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2007年5月18日 (金)

景気拡大だから労災  ~ゆうてもええかな~

 以前、肥大化してクビが回らなくなった日産自動車で、ゴーン氏がやってきて辣腕を振るい、見事に再生させた。しかし今、ゴーン氏を拝み奉る御仁は少なかろう。ニッサンは、トヨタに大きく引き離されてしまった。要らないものを切り捨てて、利益が見込める物を残したことで、マイナス要因はつぶせたが、新車開発が大幅に遅れ、売上を落としている。将来の利益のための金まで削って、目先の業績を優先したのだから、当然と言えば当然だ。
 厚労省の発表によると、昨年はストレスによる精神障害での労災認定が、前年の1.6倍に増え、過去最多の205人になった、と発表した。この理由、ゴーン方式、またはそれに近い考え方での企業業績の改善にあるようだ。
 不景気の時、まず削られるのは人件費である。売れないのだから、安く売りたい。仕入れ値の値下げも、限界がある。あとは、薄利多売に走るか、経営規模を絞って少数精鋭で切り込むか、になるが、どちらにせよ、人件費の削減は必須である。人の数を減らし、安い賃金の人を効率よく働かせる。そこで世間に広がったのが、成果主義の賃金体系であったり、サービス残業を促す無言の圧力であろう。
 今までは、精神障害患者は、40代50代の中間管理職が多かった。今は、30代が最高である。これは、給料が安くてそこそこ使える世代を、とことんこき使ったあげく、本人がストレスに耐えかねて、うつ病になどの精神障害になるケースが増えている、ということだろう。かく言う私も、30代に、本来課長以上の職位の人が就くはずのポストにヒラで就かされてしまい、頑張りすぎたあげくに、パニック障害を発症して、休職せざるを得なくなった。
 だから、経験者として、申し上げる。人間、無理をさせてはいけないのである。丁重に取り扱う必要はないが、特定の人に仕事も責任もおっかぶせてはいけない。行き過ぎたコスト削減は、機械で言う『遊び』の部分が無くなる。何もかも『遊び』が無く直結だったら、機械も壊れやすくなるだろう。道理は同じである。
 我が身を犠牲にした景気拡大など、ありがたいはずがない。経営者よ、政治家よ、そこを勘違いするな。
                            (仲)

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