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2007年3月30日 (金)

踏んばろう能登  ~ゆうてもええかな~

 能登半島地震が起こったとき、半日テレビに釘付けになった。日本はどこでも地震が起きるものだ、と、改めて思った。中越地震で不通になっていた道路が二年ぶりに開通した、というニュースを聞いたすぐ後だったから、なおのこと、また過疎地が襲われたかと、複雑な思いだった。
 被害者にはお見舞い申し上げる。死者が少なかったのはまだ救われた思いだが、関係者も地震に関してはノーマークの地域だっただけに、不意を突かれた住民の方々の心労はいかばかりかと思う。
 能登には、観光で行ったことがある。羽咋から海岸へ出て、山迫る道をバスで走り、日本海の夕日を堪能した。最も被害の大きかった門前を通り、輪島で日本海の幸を味わい、朝市をのぞいて、後は海岸べりを時計回りに回って、奇岩景勝を存分に眺めたものだった。
 能登半島の西側は、日本海に突き出たところを対馬海流がまともにぶつかるところだから、平地が少なく、門前あたりから北は、日本海洗う岩壁の、わずかな平地で米を作る。農地より、漁業に従事する方が多いのではないかと思うが、高齢者の比率が高く、約五十%になるという。
 地形的にも、人口変動的にも分が悪い、過疎地と言っていい地域だけに、立ち直るのはまた時間がかかるのではないだろうか。東側は、鉄道も回復し、どうにかめどが立てやすそうだが、東側は、山また山の間を縫うように道が通っているから、崖崩れで寸断されている様子をニュースで見ると、生半可なことでは立ち直れないのではないかと思う。それこそ、二年がかりか、それ以上か。
 避難民に高齢者が多いのも気にかかる。元気な方も、ストレスで病む方もいるだろう。どうか元気で乗り切って欲しいと思う。
 能登は観光で成り立っている地域だ。だからなおさら、景観が崖崩れで変わったり、行きたくても道が寸断されている状態が続けば、能登はさらに過疎化してしまい、修復されずに放置したまま捨て置かれる道路や集落が出てくるのではないかと、心配している。自然に頼って生きてきた地域が、自然の猛威になすすべ無く崩壊していくことだけは避けなければならない。
 政府は、激甚災害に指定し、復旧に尽力せよ。切り捨てはしてはならない。何年かかろうと、回復させてみせて欲しい。能登の方々には、それまで踏んばってもらいたい。それだけの価値がある観光地だと思うから。
                               (仲)

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2007年3月23日 (金)

何のためのドラフト  ~ゆうてもええかな~

 天下のプロ野球球団の代表者が集まって、ほぼ一日、ドラフトについて話し合いをして、決まったことが『来年から希望枠撤廃』だけだと。偉い人たちが集まって、そんな、誰でも出せる案しかまとめられないのが、情けない。プロ野球界の危機意識が、どうやら世間の感覚とずれているらしい、ということは知っていたが、ここまで世間知らずばかりだとは思わなかった。
 今回の裏金問題で、球団は金で選手をかき集めないとダメだと思っているらしい、ということは分かった。それが世間の明るみに出て、やはり現行のドラフト制度に問題があるということで、球団代表が集まって出した結論がこれだ。なぜ今年からやらない。外野席から見ていると『今年はまだ裏金で囲っている選手がいるからだろう』と勘ぐってしまう。システムの研究に時間がかかる? まだ今年のシーズンも始まっていませんぞ。半年もあれば結論は出せるだろうし、それくらいで出せないようなら、本気でドラフト制度の見直しをする気がない、プロ野球は表も裏も金で選手を集める組織から変わろうとしていない、と、私なら思う。裏がないとは思えないのだ。
 自球団の利害のみ考えて、野球界全体の問題とは考えない。ドラフトとFA制度がある程度リンクしていることは認めよう。しかし、チーム間の戦力バランスを均等にするドラフト制度と、選手が意中の球団へ移籍する権利を認めるFA制度は、同列、一括に論じるべきではない。ドラフトでまず新人選手を均等に分配するべきで、アマ選手の希望を汲み取るふりをして有力選手に金でツバ付けるようなマネは見苦しい。FA制度は、プロとして、より評価の高い、あるいは意中の球団に移る権利を与えるものだから、こちらは選手が主体でなければならない。間違っても、金持ち球団が、選手をかき集めるのに有利な制度にしたい、という意図で制度を誘導すべきではない。
 プレーオフなどという客寄せ興業でしかないシステムを考えているヒマがあったら、野球界のため、戦力の均等化という観点から考えて、ドラフトの希望枠を無条件撤廃、高校生と社会人の二本立ても一本化すべし。球団も頭を切り換えなさい。金で選手を集めた球団が優勝するとは限らないでしょう。競争あるところに成長あり。大人になりなさいよ、みんな。
                                 (仲)

