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2007年2月23日 (金)

不気味な暖かさ  ~ゆうてもええかな~

 この週末は冷え込むようだが、全般に暖かい冬が続いたまま、2月を終えようとしている。油断をするのはまだ早くて、関東近辺でも3月から4月にどか雪が降ったりすることもあるから、突発的な寒気には充分注意していただきたいのだが、長期予報を見ると、このまま春になってしまいそうである。
 桜の季節も早そうだ。今時、新入社員の初仕事と称して、花見の場所取りをさせる企業も少なかろうが、今年は新入社員が入る前に、桜が咲いてしまうかもしれない。なにしろ、杉花粉の飛散がすでに全国的にピークを迎えているのだ。かわいそうなのは、花粉症の受験生で、例年にないハンデを負わねばならない。全力を出し切るよう切に祈る。
 エルニーニョ現象だとか、温室効果ガスによる温暖化だとか、原因を探れば何かしら上がってくるのだろうが、この冬の暖かさは、今年突出したものと思いたい。気候が変われば、損をする人、得をする人、両方出てくるから、一概にどっちがいいかは言えないが、熊が冬眠しなくて里まで下りてくるとか、沖縄で育つリュウキュウキッカサンゴが、潮岬沖で育っているのが見つかったとか、自然界の生態系まで変わってくるとなると、笑い事ではない。畑では作物の出荷時期が変わり、海では漁場がじわりと北上していたり、山では雪が少なくて、これで夏が酷暑だと、水不足の怖れさえ出てくる。
 梅雨には、とんでもなく発達した雨雲による集中豪雨の被害が、毎年聞かれるようになっている。竜巻の被害のニュースも、記憶に新しい。ここ最近の日本の気候は、豪雪かと思えば酷暑に夏台風の襲来など、極端から極端に走って、中間の、例年通りだなあ、と思う年が少なくなっているような気がする。
 厳しい寒波が来ないのはありがたいが、反面、なんだか薄気味悪い。地球規模で、何かが変わっているように思う。近代的化学の手法で環境データの収集を始めて、まだ二百年にならないのだから、地球環境の大きな波の範囲内であればいいのだが。人間の活動のせいで環境が変わったのなら、そのしっぺ返しは、甘んじて受けるほかないと思う。
                                    (仲)

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2007年2月16日 (金)

北朝鮮をめぐる5ヶ国  ~ゆうてもええかな~

 北朝鮮の核問題をめぐる六ヶ国協議が終了し、北朝鮮の核放棄段階に応じて原油支援をすることになった。支援を勝ち取った北朝鮮はほくほく顔で、今持っている核をすべて廃棄しても、原油支援を受けてから、また理屈を作って核装備をすればいいだけの話だから、当面の国の体制維持ができる見込みが立って得をしたように見える。
 韓国は、同胞という点から見て、六ヶ国協議で決まった支援に積極的にならざるをえない。しかし大統領の影響力が下がりつつある今、北朝鮮政策の柔軟化、ごね得支援の提供に国民の理解が得られるかどうか。同時に監視役も請け負わざるを得ないところで、不穏な動きには要注意である。
 中国は、議長国の面子を保って、後は北朝鮮の出方を待てばいいのだから、まあ、成功したと言っていいだろう。ただ、今回の核兵器保有で、北朝鮮に対する影響力が低下したことは明白で、今後は金正日体制崩壊の無いように舵を切っていく必要がある。目が離せないことに変わりはない。
 ロシアは、もうすでに、六ヶ国協議への興味は失っていると言っていい。核兵器保有は認めたくないが、支援など真っ平ごめん、それより中央アジアの方が目下の問題である。プーチン政権は年内に新しい政権にバトンタッチするが、後継者指名という形で影響力は残りそうだから、ここのところ急激に強硬な態度を現すようになったのも、体制固めの一環なのかもしれない。
 アメリカが、というよりもブッシュが、最も大きな失点を負った。強硬路線から、イラク政策の失敗のせいで得点稼ぎに走り、柔軟・対話路線に切り替えたら、弱腰との世論の反感を買った。資金凍結解除やテロ国家指定解除など、アメを持ち出したところで、北朝鮮になめられた。まだ表面化していないが、ここでも失点は大きい。
 日本? 北朝鮮は日本のことなどどうでもいいと思っているよ。金づるだから交渉相手に入っていただけで、どちらかというと米中韓が、資金源として期待しているだろう。この枠組みで拉致問題は解決しない。体制崩壊でもない限り、解決は難しいだろう。
 いずれにしても、北朝鮮は核放棄プロセスを約束した。五ヶ国は監視する義務がある。この16日が誕生日の金さん、さてさて、どう出るか。
                                      (仲)

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2007年2月 9日 (金)

