が、衆議院を通過した。是が非でも今国会内で成立させたいらしいが、5000万件に上った受給漏れ年金の処理はどうなったのだろうか。過去にさかのぼって、社会保険庁が確認でき、特例を受けた数は、25万人だそうだ。では残りの約4975万件はどうなるのだろう。
 年金加入が任意だった時代なら、ある程度加入者に責任を求めてもおかしくはない。しかし、現在は20歳以上の成人は強制加入である。加入を強制しているのなら、その履歴管理は、政府の責任と考えるのが妥当だろう。年金は積み立てではない。加入者からの納付金を、受給者に分配している。つまり、加入者側は、納付金の積算量と受給金額になんら関連性はなく、老後のための社会保障というにはあまりにもリスクが大きい。システムが組み上がっていても、割の合わない保障制度なのである。なのに、社会保険庁がずさんな管理をしているていたらくで、年金問題の深刻度を増している。
 今の収支バランスに、受給漏れ分を考慮してみたらどうなるだろう。今回の特別受給、そして衆議院を通過した時効救済特措法、つまり5年以上さかのぼった未受給分は支払い時効が発生して受給しなくてもよいことになっているのを、もっとさかのぼっても、証拠が残っていれば支払うという特別処置法案が通ったら、当てにしていた財源のうち、いくらかは切り崩すことになるだろう。現在分かっているだけで950億円がその対象になるというのだが。特別財源を充てないと、年金システム自体に無理が生じる。国営であれ、非政府機関であれ、同じこと。無から有は産まれない。財源無くして、受給バランスが保てるわけがない。
 そのあたりのところが明確に論議されないまま、強行採決といっていいだろう、政治日程ありきで法案を通した。
 参議院選に向けて、争点がばらけてきた気がする。重要法案がありすぎる。そこへ、現役閣僚の自殺。阿倍丸も、小沢号も、その他の船も、嵐に耐えきれずに船体がきしみ、沈んだ者が負け、という図式に見える。年金をコントロールできないくせに突き進む政府、それを止められない野党。どっちもどっち。嵐が止むのを待つ日和見政治家には、投票したくないものだ。
                             (仲)

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