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2007年3月16日 (金)

謝るときは全部謝れ  ~ゆうてもええかな~

 不祥事というひとくくりで片付けてはいけない事件が、こう立て続けに起こると、あきれるしかない。面倒だから、ひとくくりでツッコミを入れておく。
 『おふくろさん』騒動。森進一が勘違いしてる。自分の持ち歌は、我が物ではない。作った人に無断で変えておいて、最初に作詞家がクレームを付けたとき、突っぱねるとは、勘違いもはなはだしい。どうも、おごりがあるようにしか見えない。
 ホリエモン実刑判決。やってることはたいしたことではなくて、粉飾決算や、不二家の問題の方が、よほど世間に迷惑をかけている。浮ついてホリエモンに取りついた人間におだてられ、金儲けとマスコミ露出を同時に進めたから、自分の価値を正味価格以上に感じたように見える。株価の時価など、その値で買いたいという人がいて初めて価値が確定する。未確定の価値の自分の財産の実数値と思いたかった。だから、価値が下がるようなこと、決算の数字が下がらないようにあらゆる手を使った。悪くはないが、汚い。
 ボンバルディア機。言いにくい名前だけど、一日で覚えた。メーカーは設計や構造の欠陥を、今は公式には認めていないが、迷惑をかけたことはさっさと謝りなさい。シンドラー社エレベーターより、格段に怖い。
 西武の裏金。提供された者は二人だが、球団社長は何度会見を開き、謝ったことか。事実を隠蔽し、小出しにバレていくから、よけい心証が悪くなった。他球団も、もし同様なことがあったら、今のうちに謝っておきなさい。隠せば隠すほど、悪者になりますぞ。
 で、一番腹を立てていること。志賀原発で、臨界事故を起こしていたことを、報告していなかった。昔、東海村で臨界事故があって死者が出たが、こちらは稼働中の原発が、一時期とはいえ、人が制御できない状態になったことは、何をさておいても対策を取らなければならない重大案件である。犠牲者が出ないからいいというものではない。原発は、周囲住民の安定と信頼を保証しなければならない設備である。頭下げるだけでは済まない。
 みな、己を省みて、何がいけなかったのかを見直し、謝るべきことがあれば全部一度に謝ってしまいなさい。その方が精神衛生上いいから。
                                  (仲)

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2007年3月 9日 (金)