柳沢発言問題の影響  ~ゆうてもええかな~

 ここしばらく、柳沢厚労相の顔を見ない日はない。その発言を巡って、与野党が駆け引きなのか泥仕合なのか、とにかくいろんな声が飛び交っている。
 先の発言は、確かに適切ではないだろう。「子を産む機械」という比喩も、言わんとすることを的確に表現しているとは思えず、聞く人に訴える話をするプレゼンテーションのセンスに欠けていると思うし、その言わんとすることも、要するに女性の頭数が決まっているから、少子化を避けるには頑張って産んでもらいたい、ということで、何も大勢の人を前にして言うほどのこともない、ごくごく単純な話なのである。厚労相の立場としては、頑張って産んでもらうために何をするべきか、という対策案を語って欲しいものである。その案も無しにしゃべっているとすれば、そもそも厚労相として適材であったのか、疑問符がつく。
 柳沢大臣ご自身の資質を問うているわけではない。少子化という問題について、どれほど掘り下げて認識されているのか、厚労相という役職が適格か、という問題である。頭数や、頑張って産むという話だけで少子化が解消するのであれば、政府が頭をひねって対応を検討する必要などない。経歴を見ると、あまり福利厚生といった分野のお仕事を歩いてこられたわけでは無さそうだし、でも大臣の首をすげ替えるのは容易ではない。決めた首相の政策実行能力まで傷がつく。支持率が下げ止まらず、愛知県知事選では辛勝したものの、保守の地盤である九州の首長選挙で三連敗。今年改選の参議院議員の心中はいかばかりか。楽勝見込みの愛知県知事選が、辛勝である。今すでに当落線上にある議員は、気が気でなかろう。
 どうやら落ち着いたかな、というところに、また柳沢厚労相の「健全」発言である。これ、別の人ならば、野党もやり玉に挙げることもなかっただろう。同じ人の発言だから、話題になったのである。やはり、慣れない分野のことを話しているからかな、という気がする。
 まあ、自民党を追い込みきれない野党が情けないから、柳沢発言問題は収束する、と思う。国会運営は正常化するだろうが、無党派層は、与党が思っている以上に注目してますぞ。
                                      (仲)

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2007年2月 2日 (金)

バイオ燃料は普及するか  ~ゆうてもええかな~

 原油の高騰で痛い目を見たおかげで、特に車の燃料の代替品開発が進んだようだ。オイルショックのころから、石油は枯渇すると言われて代替エネルギーの開発が進むが、原油価格が落ち着くと、代替エネルギー開発もトーンダウンする。しかし今回は、環境への配慮という観点が浸透してきたおかげで、研究開発も継続して進むだろう。
 最近、よく聞くのが『バイオエタノール』である。市販のエタノールは、原料が原油だから、わざわざ区別する。『バイオエタノール』の原料は、植物由来の糖類を発酵させたもので、サトウキビやトウモロコシ、麦などから作られている場合が多い。もちろん燃やせば二酸化炭素が出るが、そこで出た二酸化炭素は、そもそも原料の植物が育つときに大気から吸収したもの、という解釈から、二酸化炭素の増加にはカウントしない。
 これをガソリンと混ぜて、車などの燃料として使うのだが、問題がある。ブラジルはバイオエタノールへの切り換えが進んでいるため、原料のサトウキビの需要が増え、砂糖が値上がりした。食料を燃料にすることに対して、食料として使用する側からは反対の声がある。
 農作物だけではなく、セルロースなどからも抽出する技術はあるが、まだ認知されていない。そもそも、エタノール混合ガソリンは、エンジンの腐食を早めるとして、日本では3%までしか加えてはいけない。アルコール対応エンジンは普及しておらず、国内においては焼け石に水。石油元売り各社が、エタノールを買って混合することを嫌っており、環境より商売が先行した形だ。日本こそ、代替燃料の開発に熱心にならねばならないのに。
 ガソリンだけでなく、ディーゼル燃料も、バイオ燃料にしようとする試みがある。菜種を栽培して菜種油を取り、天ぷら油として使用した廃油を、ディーゼルエンジンに使おうという運動が、自治体レベルで行われている。なんだかほほえましい運動ではある。
 国レベルで取り組むなら、国民の環境意識を高めないと、バイオ燃料は普及しないだろう。しかし国は環境に優しくない核燃料は推進したいらしいが。核燃料が、二酸化炭素排出ゼロだから環境に優しい、などという宣伝も聞くが、二酸化炭素だけが悪者ではない。核廃棄物の環境への影響をなんと考えているか。地震大国で、地中に埋めるという処理方法が完全に安全だと思う方がどうかしていると思うのだが。天ぷら油の方が、よほど身体に良さそうである。
                                      (仲)

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