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2007年5月11日 (金)

2兆円ですって  ~ゆうてもええかな~

 3月期の決算報告が、続々と新聞に出てきた。ちょうど今ごろがピークだろう。
 中でも目を引いたのが、9日に発表になったトヨタ自動車の連結決算で、営業利益が2兆円越えたことだろう。
 企業によって明暗が分かれた07年3月期だが、トヨタがこれだけの利益を上げた背景には、海外展開がある。欧米への設備投資による現地生産、そこへ原油高、ガソリン高騰が追い風になって、燃費のいい小型車、ハイブリッドカーへの乗り換えが進み、海外での販売が大幅に伸びた。ビッグ3の一角、GMをも抜こうかという売上高をほこり、非常に好調なように見える。
 しかし、足もとがやや危ないという指摘もある。まず、国内の販売台数が減っていること。トヨタ関係の企業で、国内での設備投資を控えているところもあるという話を聞く。トヨタ車は、『カンバン方式』で部品在庫を徹底的に絞った、高利益率体質を確保していた面があるが、海外の現地生産拠点でのコストは高く、営業利益率は9%に落ちる状況で、もろ手をあげてバンザイというわけにはいかない。
 日銀では、国内景気は来年に向かって緩やかに上昇するだろうという見通しを出していて、確かに物価指数の上昇や、雇用状況の好転といった、景気を押し上げる要因は見えるが、勝ち組と負け組の賃金格差は大きく、設備投資意欲も落ちていて、家電製品など一部の商品では在庫を抱えて生産調整に入る局面も、一方ではある。コストの安いアジア諸国の製品に押され、在庫が捌けない状況があり、コスト意識がどこまで社内に浸透するか、いかに利益率を上げるか、といったところが、今後、企業が生き残るために必要なことである。
 売れればいいってもんじゃない。内容を吟味して、2年先、3年先も利益が出せる体質になっているかどうか、真の企業の力が問われる時代に入っている。どちら様も、ご用心遊ばせ。これから『民営化』という、非効率的利益度外視体質の会社が、景気の足を引っぱるかもしれないのだから。
                            (仲)

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