オウムよどこへ行く  ~ゆうてもええかな~

 あえて、アーレフと書かず、オウムと書いた。その意は後述する。
 その日の昼休み、テレビで見た光景は、今でも忘れない。全面通行止めになった都心の道路に、消防車や救急車がパトライトを回したまま数多く停まり、地下鉄への階段付近で慌ただしく人が出入りしていた。平日の昼間、テレビはどのチャンネルもその画面を映していた。異様な光景を目の当たりにして、私の脳裏には、その日よりほんの二ヶ月前に起こった、阪神淡路大震災の中継放送の映像がダブった。後日の捜査で、地下鉄での惨劇が、人の手で実行されたことに、驚いたというか、腹が立った。震災からの復興のニュースと同時並行で、地下鉄の事件の捜査が報道される。日本はどうなるのか、心の底から不安になったものだ。
 サリンという猛毒の物質は、第二次世界大戦前から合成されていた。ナチスも所有していた痕跡があるが、使われることはなかった。報復を怖れたのだと言われている。このサリン、材料があれば、有機化学を専攻する大学院生クラスの知識で合成できる。大学生でも、教えればできるかもしれないが、製造過程で猛毒の物質ができるため、合成実験に慣れた者でなければ、危なくて触らせることはできない。だから、学卒の私も教わっていない。
 少し考えたら分かることだ。自分ができることは、他人もできる。しないのは法や道徳の問題であって、それは相手だけでなく、自分も縛っている。無差別テロを起こして逃げて、何の益があろう。何かに取りつかれたのだろう、きっと。
 オウムはアーレフに改称し、上祐代表が麻原死刑囚の影響を排除しようとして失敗し、脱退して新団体を立ち上げるという。残ったアーレフは、麻原色が残っているし、そこから分かれ出た上祐派も、頭では麻原払拭の計算ができても、宗教団体として活動する以上、オウムの意識を引きずってしまう。どこにどう分裂しようと、オウムはオウムなのだ。
 分裂して、監視がやっかいになったし、被害者への賠償も進まない。サリンの反省を麻原に押しつけて出ていく宗教団体に、人は救えないと思う。オウムよ、どこへ行くのか。
                                    (仲)

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2007年3月 2日 (金)

アジアの株安が駆けめぐる  ~ゆうてもええかな~

 今週の火曜日に始まった全世界的株安が、日本では金曜日まで続き、円高に振れたことも相まって、特に輸出関連株が下げ止まっていない。アジア各国の株価が下げ止まっているため、週明けの市場動向が注目される。
 特に海外の投資家の売りが、株価を下げの方向に引っぱっている。ここまで株価を引っぱってきた原動力が、利益確定のために売りに回っている。折も折、三月に入ったところでの株安は、三月期決算の企業にとって、資産価値の低下から決算への影響も出かねない。
 今回の世界的株安の発端は、上海市場だとされている。中国の市場が、世界に影響するほどの規模に成長している今、インドまで含めたアジアの市場にも、注視せざるを得ない。中国の成長は著しいが、自国企業の成長と、海外からの進出企業による下支えとのバランスを取らねばならず、国策が大きく影響するため、市場規模が大きくなるに従い、政府による誘導の手綱さばきに気をつけなければ、進出企業が叩かれて市場に影響することも否定できない。
 一方、国内の株価を見ると、特に輸出関連株の売りが大きい。電機、精密機械などは、汎用品は韓国・中国品にシェアを抑えられ、高性能という付加価値による市場回復が至上命題になっている。例えば、液晶パネルで一人勝ちのシャープは、『亀山ブランド』を確立してシェアを確保し、続く展開として、姫路工場の建設を発表した。プラズマパネルのトップである松下も、尼崎に新工場を建設中で、傾向としては大型画面で高精細、フルスペックハイビジョン対応型品種の投入で、競争力を強化してシェア確保を狙っている。
 海外の投資ファンドも、日本への資金投入の隙をうかがっているが、その次には韓国があり、東アジアがあり、インドがある。中国は、現時点では、政府がその気になれば閉め出すことは容易な体制だから、ファンドとしても旨味は少ないだろうと思っている。
 少し前までは、アメリカがくしゃみをすれば日本が風邪をひく状態だったが、今や、アジアがインフルエンザに罹れば全世界に蔓延する。今月の動きが、三月期決算を、ひいては景気を左右しかねない状態であり、注目せずにいられない。
                                   (仲)

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