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2007年3月 9日 (金)

オウムよどこへ行く  ~ゆうてもええかな~

 あえて、アーレフと書かず、オウムと書いた。その意は後述する。
 その日の昼休み、テレビで見た光景は、今でも忘れない。全面通行止めになった都心の道路に、消防車や救急車がパトライトを回したまま数多く停まり、地下鉄への階段付近で慌ただしく人が出入りしていた。平日の昼間、テレビはどのチャンネルもその画面を映していた。異様な光景を目の当たりにして、私の脳裏には、その日よりほんの二ヶ月前に起こった、阪神淡路大震災の中継放送の映像がダブった。後日の捜査で、地下鉄での惨劇が、人の手で実行されたことに、驚いたというか、腹が立った。震災からの復興のニュースと同時並行で、地下鉄の事件の捜査が報道される。日本はどうなるのか、心の底から不安になったものだ。
 サリンという猛毒の物質は、第二次世界大戦前から合成されていた。ナチスも所有していた痕跡があるが、使われることはなかった。報復を怖れたのだと言われている。このサリン、材料があれば、有機化学を専攻する大学院生クラスの知識で合成できる。大学生でも、教えればできるかもしれないが、製造過程で猛毒の物質ができるため、合成実験に慣れた者でなければ、危なくて触らせることはできない。だから、学卒の私も教わっていない。
 少し考えたら分かることだ。自分ができることは、他人もできる。しないのは法や道徳の問題であって、それは相手だけでなく、自分も縛っている。無差別テロを起こして逃げて、何の益があろう。何かに取りつかれたのだろう、きっと。
 オウムはアーレフに改称し、上祐代表が麻原死刑囚の影響を排除しようとして失敗し、脱退して新団体を立ち上げるという。残ったアーレフは、麻原色が残っているし、そこから分かれ出た上祐派も、頭では麻原払拭の計算ができても、宗教団体として活動する以上、オウムの意識を引きずってしまう。どこにどう分裂しようと、オウムはオウムなのだ。
 分裂して、監視がやっかいになったし、被害者への賠償も進まない。サリンの反省を麻原に押しつけて出ていく宗教団体に、人は救えないと思う。オウムよ、どこへ行くのか。
                                    (仲)

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